のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

台湾さんぽ78~彰化さんぽpart2・彰化市内はレトロスポットが目白押し!

こんにちは、のぶもんです。昨年の彰化さんぽpart2。まだまだ魅力的なスポットが登場しますよ。

鄭成功廟の後は、こちらの建物を見学します。現在は「彰化藝術館」と呼ばれていますが、こちらの建物は日本統治時代の1933年に建てられた彰化公会堂だったもの。戦後は、様々な経緯を経て、歴史建築に指定。市民の文化施設として活用されるようになっています。

ここは、時期によっては、地元住民による作品展などが頻繁に開催されています。このときは、児童絵画展が開かれていました。時代が変わっても、地域の文化活動を支えているのは変わらないんですね。

2階に上がると、彰化の歴史に関する資料などが見られます。これは、日本統治時代の彰化の地図のようですね。それほど大きな施設ではないので、短時間で見学が住ませられます。

【施設情報】

「彰化藝術館」

住所:彰化市中山路二段542號

開館時間:9:00~17:00(月曜定休)


では、次のスポットに向かいます。「彰化藝術館」のすぐ隣にある建物。こちらは「1895抗日保台史蹟館」。日本人にとっては、あまりなじみがない施設だと思いますが、1895年の台湾割譲以来、日本による50年間の台湾統治が続くのですが、当初は各地で大きな衝突があったそうです。彰化も抗日運動の舞台の一つ。そのあたりのいきさつを、台湾の視点から分かりやすく展示しているのがこの資料館になります。

以前訪れたとき、日清戦争(台湾では甲午戦争)、および下関条約(馬關條約)、さらにはその後の日本軍の台湾進駐(現地では乙未戦争と呼ぶ)について、かなり詳細な展示を見ることができました。今回、Googlemapで休館と書かれており、ここが休館するのかなあ、と思いつつ念のため足を運んだら、一応営業していました。ただし、展示の一部やジオラマのようになっている部分に入れず、全館フル稼働してから訪れたほうがよさそうです。

台湾では、比較的長期のメンテナンス休業を行う公的施設が結構あるので、実際に訪れる前には、確認したほうがよさそうですね。

【施設情報】

「1895抗日保台史蹟館」

住所:彰化市中山路二段500號

開館時間:9:30~17:30(月曜定休)

次の建物も、抗日記念館のすぐ隣にあります。これは見た目で分かる通り、武徳殿です。日本統治時代の1929年に建てられた武芸の鍛錬場・武徳殿は、戦後も取り壊されずに生き残り、現在では縣定古蹟として保存されています。

彰化の武徳殿は、内部に入れないことが多かったのですが、この日は運よく内部を見ることができました。基本的には、武道場としての空間が残されていますが、ここで柔道や剣道が行われることはあるのでしょうか?(使用されている気配がちょっと薄かったです)

【施設情報】

「彰化武徳殿」

住所:彰化市公園路1段45號

開館時間:基本的に非公開(イベント時のみ公開)

武徳殿と同じ敷地内に、日本式の木造建築が残されています。これも武徳殿の関連建築だと思うのですが、ここにはちょっとこだわりのカフェ・レストランが入居しています。「A-teng生態飲食工作房×飲食空間」には、以前一度お邪魔したことがあります。まだ朝早い時間においしいドリンクを頂いた記憶がありますが、現在では、ランチタイムのみ、しかも不定期の営業だとか。

今度訪れるときは、営業しているかな?

