のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

台湾さんぽ60〜2021年初旅は宜蘭!part1・宜蘭駅前は古い建物がいっぱい!

こんにちは、のぶもんです。

 

ようやく、2021年のレポートに入ることができました(^_^;)

 

今回の目的地は宜蘭。「もう何度も行っただろう?!」とご指摘をいただきそうですが、実はこの街、日本統治時代の遺構だけでなく、市内あちこちに渋くて見ごたえのあるスポットが点在しているんです。

 

今回は、それらをのんびりと訪れてみようと思います。


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(今回は高速バスと台鉄を乗り継いで行きました(^^♪)

 

さあ、毎度おなじみの宜蘭駅に到着です。この動物園のようなデザインの駅舎が出迎えてくれます。


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台鉄駅の横にあるのが、観光案内所になっている「宜蘭旅遊服務中心」。日式の建物ではないと思いますが、かなり年季が入っていて、レトロな玄関口になっています。


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その向かいには、「Cafe Slow Train」というカフェがあります。こちらは、台鉄の古い倉庫を改造してカフェにしたもの。少し目立たない感じですが、落ち着いて過ごせそうです。


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このカフェは、宜蘭駅前の「幾米公園」の中にあります。幾米(ジミー)は、台湾を代表する絵本作家。宜蘭縣出身の彼を記念して、駅前だけでなく、街のあちこちで幾米作品を見かけることでしょう。


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この公園の片隅には、もう一軒カフェがありました。それが「百果樹紅磚屋」。ところが、このお店はすでに閉店したそうです。1月1日時点ではまだ営業していたのですが、その後すくに店舗の賃貸契約終了に伴い、閉店となりました。

 

このようなお店は、地元のNPOが中心になって運営することが多く、契約更新に至らないケースが多いようです。


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変わってこちらは、宜蘭駅のすぐ横にある、古い棟続きの「宜蘭行口」。もともとは、1919年に建てられた駅の倉庫だったそうです。いくつかの棟は再利用されていて、こちらは古本屋さんになっています。


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コンクリートの土台、枠は昔のままのようですが、上手に改修しておしゃれな店舗に生まれ変わりました。


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こちらは、同じ並びにあるライブハウス「Free π」。実際にライブに使われることも多いようですね。宜蘭に泊まる機会があったら、ライブを聴きに行っても良いかもしれません。


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今回ご紹介したのは、すべて宜蘭駅前にある建物ばかりです。それほど時間もかからないので、空き時間にふらっと散歩してみても良いですね。

 

さあ、それでは市街中心部へ行き、お食事タイムと行きましょうか。(つづく)


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淡水日記42〜幻の淡水イルミネーション

こんにちは、のぶもんです。

 

台湾では例年、クリスマス「直前」から春節終了まで長い間イルミネーションを見られることが多いです。

 

淡水駅前のイルミネーションも、「長期間鑑賞できる」イルミネーションの一つなんです。が、今年はコロナの影響で1月中旬ごろ突如終了。そのうち動画を撮ればいいやと思っていたら、撮影する機会を逸してしまいました。

 

そんな湛水のイルミネーションを回顧しながら、久しぶりに湛水の夜さんぽをしてみましょう。


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(淡水駅前のイルミネーション)

 

淡水駅前には、ちょっと気づかれにくい場所に蒸気機関車が保存されています。これが、冬になると、ド派手にライトアップされるんです。現役時代も、こんな派手な扱いを受けたことはないでしょうね(^_^;)


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こちらは、小人の家のような可愛らしいイルミネーションです。これは、わざわざ設置されたものですね。


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これらのイルミネーションは、年明けも飾られていたのですが、コロナの状況が微妙になったときにあっさり終了。連日結構賑わっていたので、がっかりした台湾人も多かったと思います。

 

とはいえ、それ以外のライトアップは通常通り見られます。せっかくなので、各地のライトアップを少し覗いてみましょう。

 

 

駅から少し歩いて重建街に進みます。古い通りですが、街灯のあかりが懐かしさを感じさせます。


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こちらは「淡水日本警察宿舎」。淡水で修復された日式建築の一つですが、さり気ないライトアップが宿舎を映し出していました。


