こんにちは、のぶもんです
このところ、淡水の紹介ばかり書いてきましたが、久しぶりに老街訪問シリーズを書いてみようと思います。
今回の舞台は、台北郊外の小さな小さな老街・三坑です。
【1】三坑ってどんなところ？
三坑は、桃園市龍潭區のはずれにある集落。かつて清代には、水運による物資の集散地として発展しましたが、のちに陸上交通が発達した後、開発の流れから取り残され、今ではかつての繁栄ぶりが想像できないくらい静かな佇まいを見せています。
こちらの廟は清代創建の永福宮です。なかなか立派な廟ですね。
【2】老街の様子はどんな感じ？
老街はとても小さく、端から端まで100メートルくらいしかありません。それでも、こんな古い家屋が何軒も残っており、中には飲食店になっているところもあります。
普段は静かな三坑老街ですが、土日になるとレトロな風情を求めて台北や桃園中心部からたくさんの観光客が訪れます。
老街のメインストリートはこれだけ。おしゃれな店は一軒もありません。
そんな中にも、かろうじてカフェを見つけました！古い家屋の軒先で、土日だけ営業している「59號冰水咖啡」です。よく見ると、ドリップコーヒーが(台湾にしては)かなりリーズナブルです。
それにしても、200元のトルココーヒーはどんな感じなんでしょうね。こちらも気になります。
若い老闆が一杯一杯丁寧にコーヒーを淹れます。僕が訪れた日は、結構お客さんも多かったのですが、ゆったりした空気が流れています。
できあがりました。素朴なオープンカフェでくつろぎのひと時です。
土日には、いろいろな屋台が出ています。こちらのおじさんは「蘿蔔糕(大根餅)」を売っています。
街中の早餐店では、小さくスライスされて出されますが、もともとは非常に大きな塊です。これを、必要な分だけカットして売ります。
【3】三坑は客家人の街です
三坑は、ただ老街があるだけではありません。客家人が多く住む街でもあるんです。
そのため、客家の食べ物がいろいろと楽しめるのも魅力になっています。
こちら阿秋姨牛汶水という小さなお店。店先には、たくさんの観光客が列を作っています。
実はこの「牛汶水」、台北ではまず見かけません。客家の伝統的なおやつなんです。これは、客家の餅「麻糬」を砂糖水に浸して食べるおやつで、生姜やピーナッツを加えることもあります。
客家のおやつは、もち米を使ったものが多く、おいしくて腹持ちが良いですね。おやつとしては十分のボリュームです。
客家の家庭的な食べ物は、客家人の街に行かないと食べられない事が多いので、台北から最も近い客家の街・三坑は、その意味でもおとずれてみる価値が高いですね。
老街を抜けたら、こんなのどかな風景が出迎えてくれます。建物のつくりは違えども、日本の田舎の風景に近いですね。
【4】三坑への交通アクセス
とはいえ、地方の小さな街に外国人が行くのは難しいことが多いです。というのも、比較的鉄道やバスの便が良い台湾も、田舎に行くと本数も少なくなり、中には自家用車でしか行けない場所もあります。
その点、三坑は比較的アクセスが容易です。ここでは、台鉄の中壢駅から行く方法と、台北からバスの乗り継ぎだけで行く方法をご説明します。
A)中壢駅から三坑へ
台鉄中壢駅前から5050、5055、台湾好行バス石門水庫線(土日祝日のみ)に乗り、三坑老街にて下車
B)龍潭バスターミナルから三坑へ
台北轉運站から1820、1821路線の竹東行きに乗り、龍潭站で下車→5055、台湾好行バス石門水庫線(土日祝日のみ)に乗り換え、三坑老街にて下車
※台湾好行バスは平日は運行休止です。それ以外のバス路線は本数が極めて少ないのでご注意下さい。