【店舗情報】

「A-teng生態飲食工作房×飲食空間」

住所:彰化武徳殿と同じ

営業時間:11:00~15:00(不定期営業、FB等を確認のこと)

 

さて、武徳殿のすぐ前の道路沿いに、台北辺りでもよく見かける公共レンタサイクルを見かけました。でも、なんか色が違う・・・。これは、台湾各地で普及している「U-bike」ではなく、「Moovo」と呼ばれる、彰化縣・雲林縣限定の公共レンタサイクルシステムなんです。交通が不便なエリアが多い両県でレンタサイクルが使えれば、観光にも役立ちそうですね。こんど、Moovo試乗記も書いてみたいと思います。

こんなレトロ溢れる彰化の街歩きでは、小さな寺廟に出会うこともあります。こちらの「曇花仏堂」は、道教の廟ではなく、在家仏教の小さなお寺です。でも、創建は案外古く、1819年。もう200年以上の歴史があるんですね。そして、昨年とうとう縣の歴史建築の指定を受けるに至りました。地味で目立たないお寺ですが、意外と奥深い歴史を持っています。こういうのも彰化の楽しみです。

【施設情報】

「曇花仏堂」

住所:彰化市永樂街44巷6號

開館時間:不明


さあ、そろそろカフェでひと休みしたくなってきました。魅力的なレトロカフェや実力派のコーヒーショップが何軒もある彰化で、かなり人気があるカフェ「Stable Fly 穏定飛行模式」に、数年ぶりにお邪魔しました。

こちらは、老房子をリノベしてできたカフェで、建物の1階がカフェになっています。路地裏にある上に、店内が広いので、とても静かでゆったりした空間を楽しめます。

2階の奥には、こんな畳の席もありました。数人集めて予約すれば、ここで昭和っぽい雰囲気を楽しみながらお茶できますよ。

さあ、おいしい手沖咖啡と手作りケーキでコーヒーブレイクです。このケーキ、実は「Stable Fly」では売っていません。実は2階に、別のオーナーが経営するちいさなケーキショップがあり、そこでスイーツを買ってコーヒーと一緒に頂くことができます。これは面白いコラボですね。

そして、三階建ての建物の屋上には、テラス席があり、ここでコーヒーやスイーツを楽しむこともできます。絶景かと言われると難しいところですが、夏の盛りを過ぎれば、夕方などはここに座ったら気持ちがよさそうですね。

【店舗情報】
「Stable Fly 穏定飛行模式」

住所:彰化市永樂街44巷2號

営業時間:11:00~19:00(火曜・水曜定休)

彰化さんぽは、ようやく前半が終了です。次回も引き続き彰化のおすすめスポットを巡ります。

台湾さんぽ77~彰化さんぽpart1・ハプニング続きでも楽しい街歩き

こんにちは、のぶもんです。昨年10月に久しぶりに、彰化の街をのんびり歩きました。彰化は、観光地として有名なわけではありませんが、実は街歩きがとても楽しい街。では、早速旅の始まりです。

彰化のメリットの一つは、高鐵からのアクセスがよいことです。と言っても、最寄りの高鐵駅は彰化ではありません。実は、高鐵台中から電車で15分くらいの場所にあるんです。台中は、すべての高鐵の列車が止まるので、とても便利。台北から高鐵と台鉄を乗り継いで行っても、1時間半以下で彰化に着けますよ!

さあ、まずは朝ごはんです。彰化の名物は、こん肉飯。店によって営業時間が違い、朝から利用できるお店も多いです。ネットでいろいろ調べて、人気の高そうな朝営業の焢肉飯屋さん「阿泉焢肉飯」に行ってみると、長蛇の列ができていました!まあ、そこは織り込み済み。この手の小吃は客の回転が速いので、しばらく待っていれば案外早く焢肉飯にありつけるはずだったのですが、なんとこの日は、焢肉が足りなくなり、追加で調理するのに1時間はかかるとのこと。あちこち見て歩きたい僕にとっては、大幅な時間ロスになります。なので泣く泣く別の店を探すことにしました。


そこで見つけたのが、近所の小吃「天公壇焢肉飯」。こちらは空席もあり、すぐに焢肉飯をいただくことができました。そこまで味にこだわりはないので、こちらのお店で朝食の

焢肉飯をいただきます。

少しピンボケしていますが、こちら焢肉飯+目玉焼きで60元。焢肉飯は総じて安い料理ですが、ここはその中でも安い方に入ると思います。有名店でなくても良いなら、こちらのような地元でひっそり営業している小吃で焢肉飯にトライするのも良いと思います。