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そこから坂を降りると「淡水福祐宮」。淡水で観光客に一番知られた廟です。工事中ですカバーがかけられている部分が多いのですが、このアングルだとライトアップだけが見えて良い感じでした。


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そこから少し歩くと、小さなロータリーに出ます。ここには淡水並びに台湾に大きな功績を残したマッカイ博士の胸像があります。


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その広場の前には、「月神咖啡」というカフェがあります。観光地にあるのになぜか比較的リーズナブル。とても開放的な作りのお店なので、オープンテラスだけでなく、店内でもまるで外にいるかのような雰囲気です。


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美式咖啡が50元で飲めて、手沖咖啡も比較的リーズナブルですよ。


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そこから馬偕街を進むと、淡水教会が見えてきます。ここのライトアップは、この辺りでもひときわ美しいですね。


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隣は滬尾偕醫館。ここは、マッカイ博士が初めて診療所を構えた場所。当時の建物が残りますが、淡いライトアップが落ち着きを感じさせます。


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そこから中正路に出ると「得忌利士洋行」が見えてきます。こちらは日本風に言えば「ダグラス商社」。淡水が外国との貿易で賑わっていた時代にこの地に会社を構えていました。


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その奥に「齊柏林空間」という建物があります。ライトアップはされていませんが、周りが明るいので、建物がほのかに照らし出されるのが見えます。こちらは、台湾で最も優れた撮影家・齊柏林の功績を辿れる資料館です。


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そこから川沿いに遊歩道を歩くと、ロマンチックな雰囲気のお店がずらりと並んでいます。どの店も少々お高いのですが、まあ雰囲気代込みといったところでしょうか。


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バーやレストランもあるので、気に入った店に入るのも良いでしょう。


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さらに川沿いを歩くと、「海關碼頭」にやってきました。税関事務所のことですね。灯りが多すぎないので、ゆっくりと散歩できるのが嬉しいです。


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向かいの建物はライトアップされていません。でも、周囲の灯りにうっすらと照らし出されて、これはこれでいい感じです。


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ところどころには、こんなイルミネーションも。こちらは、一年中見られますよ。


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そして、川沿いの風景。なかなかロマンティックですね。こんな感じに、夜になっても散歩を楽しめる場所がいっぱい。実際、平日でも淡水の夜の散歩を楽しむ人たちは結構います。


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いかかでしたか。夕陽を見る時間が過ぎても、淡水ではまだまだ楽しめる場所がたくさんあります。時間帯によって違う表情を見せる淡水。ぜひ、いつもと違う時間にも遊びにいらしてください。

台湾さんぽ59〜台北中心部の隠れた日本家屋街を歩く

こんにちは、のぶもんです。

 

台北に日本統治時代の日本家屋が案外残っているのは、少しずつ知られるようになりました。その中でも、特に見ごたえのある日本家屋が集中しているのが、中正區の齊東街エリアです。

 

齊東街は日本統治時代に幸町と呼ばれた地域で、公務員宿舎が多く建ち並んでいました。そのうち何軒かが今でも残っており、修復を施した上で様々な用途に再利用されるようになりました。

 

まずは、このエリアの中心的存在・台湾文学基地(旧・齊東詩舎)から見てみましょう。


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この施設は、2棟の日本家屋を擁しており、それぞれが違う個性を発揮しています。まずは向かって右側の27號建築から。


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こちらは、建物の内部が大胆にリノベされています。中央の広間は、畳敷きの部分が一段低くなっており、立体感を増しています。


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素晴らしい縁側ですね。この艶を見ると、気持ちまでシャンとしそうです。


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ところどころには、今では見られない意匠も発見できます。


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この部屋は子供向け。絵本なども置かれていて、子供でも楽しめるようになっています。この日は偶然、絵本の読み聞かせ会をやっていました。毎週水曜日午後にやっているそうです。


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ではお隣の25号建築に移動しましょう。門構えが本当の民家っぽくていいですね。


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こちらでは、「不願被消失(失くなって欲しくない)」という企画展が開かれていました。日本統治時代の建物を記憶に残そう、というのがテーマのようです。


