のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

台湾は規制緩和へ向かう?~三峽老街からのリアルレポート

こんにちは、のぶもんです。

 

コロナ問題では、日本は引き続き厳しい状況が続いていますが、台湾では政府の的確な対応が功を奏して、落ち着いた状況が続いています。今後もこの状況が続けば、国内に関して言えば規制が徐々に緩められるのでは?との予測も出始めています。

そんな中、先週の土曜日に、僕は三峽老街に混雑状況を観察しに行ってみました。ここは、台北からの手軽な日帰り行楽地として大変人気があり、軒並み元気がなかった観光地の中でも、活気を取り戻しているのでは?と思ったわけです。

 


【1.】三峽老街はほぼ平時の賑わいに戻る

三峽老街は、週末になると激しく混雑する観光スポットとして、台湾人の間でも結構知られています。なので、普段なら土曜午後~夕方に三峽に行くなんて、渋滞と人込みを覚悟しなければなりません。

 

ですが、この間の土曜日は、大混雑とまでは行きませんでした。写真では結構人が多いように見えますが、普段はもっと人であふれかえっています。


f:id:funstudy-taiwan:20200504230822j:image

 

三峽で一番大きな廟・祖師廟。前回来たときはとても静かでしたが、この日はまずまず人がいて、廟の前にはいくつもの屋台が出ていました。


f:id:funstudy-taiwan:20200504230847j:image


老街でも、いろいろな屋台が出ていました。こちらの屋台では、おばさんが各種お餅(というかまんじゅう?)を売っていました。

 

僕もついつい芋頭粿を一個買ってしまいました(30元)。かなり大きくて、腹持ちが良いので、小食の人はこれだけでおやつは十分です。

f:id:funstudy-taiwan:20200504231005j:image


あらら、こちらの金牛角(牛の角の形をした固いクロワッサン)のお店には、日本では御法度の行列が!何やら特売をやっているようです。

 

さすがに人込みの中ではみなさんも確実にマスクをしていますが、観光地での行列を怖がらなくなったところを見ると、コロナに対する不安がやや薄れたかな?という印象です。

f:id:funstudy-taiwan:20200504231106j:image


以前訪れた九份とは状況がかなり異なりますね。いったいどこに差があるのでしょうか?

実は、ここ三峽は、外国人観光客の比率がかなり低い観光地なんです。というのも、三峽へのアクセスが慣れない観光客にはかなり分かりにくく、リピーターでないと敬遠されがちなのです。

 

ですからここも、観光客の99%以上は台湾人。もちろん、日本人は一人も見かけませんでした。

台湾各地の観光地も、お客さんが減って苦しいところが多いのですが、三峽は比較的復活が早かったようです。

 


【2.】お気に入りのカフェも大盛況だった!

さて、のぶもんといえば(?)カフェ巡りですが(笑)、三峽にも個人的に気に行っているカフェがあります。それが下の写真の「咖啡・停(Cafe Team)」です。見た目は地味ですが、古い家屋に隣接して、なかなか良い感じのお店になっています。


f:id:funstudy-taiwan:20200504231955j:image

 

ここは、老街から少しだけ外れた場所にあるので、比較的空いているイメージが強かったのですが、この日は大盛況。僕が到着した5時半からようやく空き始めた感じです。

 

店内の雰囲気は、なかなか良いですよ。


f:id:funstudy-taiwan:20200505025550j:image

 

せっかくなので、手沖咖啡(ハンドドリップコーヒー)を注文。そしたら、挽いたコーヒーも少し出してくれました。これを先に嗅いで、香りを楽しむんです。うーん、安らぎますね。

 

更に面白いのは、スライスレモンをコーヒーに入れること。意外な組み合わせでしたが、飲んでみるとほんのり爽やか。変わり種コーヒーとしてオススメです。


f:id:funstudy-taiwan:20200505025657j:image

 

しばらく休んだら、もう一度、老街を歩いてみましょう。


【3.】夜になると人はいなくなったか?

 

夜7時を過ぎた老街。昼間と違った幻想的な雰囲気に包まれます。


f:id:funstudy-taiwan:20200505030315j:image

 

普段は、夜になると、観光客はぱったりといなくなるのですが、この日は日が暮れても老街を歩く観光客の姿を結構見ました。

 

お店の方も、最後のひと稼ぎに余念がありませんでした。

 

おそらく、混雑を避けて、遅めの時間に遊びに来た人たちがいるのでしょう。僕も、三峽老街にリピートで来るなら、このくらいの時間をオススメします。


f:id:funstudy-taiwan:20200505030336j:image

 

そして街の活気をさらに感じたのが、老街を出て、旧市街の中心の通りを歩いていたとき。

 

通りにはずらりと小吃や屋台が並び、人気店には行列ができていました。


f:id:funstudy-taiwan:20200505030416j:image

 

台湾人には比較的知られた、こちらの米苔目のお店に入ってみましょう。


f:id:funstudy-taiwan:20200505030438j:image

 

日本ならバッシングされそうな賑わいですね。知らないお客どうしなら透明な仕切りを置くなど、感染対策もなされていましたが、それでも、人々がそれなりに安心して食事を楽しんでいるのが分かりました。


f:id:funstudy-taiwan:20200505030457j:image

 

僕が食べたのは、米苔目に豚の耳、豆干です。100元でかなり腹いっぱいになりました。


f:id:funstudy-taiwan:20200505030549j:image

 

それ以外の店も、繁盛しているところが多かったですね。こちらも、いつもの賑わいを取り戻しているようです。


f:id:funstudy-taiwan:20200505030654j:image

僕が住んでいる淡水もそうですが、マスク着用のルールなどは比較的きちんと守り、テレワークなども積極的に実施しながらも、お咎めがない範囲で、手軽な行楽を楽しむ台湾人がかなり多いことが実感されました。


おそらく日本にお住いの方から見れば、うらやましい状況なのだと思います。それは台湾在住日本人の僕が一番強く感じていると思います。

 

自分の親兄弟がテレワークや外出自粛でストレスを抱えている中、自分だけがなんだかんだ言って台北近郊に出かけて、リサーチできたりするわけですから。

このまま国内感染者ゼロが続けば、近い将来、台湾国内のコロナ関連の規制は少しずつ緩められていくと思います。そうなれば、観光地の中でいち早く復活するのが、「台湾人が好む観光地」だと思います。

昨日は淡水老街を少し歩いてみましたが、やはりかなり混雑していました。(それでもまだまだ最盛期に比べれば少なめですが)このあたりの、台湾の動向も可能な限り、お伝えしていきたいと思います。