【店舗情報】
「天公壇焢肉飯」
住所:彰化市陳稜路130號
営業時間:7:00~14:00(無休)

さあ、腹ごしらえをしたら、次は地元の廟を参拝します。まず向かったのが「彰化南瑤宮」です。台湾の中でもかなり昔から開発が進んだ街・彰化には、歴史ある廟がたくさんありますが、こちらもその一つ。1738年創建だそうですから、300年近くの歴史を持つんですね。

この廟は、日本統治時代に建て直された、和中洋が混在した独特の拝殿があり、今回もそれをじっくり見ようと思っていたのですが、なんと正殿を含めすべての施設の参拝ができません。えーーっ、廟の中に入れないってこと?そうなんです。高温多湿の台湾に建てられた廟は、木造部分を中心に、腐食やシロアリ被害などで大規模な修復が必要になることがあるそうです。修復は数年規模で行われることもあり、観光で訪れてちょっとがっかりということもありえます。

だからといって、何もせずに帰るのはつまらない!まずは、臨時の参拝コーナーを見つけて、お線香をあげます。地元の皆さんもたくさんお参りに来ていました。彼らにとっては、地元の廟は単なる観光スポットではなく、身近な信仰の場所。臨時コーナーしかなくても、多くの人に大切されている感じが伝わってきます。

台湾の廟で時々見かけるのが、こちらの無料のお茶。さすが、奉茶文化の国・台湾ですね。大きな廟ならだいたい飲水器が設置されていますが、こちらの廟で提供されていたのは「冬瓜茶」です。この甘いお茶が、暑い夏には疲れを取ってくれる良い飲み物になるんですね。

さらに、先々の選挙を意識した?候補者の名前・写真入りのミネラルウォーターもいただきました。台湾では、規定額以下の景品を配ることは一般的に認められているので、こちらのお水も、もちろん合法です。

台湾は、スタンプ好きの人が多いことでも知られていますが、こちらのスタンプラリーはどうやらQRコードでやるらしいです。これだとスタンプを「押す」楽しみはなくなりますが、台湾人の感想を聞いてみたいですね。

【施設情報】
「彰化南瑤宮」
住所:彰化市南瑤路43號
開館時間:6:00~21:30(無休)

彰化南瑤宮のすぐ近くには、鄭成功を祀った「鄭成功廟」もあります。こちらは完成が1938年と比較的新しい廟です。南瑤宮に比べて小規模で、ちょっと地味な存在。でも、歴史建築には指定されていて、南瑤宮とセットで参拝してほしいです。もちろん、鄭成功ファンにとっては見逃せない廟ですね。

立派な鄭成功の銅像がありますよ。

【施設情報】
「彰化鄭成功廟」
住所:彰化市中山路二段41號
開館時間:7:00~17:00(無休)

彰化の街歩きはまだ始まったばかり。この後も、渋くて興味深いスポットが目白押しです。

台湾さんぽ76〜台中の隠れ歴史スポットを訪ねる・大屯郡役所

こんにちは、のぶもんです。台湾に住んでいていつも感心するのは、新しくリニューアルオープンする歴史施設が毎年何軒もあることです。

今回紹介するのは、昨年オープンした台中の歴史施設「大屯郡役所」です。

大屯郡役所は、台中市内に設置された大屯郡の役所施設として1924年に建てられました。かつて台中は「大墩」と呼ばれていました。それが日本統治時代に地名を確定するとき、中心部の行政区(郡)の名前が大屯と名付けられているんです。