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このような日本統治時代の建物に関する説明が所狭しと並んでいました。中には、こちらの「台北第ニ中学校(現・成功高級中学)」のように、その後取り壊された建物の写真もあり、見ごたえがあります。


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台北の地図の上で、各建物の位置が説明されています。


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角の部屋にもめいっぱい展示物がありました。


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こちらの部屋にも、日本統治時代の建物の写真がたくさん。何時間眺めても飽きません。


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建物の模型も展示されていました。内部の様子もわかって興味深いですね。


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中庭の眺めも素晴らしいです。写真だけなら、日本にある建物と勘違いしそうです。


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他の建物も見てみましょう。こちらは、12月末時点で開業準備中だった「MATCHA ONE 齊東店」。永康街の有名店が、このエリアの日本家屋に新しい店舗を出しました。

 

現時点ですでに開店しているのですが、値段の高さにも関わらず、連日予約で一杯とか。さすがにコロナが収束する頃には客足も落ち着くでしょうから、こちらで贅沢なお茶タイムを過ごしてみても良いかもしれません。


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日本家屋はまだまだあります。こちらは「台北琴道館」。現在は、お琴などの資料展示館になっています。


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中に入ると、数多くの琴が展示されていて、壮観です。日本家屋によくマッチしますね。


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所々に建物のこだわりが見られます。この遊び心というか、風流心が楽しいですよね。


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こちらの建物も、様々な角度からいい光景が切り取れます。何時間でもいられそうです。


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この日のラストは、こちらの台北書畫院。先程の琴道館の裏手にあります。


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ここも惚れ惚れするような落ち着いた日本家屋で、何軒も見て回ると、本当に日本に帰ったような気持ちになります。


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こちらでは、各部屋に書や水墨画を展示しています。館内にずらりと作品を展示するというより、建物の中に作品を溶け込ませるような感じで展示されているので、結構楽しいですよ。


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このときの作者は、若手の水墨画家3名。タイトルは喀啦喀啦山。日本の昔話「かちかち山」になぞらえた作品展とのことです。うーん、かちかち山のストーリーからすると、作品の意図とどう絡むのか今一つわかりませんが、何か深いインスピレーションを得たのでしょうね。

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【施設情報】

「台湾文学基地」

住所:台北市中正區濟南路二段27號

開館時間:10:00~18:00(月曜定休)

 

「台北琴道館」

住所:台北市中正區齊東街53巷11號

開館時間:10:00~17:00(月曜火曜定休)

 

「台北書畫院」

住所:台北市中正區金山南路一段30巷12號

開館時間:10:00~17:00(月曜火曜定休)

 

いやあ、実に見ごたえのある日本家屋群でした。従来の施設に加え、飲食店の営業が始まり、これ以外にも、さまざまな用途が想定されている修復家屋がさらにあります。

 

MRT忠孝新生駅からも近いので、ありきたりの台北観光に飽きた方、台北で日本を感じたい方は、ぜひお越しください。

台湾さんぽ58〜南庄老街ブラ歩き・楽しい路地裏と幻想的な夕暮れ

こんにちは、のぶもんです。

 

さて、苗栗縣の南庄老街めぐりも今回が最終回です。「苗栗の裏九份」とも呼ばれるこの老街の様子を探ってみましょう。


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老街の表通りは、たくさんの観光客で賑わっていますね。


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街の中には、こんな昔の劇場跡もあります。今は食堂になってあるらしいのですが、この日は営業していませんでした。


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街の中心にある廟が「永昌宮」。街を見下ろす場所に鎮座しています。


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でも面白いのは廟まで階段を上がってから。このあたりの路地が複雑に入り組んでいて、迷路を歩くように楽しめるんです!


