のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

ペナンのもう一つの豪邸博物館~ペナン・プラナカン・マンション

こんにちは、のぶもんです。久しぶりの投稿ですが、前回のペナン島・ブルーマンションに続き、今回は、美しい緑色が特徴の「ペナン・プラナカン・マンション」を紹介したいと思います。

「ペナン・プラナカン・マンション」は、19世紀に建てられた、プラナカンの大富豪の邸宅で、福建語では「海記棧(ハイ・キー・チャン)」と読むそうです。邸宅を立てた人物は鄭景貴(チュン・ケン・キー)という実業家。彼が建てた邸宅が、現在では、プラナカン文化の文物を多数展示し、後世に伝える役割を果たしているというわけです。いやあ、こじんまりした市街地の中に、次から次へと大富豪の邸宅が現れるなんて、ジョージタウンはかつての繁栄ぶりに驚かされます。


先日紹介したブルーマンションに対して、こちらの色はグリーン。選んだ色が被らないのも面白いですね。それでは、内部を見学してみましょう。まずは、正面のエントランスから。こちらも豪華な調度品に囲まれ、ぜいたくな雰囲気に包まれる空間になっています。正面の豪華な椅子は座ることができ、記念撮影をする見学客が後を絶ちません。まあ、こんな立派な椅子があったら、とりあえず座ってみたくなるのが人情ですよね。


2階建ての邸宅は階段を上がって二階に進んでも、ひたすら豪華で美しいです。黒光りのする木材がたくさん使われていて、木造建築が大好きな僕としては、温かみが感じられて好印象です。


豪邸の調度品は、個性的なものもあります。たとえば、この椅子。互い違いに座るようになっていて、いったいどういうシチュエーションで使えばいいのか、ちょっと謎です。それとも、当時のお金持ちはこういう洒落が好きだったのでしょうか。


寝室も税を凝らしたものになっています。天蓋付きのベッドは定番だと思いますが、調度品が中華でもなく西洋風とも違う感じで、興味深いです。プラナカンの文化を勉強すると、もっといろいろな意味が見えてくるかもしれませんね。


そして、一番驚いたのが、こちらのクリスタルのコレクション。とにかく部屋中がキラキラしていて、慣れぬ者にはむしろ落ち着かない感じです(笑)。


さて、この博物館では、厨房にあたる部屋の展示も見ることができます。プラナカンの典型的なメニュー?と思われる料理の模型が数多く並べられていて、どんな味がするか、興味がそそられます。ニョニャ料理は、それなりのレストランに行かないとなかなか食べられないので、今回のペナン旅行ではひとまずパス。次回の宿題になっています。


さて、こちらの部屋で、一人のおばあさんが売店のような場所でたたずんでいます。よく見ると、ツバメの巣?みたいな風情のドリンクが売られていて、のども渇いていたし、ネタ的な気分で1本買い求めました。

中国語で話しかけたら、おばあさんが俄然元気を出して、「台湾から来たのか。これは台湾人には大人気だよ。もっと買ってもいいよ」と盛んに勧められました。が、おいしいとは思うものの、そもそもLCCで来たので機内持ち込みもできないし、という理由で、追加のお土産は買わずに部屋を後にしました。


この他にも、見ごたえのある部屋がたくさん。事前勉強なしに行ってしまったので、細かい機微は十分わからないままでしたが、その分、また訪れたいと思わせる魅力がありました。年中暑いペナンですが、内部は風通しも良く、エアコンはほとんど使っていなかったと思います。


いやはや、おみそれしました!こんな豪華絢爛な建物が、ジョージタウンには何軒も残され、それらが大切に保存されて、見学ができるというのが凄いですね。一応一通り見学しましたが、ここは歴史をもう少し学んでから再訪して、細部まで味わい尽くしたいですね。

「ペナン・プラナカン・マンション」
住所:29, Church St, Georgetown, Penang, MY
開館時間:9:30~17:00(無休)