築100年を超える大屯郡役所ですが、戦後は軍の施設や眷村などに使われていました。それが、近年になって歴史遺跡として保存しようという機運が高まり、2006年に歴史建築に指定されました。このエリアは、台中でも有名な歴史施設「台中州廳」に隣接しています。現在、台中州廳は大修復工事中なのですが、一体となって歴史地区としての整備が進んでいるんですね。こちらの展示を見ると、そのあたりの詳細が分かります。

郡役所の敷地内は、24時間入ることができますが、毎週日曜日にガイドツアー(無料)が開かれています。このツアーのレベルが高い!施設の歴史や建築に詳しいボランティアによるガイドは、とても勉強になります。

個性的な窓枠。これは、台湾の日本統治時代の建築でも珍しいデザインですね。

館内では、かつての遺構も保存されていました。

此方の倉庫のような建物は、壁が黄色に塗られて、他と一線を画している感じがします。

「憲光七村」という文字が見えます。戦後、台湾各地にたくさん作られた眷村(主に外傷人の軍人家族等が住む住宅団地)ですが、なんとここでは郡役所の敷地内に住宅が作られたんです!日本が直接かかわっていない事象なので、詳しくわからないところもありますが、住宅建設の敷地が足りなかったということでしょうか。今では、眷村に住んでいた人たちはみな、別の場所に引っ越して、ここにはかつての面影が見え隠れするだけです。

【施設情報】
「大屯郡役所」
住所:台中市西區民生路36號
開館時間:24時間

郡役所の近くで、こんな垂れ幕を見かけました。「西區四維街日式招待所」と書かれていますね。こちらも、日本統治時代に建てられた建物を修復しているようですね。

台湾ではすでに多くの日式建築が修復されていますが、実はまだ各地で順番にこのような建物が修復されています。修復後の使い道は様々ですが、完成の暁にはぜひ見学に行ってみたいですね。

台中に限らず、日本統治時代の歴史的建造物の修復は、まだまだ続けられています。年々保存や修復が難しくなっているはずですが、それでも継続的に保存が進められているのはありがたい限りです。

台中は常に新しい動きがあるので、今年もまたリサーチに行きたいと思います。

台湾さんぽ75~鹿港まる1日歴史散歩・part4

こんにちは、のぶもんです。

 

鹿港龍山寺を後にした僕は、「書集喜室」のオーナーさんに教えてもらった、新しい歴史スポットを訪ねることにしました。

鹿港龍山寺から徒歩10分もかからない場所に、ご覧の建物「成益商號」があります。レンガ造りの洋館がきれいに修復されて、部分的に一般公開されました。

こちらの施設はもともと、1928年に完成した施家の三兄弟の三連棟の邸宅です。施家は木材、製材、家具製作などを営む裕福な家庭でしたが、のちに一家はこの三連棟に住まなくなり、長らく荒れた状態が続いていました。それが近年、施家の六代目がこの建物を修復保全しようと奔走し、県の補助を得て、現在の姿が蘇ったというわけです。

入口では、ボランティアの運営スタッフさんが対応してくれます。日本人が来たとわかるととても喜んでくれて、内部を案内してくれました。(館内が空いていて、対応可能なときは頼んでみるとよいと思います)

建物の歴史や、細部についての説明も興味深かったのですが、一番印象に残っているのが、こちらの甲冑。これだけでも、昔の有力な商人はお金があるなあ、と感心しますが、

実はこの甲冑、内部が開くようになっており、中にはウィスキーとコップが隠れているんです。この仕掛けで、客人をもてなせば、みな大喜びだったでしょう。

ここはまだ有名な歴史施設ではありませんし、部分的に修復工事が続いています。が、日本統治時代の特徴的な建物をしっかり後世に伝えようという試みは、日本人としてもうれしくなりますよね、鹿港街歩きの際には、ぜひここにも立ち寄ってください。

【施設情報】
「成益商號」
住所:彰化縣鹿港鎮新興街122號
開館時間:10:00~17:00(土日のみ開館)