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こんな路地がずっと続くのですから、さんぽ派としてはたまりませんよね。


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最近では、路地裏の住宅も少しずつ壁アートで彩られるようになりました。かなり手が込んていて、見応えたっぷりなのですが、誰がこういう作品を作るのか、すごくに気になります。


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そして、街角になぜか「トナカイのツノ」をつけたワンちゃんがいました!観光客が近づいても物怖じせず、じっと座っています。もちろん、道行く人たちは大喜びです。


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とうやら、向かいにあるカフェの老闆娘の飼い犬らしく、店じまいの時間が近くなると、お店の中に連れて行かれました。


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路地は更に続きます。ここまで来ると、スペインかどこかの村に迷い込んだ気分です。


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路地を抜けたら、高台から小学校のグランドが見えました。かなり立派なトラックですね。運動会のときは、ここからみると特等席ですね。


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再び老街に戻ってきました。この建物は、Q南庄郵便局。日本統治時代に建てられた局舎がいまだに残されています。


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中に入ると、雰囲気は日本統治時代そのもの。奥の部屋には郵便グッズやお土産が並べられています。


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片隅には、炭鉱関連の展示も。南庄が炭鉱で栄えていた頃を偲ばせますね。


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さらに別の部屋では、コーヒーやココアが飲めます。カフェに入るほどじゃないなあと言うときに、ここでひと休みするのも便利ですね。


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【店舗情報】

「南庄文化會館」

住所:苗栗縣南庄鄉東村160號

営業時間:10:30~17:00(原則無休)

 

 


郵便局からすぐの場所に、こんな階段があります。


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ここは乃木崎。かつて乃木大将がこの地を巡察したとき、住民や児童が往来しやすくなるよう、自らも寄付を行って整備させたという歴史ある階段です。


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老街の中に入ると、どこでも見かけるような食べ物や土産物もありましたが、南庄の特産物もたくさんありました。特に、キンモクセイ(桂花)を使ったものが多かったですね。


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日中は大混雑の老街ですが、夕方になるとかなり空いてきます。お店はまだまだ開いているので、ゆっくり散歩をしたいなら、夕方が実はおすすめですよ。


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そして・・・見つけました!桂花香腸。キンモクセイソーセージです。食べてみたら、ほのかに爽やかな風味を感じました。


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こちらが、南庄で一番有名なフォトスポット「洗濯板」です。壁に見える花が桂花です。


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老街もすっかり日が暮れました。観光客もかなり少なくなり、のんびりした空気が流れています。


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さて、夕食タイムになりました。前回は夕方のバスで頭份に戻ったのですが、今回は南庄で食べて帰ることにしましょう。

 

そこで見つけたのが、こちらの「好味緒餐坊」。お店も店じまい前でしたが、料理は作ってもらえました。


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ネットで検索して評判が高かった鮭入り炒飯。お、量は2人前だけど、これはたしかにおいしいです!


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さらに、菜脯蛋。これがまたかなりボリュームでしたが、美味でした!どちらも半分の量のお一人様メニューがあれば、最高ですね。


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【店舗情報】

「好味緒餐坊」

住所:苗栗縣南庄鄉大同路38之1號

営業時間:11:00~19:00(土日~20:00)

 

 

すっかり夜の帳が降り、桂花巷の看板にあかりが灯りました。もう、観光客はほとんどいません。


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非常に長い一日でしたが、久しぶりの南庄老街を十分満喫できました。

 

少し遠いですが、高速バスを使え日帰りは十分可能。ぜひ一度、遊びにいらして下さい。

台湾さんぽ57〜老街がいっぱい?!南庄の隠れた老街をご紹介します!

こんにちは、のぶもんです。


南庄の吊橋を渡った僕は、対岸の老街へ行きます。・・・あれ、今も、老街にいたのでは?

 

実は、対岸にも小規模ながら老街の形をなしている通りがあるんです。では、そちらの様子を見てみましょう。


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この老街は南江老街といい、かつてこの地で炭鉱が栄えたときはかなり賑わいを見せたようです。今は、訪れる人も少なく、ひっそりした通りになっていますね。


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こちらの説明板によると、最盛期には南庄老街よりも賑わっていたとか。こういう知られざる歴史を発見すると、とても楽しくなります。


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通りに面した建物は、古いものがまだ多く、写真だけ見たら何十年前なんだろうと思ってしまいそうです。


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いわゆる「騎樓」もしっかりしています。普通の農村地帯では騎樓はほとんど見かけないので、この一帯がかつて商業的機能を持っていたことを示していると思います。


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内部が取り壊されてしまった区画。都市部なら、UFOキャッチャーが入居してしまいそうな空間ですが、ここでは壁アートに囲まれた空間に生まれ変わっています。これは、廃墟をとうするかにおいて参考になるやり方ですね。