新しい歴史施設を堪能した後は、中山路にあるレトロカフェで最後の休憩です。カフェの名前は「東北季風咖啡(Monsoon coffee)」です。

鹿港には、すでに何軒ものレトロカフェがありますが、こちらはその中でもかなり古い建物に入りそうです。清代末期約160年までに建てられた古い住宅をリノベして作られたカフェ。天井が高いと思ったら、厨房付近がいきなり2階まで吹き抜けになっていました。これはかなり立派なお屋敷ですね。

カフェには2階があり、階段を上って見学することができます。

さあ、おいしい手沖咖啡で1日の疲れを癒しましょう。このお店は、閉店が夕方五時と少し早いのですが、さ中山路でこんなレトロなカフェが開いていたら、お客さんは次々と来ますよね。閉店間際までお客さんが何組もいました。

【店舗情報】
「Monsoon coffee(東北季風咖啡)」
住所:彰化縣鹿港鎮中山路144號
営業時間:10:00~17:00(土曜は不定期に休む)


鹿港さんぽもフィナーレに近づいてきました。まずは、軽く夕食を食べます。こちらの「賴家扁食麵」は、鹿港公有市場の近所に立ち並ぶ小吃の一つ。夕方になると、次々とお客さんがやって来ます。

この日のチョイスは、ホルモンと 肉飯。一日中色々食べたので、早めの夕食はこれで十分。あとは帰りの高鐵の車内販売位で大丈夫でしょう。

【店舗情報】
「市場口賴家扁食麵」
住所:彰化縣鹿港鎮大明路8號
営業時間:16:00~22:45(木曜定休)

ディープローカル夕食が終わったら、腹ごなしに最後の街歩きです。九曲巷は、鹿港の細い路地の一つ。ささやかなライトアップに招かれ、宵の口の散歩が楽しめます。

細い路地の入口には、レトロな飲食店があります。毎回ここを通るたびに気になっているのですが、いつも他のグルメを体験しているので、こういうお店にまで順番が回ってきません(苦笑)。次回あたりは、こういうタイプのお店にも入ってみようかな。

ここは、路地の中でもとくに有名な「十宜樓」と呼ばれる、歴史スポットです。細い路地をまたぐように回廊がある、豪商の邸宅の一部でした。十宜とは、10の楽しみ(琴・詩・酒・茶など)にちなんで名づけられ、詩人や学者が集まって、詩を詠んだのだとか。これだけ見どころがあると、とても一日では回り切れません。今回も、宿題として残ったスポットがいくつもあります。

そろそろ帰りのバスの時間が近づいてきました。こちらの廟は、地元の小規模な廟ですが、程よいライトアップがとても良い感じです。

長かった鹿港の日帰り旅もようやく終了です。今回も思いましたが、気になる見どころをすべてじっくり回るとなると二日は欲しいですね。とはいえ、台北からの日帰り旅行も可能なので、また今回の宿題を片付けに来たいと思います。
















台湾さんぽ74~鹿港まる1日歴史散歩・part3

こんにちは、のぶもんです。

 

鹿港老街さんぽを続けましょう。鹿港は、清代に大きく発展した街で、かつて「一府二鹿三艋舺(府=台南、鹿=鹿港)」と称されるほど栄えていました。街のあちこちに、清代からの歴史を感じさせる建物が残り、まるで歴史博物館のようです。

こちらの門は「鹿港隘門」です。かつての鹿港には、街を守るための隘門があちこちにあったのですが、現在ではこの一箇所並み残されています。1830年に建てられ、その後老朽化したため、1980年頃に修復されましたが、昔の様子はよく残されていますね。

次に訪れたのが「鶴棲別墅」です。こちらは清代最末期から日本統治時代にかけて建てられた、豪商・王煌の邸宅(兼事務所だった時代もあり)です。

内部は綺麗に修復されていますね。それほど大きな建物ではないので、すぐに見終わります。

ここは現在、彰化縣の「工藝展覧館」として活用されています。彰化の職人の技がどのように展開しているかがよく分かるようになっていて、とても勉強になります。

【施設情報】
「鶴棲別墅」
住所:彰化縣鹿港鎮後車巷8號
開館時間:9:00~12:00、13:00~17:00(月曜火曜定休)

鶴棲別墅から程なくして、とても賑やかなエリアに出ます。ここにあるのが、第一公有市場。清代にはすでに市が立っていた場所で、今でも昔懐かしい市場の雰囲気を残しています。

ここでは少し食事を楽しみましょう。まずは、「蔡老店」という小吃で、当地の名物・麵線糊を頂きます。

麵線糊とは、麺線のスープが糊状になるまでどろっと煮込まれる料理で、ややあっさりしたスープの麺線よりも、腹にたまる感じがします。値段も手ごろなので、鹿港の何処かのお店で試してみてください。

【店舗情報】
「蔡老店麵線糊」
住所:彰化縣鹿港鎮大明路6號
営業時間:14:30~19:30(無休)

 

もう一軒行きましょう(笑)。今度はコチラの屋台「老全豬」。

こちらでは、高麗菜飯(キャベツご飯)を頂きます。シンプルな料理ですが、優しい味わいで飽きの来ない感じがいいですね。

【店舗情報】
「老全豬血湯麵線」
住所:彰化縣鹿港鎮大明路公設第一市場内
営業時間:7:00~13:00(土日は~16:00、木曜定休)

鹿港は古い町なので、狭い通りがまだまだ残っています。こちらは、観光地としても有名な「摸乳巷」です。

この通り、本当に狭いんです!かろうじて横向きに歩けば、何とかすれ違えそうですね。以前から観光名所になっていて、だいたい向こう側からも通り抜けようとする人がやってきて、すれ違えず、どちらかが入口まで戻る、ということもしばしばです。

さらに南の方へ進んでいきます。こちらは「書集喜室」という古本屋さんです。ここも日本統治時代に建てられた建物をリノベして営業しています。

店内はこんな感じ。こじんまりとしたレンガ造りの店内には、本がずらりと並んでいます。本は古本が中心ですが、実は新刊本もあります。ただし、いわゆる俗っぽいベストセラーなどはなく、個性的なセレクションの本が用意されています。ここも、台湾で増えつつある独立系書店の一つでもあるんです。

ですが、魅力的なのは本だけではありません。こちらのお店ではドリンクを注文して店内で飲むことができるんです。2階の客席には、畳のコーナーもあります。

注文したのは、さっぱりしたお茶。エアコンはついていませんが、建物の中を吹き抜ける風が思いのほか涼しく、気持ちよくひとときを過ごせます。

【店舗情報】
「書集喜室」
住所:彰化縣鹿港鎮杉行街20號
営業時間:11:30~17:30(月曜から水曜は定休)

素敵なお店でひと休みした後は、鹿港でも有数のすばらしい廟に向かいます。こちらは、鹿港龍山寺です。

鹿港龍山寺は、17世紀に開かれた歴史あるお寺。現在の位置に移転したのは1786年で、すでに240年の歴史を誇ります。数度の改築を経て、1983年には一級古蹟に指定されました。

台北の龍山寺にも負けない魅力を放つ鹿港の龍山寺。一つ一つの建物も素晴らしいのですが、この写真にある八角井は、その美しさに心が奪われます。鹿港では、天后宮にもこのような天井がありますが、鹿港龍山寺はいつも比較的空いているので、ゆっくりと天井を見上げて、堪能することができますよ。

【施設情報】
「鹿港龍山寺」
住所:彰化縣鹿港鎮金門巷81號
開館時間:7:00~20:00(無休)

いかがでしたか?これでも鹿港の歴史スポットの半分くらいしか訪れていません。次回のレポートでは、古本屋さんで教えてもらった、新しい歴史観光スポットにも立ち寄ります。