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南庄の中心部に戻ってきました。ここに公設市場があるのですが、昼過ぎになっても人々でごった返しています。

 

午前中は朝市がメインですが、昼頃から数多くの食事屋台がメインになります。この日も賑わっていましたよ。


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南庄には、もう一つの老街があります。それが「十三間老街」。かつて通りが栄えていたとき、13軒もの家が建ち並んでいたところからこの名前がつきました。

 

しかし、同じ町に3つも老街があるなんて、さすがの台湾でも聞いたことがありません。全盛期の南庄もすごく見てみたくなりました。


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今では、老街沿いに個性的なお店がポツポツと並んでいます。こちらは、豬血湯の専門店。おどろおどろしいネーミングで日本人から引かれがちなメニューですが、案外お客さんが入っていました。


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なぜか猫ちゃんが集うエリアまであります。定期的に餌をやる人がいるのかな?


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そしたら、実際に何匹も猫ちゃんがいました。警戒心が強い猫もいれば、すぐに人に近づく猫もいましたよ。


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その先のお店は、少し分かりにくいですがカフェや雑貨の店です。ここでほ、店先で大きな鉄鍋を使ってコーヒー豆を炒っていました。これは、立ち寄らずにいられません!


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こちらは「十三間手作農坊」というお店で、コーヒー以外にもこの地の様々な商品が販売されています。まずは、何はともあれコーヒーを。

 

そしたら、ありました!台湾コーヒーが。1杯200元と高いのですが、ここは奮発して飲むしかありませんね。サイフォンで丁寧に淹れて頂きます。


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コーヒーカップに入れられた適量のコーヒー。風味豊かで、心が落ち着きますね。


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ところがこれで終わりませんでした。隣のカップルが頼んだ愛玉が、非常にきれいでおいしそうだったので、ついついこちらも注文。

 

これが並の愛玉とは違い、レモンの酸味と蜂蜜の甘みがかなり効いて、程よい甘酸っぱさを満喫できました。

 

お金をたくさん使ってしまいましたが、まあ、地方の老街を探索するときは、ある程度の出費は仕方ないですね(^_^;)


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【店舗情報】

「十三間手作農坊」

住所:苗栗縣南庄鄉中山路67號

営業時間:10:00~18:00(火曜定休)

※金土日は~20:00

 

この通りには、他にも小吃やバーもあるようです。南庄に泊まったことがないので、夜遅い時間の様子はわからないのですが、どんなお客さんが集うのか、ちょっと興味深いです。


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十三間老街も、かつて盛んだった炭鉱に関するレリーフがはめ込まれていたりして、それとなく歴史を学ぶこともできます。


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小さな街なのに、いろんな顔を持つ南庄。次回は、老街の本丸に入り込みます。

台湾さんぽ56〜苗栗縣の小さな九份・南庄老街を歩く1

こんにちは、のぶもんです。

 

昨年12月20日に、苗栗縣の山間部にある南庄老街を久々に訪れました。ここは、台北から比較的遠いにも関わらず、週末になると多くの観光客で賑わいます。

 

意外な歴史を秘めた小さな街の散歩の様子をじっくりご覧ください。

 

アクセスは、台鉄竹南駅からバスというのが一般的ですが、実はもう少し便利な方法があります。それは、國光客運バスの竹南行きに乗ること。このバスは途中、頭份という街に止まりますが、ここで南庄行きのバスに乗り換えていけば、時間が節約できます。

 

乗り込んだ國光客運のバスは近距離用の4列シートでした。


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台北から1時間半弱点で頭份に到着。このバスターミナルで路線バスに乗り換えます。


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路線バスに揺られて40分くらい、南庄老街に到着です。すでに観光客がたくさん来ています。


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昼頃に着いたので、何はともあれお昼を食べましょう。

 

今回選んだ店は、「老家米食堂」という客家料理の小吃です。

 

客家料理は、味はたいへん良いのですが、大皿料理が多く、一人で食べると割高になりがち。でも、このような一品料理メインのお店なら、選択肢が広がります。


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今回食べたのは、客家焢肉飯と客家湯圓。両方とも、一般の店でも見かけるメニューですが、まずボリュームがすごいです。二品食べたら、お腹が完全にいっぱいになってしまったくらいです。そして、味付けも塩味が効いていて、日本人にも馴染みやすい感じがします。