台湾さんぽ73~鹿港まる1日歴史散歩・part2

こんにちは、のぶもんです。彰化縣鹿港の街歩きの続編です。鹿港天后宮を参拝した後、鹿港でも一番賑わうエリア民生路から第一公設市場に向かって歩いてみます。

この通りでまず訪れたいのが、こちらの「素珠芋丸」です。芋丸って、台湾でもなかなか見かけない名前だと思いますが、これが意外とおいしいんです。

芋丸は、タロイモで豚のひき肉を包んで蒸した食べ物で、スイーツというよりも、甘じょっぱいスナックという感じです。店の前には行列ができることが多いですが、持ち帰り専門なので、それほど待たずに買えます。

【店舗情報】
「素珠芋丸」
住所:彰化縣鹿港鎮民生路68號
営業時間:9:00~18:30(火曜定休)

鹿港老街には、台湾で昔からよく見かける飲食店が多いのですが、中にはベトナム料理の小吃も見かけるようになりました。ベトナム人の観光客が増えていることもあるでしょうが、ベトナム料理が、手軽な外国料理として台湾に浸透しつつあるのを感じます。

老街の北部に、日本統治時代の歴史建築が残されています。ここは現在「鹿港公會堂」と呼ばれ、1928年に建設されました。今ではない分が公開されているほか、時期によっては館内で芸術作品展が開催されることもあります。エアコンが効いているので、夏の街歩きに疲れたら、ちょっと立ち寄るとよいでしょう。

【施設情報】
「鹿港公會堂」
住所:彰化縣鹿港鎮
開館時間:10:00~17:00(月曜定休、土日は~18:00)

鹿港の老街は、台湾の他の老街に比べてかなり長いのが特徴です。そこにたくさんのショップが入居し、今では伝統とはあまり関係ない店も見かけるようになりました。それも、古い空き家が並ぶよりも、何かに使われている方が建物の維持には良いようです。

もちろん、伝統菓子などを売るお店も残っており、新旧のお店が何とかうまく共存している様子がうかがえます。

こちらは老街の中央部にある「半邊井」。ここはかつて大商人だった王家一族が自分たちが引いた井戸の半分が町の人に使えるように半分道路側にむき出しになった井戸として人々に愛されてきたようだ。

さて、この日も当たり前のようによく晴れ、暑くて街を歩くのも一苦労、というときにこんな店を見つけた。ここは麵茶のお店「彦仲」。伝統的なイメージのお店で、内部も落ち着いた感じだ。(昔の家なので採光はあまり考慮されていない)

さあ、麵茶を頂きましょう。麵茶を飲んだ(食べた?)ことがない人も多いかもしれませんが、きな粉をお茶にしたような味わいで、慣れてくると結構癖になるおいしさです。おまけの伝統スイーツもうれしいですね。

【店舗情報】
「彦仲麵茶 鹿港老街總店」
住所:彰化縣鹿港鎮埔頭街63號
営業時間:10:30~18:00(土日は10:00~18:30)

こんなパチンコ屋台もありました。台湾では夜市でも時々見かけますが、これはかなり年代物ですね。結構当たりが出るので、香腸くらいならゲットできるかもしれません。

歴史だけでなく、いろいろな面白スポットが並ぶ鹿港老街。この通りの楽しい街歩きはまだまだ続きます。











台湾さんぽ72~鹿港まる1日歴史さんぽpart1

こんにちは、のぶもんです。


昨年の9月、台湾中部の歴史都市・鹿港に久しぶりに行きました。

朝早い高鐵に乗り、台中へ。そこから台湾好行バスの鹿港方面に乗り、約1時間。鹿港の町に到着しました。まだ10時前です。このネオン、夜になったら明るく中山路を照らすことでしょう。朝のうちは、人通りもそこまで多くなく、静かな鹿港を楽しめます。