 

 

あ、この店はピーク時は、行列が大変に長くなるので、時間帯をずらしてきたほうが良さそうです。


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【店舗情報】

「老家米食堂」

住所:苗栗縣南庄鄉大同路25-1號

営業時間:11:00~18:00(水曜木曜定休)

 

腹を満たしたら、さんぽに出発です。小道はどこもごった返しています。


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老街の外れに、吊橋があります。ここを渡ると対岸の集落に行けるのですが、こちらも大賑わいです。

 

ときどき、子供がわざと揺らすので、高所恐怖症の僕はそのたびにビビります(この橋は結構揺れます)。

 

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この橋を渡ると対岸に、あまり知られていなあ小さな老街があります。

 

週末のピーク時は、いきなり老街の中心部へ行くと人が多すぎるので、先に吊橋を渡って対岸を散歩するのが賢明ですよ。

(つづく)

台湾さんぽ55〜基隆タイムスリップ・こんな食堂に会いたかった!

こんにちは、のぶもんです。

 

最近、自分の中でホットなエリアは「基隆」なんです。

 

林右昌市長が当選して以来、街のイメージを一新すべく、観光開発にも力が入れられるようになりました。

 

日本家屋のリノベが進められ、インスタ映えするスポットも盛んに宣伝。最近では、アメが多い土地柄を逆手に取り、「雨都」としても売り出しを始めています。

 

でも、基隆の基本的な空気は昭和のまま。今回はそんな風景を少し追ってみました。

 

やってきたのは、中正區の區公所(区役所)から徒歩3分くらいの古い地区に、その店はありました。名前は「月松飲食店」。

 

見てください!この古い店構え。今どき、日本でもあまり見かけないですよね。


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基隆の街は駅前だけで完結していません。湾を囲む海岸沿いの狭い土地に、へばりつくように住宅や商店が建ち並びます。

 

店の前の中正路は基隆の主要道路ですが、今風の建物は少なく、一昔前の風情をあちこちで見かけます。月松の店の正面も、いつの時代かわからない感じです。


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中に入ってみましょう。そこは「令和」ではなく、紛れもない「昭和」です。


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日式ではないけれど、昔のドラマに出てきそうな作りですよね。


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さて、本題の食事です。簡易な食堂なので、おかずを陳列したトレーがたくさん並んでいます。


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今回は、排骨飯に大根スープ、小菜(滷味みたいなセット)を頂きました。これで100元くらい。ありえない安さです。


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絶品料理を出すお店ではないけれど、何度でも通いたくなる店。おばちゃんも、変に愛想が良いわけでもなく、ごく普通にご新規さんに接する感じで、そこはかとなくお店に対する自信と誇りを感じました。

 

【店舗情報】

「月松飲食店」

住所:基隆市中正區中正路151號

営業時間:11:30~19:30(原則無休)

 

 

このエリアをもう少し歩いてみましょう。

 

ここでは、路地という路地が「現代ではありません」。自分が子供の頃、こんな路地があったよなあ、と感じるような古さがあちこちに。


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すぐ近くの安瀾橋。日本統治時代には真砂橋と呼ばれていましたが、戦後この名前に改称。由来は、海の干満差により水浸し(瀾)になりやすい土地で水害がなくなることを祈念した名前だそうです。


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台湾では普通(?)の古いビルですが、ベランダの欄干のデザインが素敵です。


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住宅群のすぐ裏は山。淡水も狭い土地に建物がひしめく街なのですが、基隆はそれの拡大版のようなもの。街のいたる所に、入り組んだ道や傾斜が見られ、台湾でも少し異質の雰囲気を醸し出しています。


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この先には、インスタ映えの聖地となった「正濱漁港」などがあるのですが、それらの流行りのエリアに比べると、良くも悪くも手つかずのレトロが残っている感じがしますね。

 

ガイドブックにはとうてい載らないだろうけど、ときどき行かずにはいられない。そんな町並みが基隆にはたくさん残っています。