目抜き通りの中山路を歩いていると、いくつもの廟に出会います。こちらの「三山國王廟」は、1737年に創建された古い客家の廟です。鹿港では、18世紀に起源をもつスポットがたくさんあって驚きます。

こちらの廟はかなり小さく、奥に細長く伸びています。古い町のメインストリートは、民家・商家・廟を問わず、こんな間取りが多いですね。

【施設情報】
「鹿港三山國王廟」
住所:彰化縣鹿港鎮中山路276號
開館時間:8:00~17:00(無休)

次に立ち寄った廟は、鹿港城隍廟。こちらもこじんまりとしていて、注意しないと通り過ぎてしまいそうです。

こちらも創建は1839年と200年近くの歴史を持ちます。日本時代の都市計画により規模が縮小されてしまった廟ですが、こちらも今でも参拝客が絶えません。

【施設情報】
「鹿港城隍廟」
住所:彰化縣鹿港鎮中山路366號
開館時間:8:00~17:00(無休、土曜日曜は~19:00)

そして、鹿港天后宮までやって来ました。鹿港で最も有名な廟で、観光客でここを訪れない人はいないくらいです。創建は明代末期の1591年とされています(古い!)。現在の建物は主に日本統治時代の1930年代に再建されました。

特に美しいのは、三川殿に作られた「八卦藻井」です。これは、鹿港龍山寺にもありますが、それに負けず劣らずの素晴らしさです。鹿港天后宮を訪れたら、ぜひこの精緻な芸術作品を堪能してください。

鹿港天后宮は、知名度が高い分、本当にいつでも混雑しています。廟の前には何軒もの小吃が建ち並び、参拝後のお腹を満たしてくれます。でも、実は僕、ここの小吃はどれも入ったことがないんです。というのも、鹿港ではぜひ訪れたいグルメスポットが多くて、毎回後回しになってしまうんですよね。次回は、ちょこっと覗いてみようかな。

【施設情報】
「鹿港天后宮」
住所:彰化縣鹿港鎮中山路430號
開館時間:6:00~22:00(無休)

鹿港はとても古い町ですが、素敵なカフェも増加中です。午前中から営業していて、すでにお客さんでにぎわっている、こちらのカフェ「候咖啡」は、手沖咖啡だけでなく、バラエティに富んだドリンクや軽食が楽しめるお店です。

見てください!このレトロな雰囲気。建物自体は戦後のものだとは思いますが、かなり年季が入っていますね。

手沖咖啡を注文したら、ホットと共にアイスも出てきました。アイスコーヒーというより、ホットコーヒーを今朝きれいな氷で冷やしていく感じですね。こういう飲み比べができるのはいいですね。

このケーキもおいしかったなあ。朝からケーキを食べるのは、特別な気持ちになれます(笑)。

このお店は、中山路沿いにあったのですが、なんと移転してちょっと路地裏に入った場所で再オープンしているようです。この記事を書いているときに気づいたのですが、台湾では、賃貸契約切れによる店舗撤退・移転が頻繁に行われます。今度の場所では、長く営業できるといいですね。

 

【店舗情報】
「尚隼咖啡(旧・候咖啡)」
住所:彰化縣鹿港鎮宮後巷10號
営業時間:8:30~18:30(水曜定休)

 

カフェだけでは物足りない方、鹿港の食べ歩きグルメといえば、肉包ですよね。中山路沿いに、何軒も有名店があるのですが、僕が個人的に気に入っているのは、こちらの「阿煜師肉包」です。

中山路から1本折れた通りにあり、いつも割と空いているのですが、店頭の肉包たちを見ただけで、食欲がそそられます。

食べかけですみません!お肉がたっぷり入って、1個でも十分満足できます。

【店舗情報】
「阿煜師肉包」
住所:彰化縣鹿港鎮民生路17號
営業時間:7:30~19:30(無休)

時間が経つにつれ、観光客が増えてきました。午後になると、ものすごい数の観光客で埋め尽くされる鹿港。街歩きはまだまだ続きます。