のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

台湾さんぽ61〜宜蘭の歴史スポットを歩きます(もちろんカフェも小吃も)

こんにちは、のぶもんです。


駅前だけで、見てみたい歴史的な建物が多いのですが、少しずつ宜蘭市内を歩いてみましょう。

 

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宜蘭の市街地には、長年市民に愛されている小吃がたくさんあります。お昼時になったので、早速お店に入ってみます。

 

こちらは「宜蘭文昌炸醬麵」。なんの変哲もない小さなお店ですが、行列ができています。


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頼んだのは看板料理の炸醬麵(60元)と餛飩湯(30元)。全然ひねりのない麺とワンタンなのですが、此の味は飽きが来ないタイプですね。地元で人気が出るのも分かります。


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【店舗情報】

「宜蘭文昌炸醬麵」

住所:宜蘭市文昌路37號

営業時間:6:00~14:00(火曜定休)

 

 

えっ、これで終わり?いえいえもちろんもう一軒行きます(笑)。

 

こちらは「信利號阿塗貓耳朵」。貓耳朵とは透き通った皮の餃子のこと。こちらの気をてらった味ではなく、普通の餃子スープとして楽しめます。


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これが貓耳朵(40元)。結構腹一杯になれますよ(^^)確かに猫ちゃんの耳に似ているので、食べるとき少し不思議な気分になります。


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【店舗情報】

「信利號阿塗貓耳朵」

住所:宜蘭市文昌路8號

営業時間:8:00~18:00(水曜定休)

 

 

お腹がいっぱいになったら、街歩きにでかけましょう。今回は、今まで来たことがない施設をいくつか訪れてみようと思います。

 

まずは、宜蘭美術館。日本統治時代の洋風建築とも少し違う感じの建物ですね。


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この建物の前身は、日本統治時代の台湾銀行宜蘭支店。1949年に再建され、現在の建物になっています。戦後すぐの建設とあって、かなりレトロな雰囲気を残しています。


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銀行の建物だったので、天井は高く、広々としています。

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階段も古い造りで、階段好きにはたまりません。

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館内では、常設の作品が展示されている部屋と、期間限定の企画展が開かれている部屋があります。企画展の作品の写真はありませんが、なかなか見ごたえがありましたよ。

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美術館の屋上から見た市街地の様子。かつてはどのような風景が見られたのでしょうね。一度見てみたい気がします。

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美術館の裏手には、カフェもできていました。敷地内にあるので館内カフェの扱いになるのでしょうが、なかなか良い感じですね。ここもいずれ訪れてみたいと思います。

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【施設情報】

「宜蘭美術館」

住所:宜蘭市中山路三段1號

開館時間:9:00~17:00(月曜定休)

 

 

さらに散歩を続けましょう。こちらは、「監獄崗哨」。この辺りは日本統治時代に監獄があったところで、この塔はそのころ使われていた監視塔です。現在は、当時をしのぶ歴史古跡として保存されています。


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そこから南方に歩いていきます。市役所の先を曲がった路地にはこんなものが。よく見ると、「蒋渭水先生故居地」と書かれていました。

 

蒋渭水は、日本統治時代の抗日運動のリーダーの一人。民族自決を訴えた彼の活躍は、宜蘭市民の誇りでもあります。

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その路地を抜けると、こじんまりとした古めかしい建物が。こちらが、今回1軒目(?)のカフェ「散歩~SANPO」です。

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このカフェを訪れたのは三年前くらいでしょうか。またおしゃれカフェやレトロカフェなどまったく気にしていなかった時期に訪れています。何の気なしにお店に入ったら、やや薄暗い店内でめちゃくちゃレトロな雰囲気。電気が全身に走ったような衝撃を受けたのを覚えています。

それ以来、台湾各地のカフェを猛烈に訪問し始めました。宜蘭にも何度も来ましたが、そのたびにレトロな感じのいいカフェが増えていて、新しいカフェをチェックするうちにずいぶん時間が経ってしまいました。

このような老房子の昔懐かしい雰囲気、今ではかなり慣れてきましたが、SANPOを訪れたときは、心から「昔の日本に帰ったような気分」になりました。(この建物は厳密には日本時代のものではないと思います)

二階部分にも座席があります(こっちがメイン)。老房子カフェの場合、家具について細部が雑になっていることがあるのですが、ここは隅々まで考えて配置されており、程よい心地よさを感じることができます。

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2階の一角を小上がりにして、足を延ばせる空間にしています。グループで来るなら、こちらにも座ってみたいですね。

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さあ、お待ちかねのコーヒーとデザート。ハンドドリップコーヒーとともに出されたのは・・・プリンです!100元もしますが、その分の価値がある高級なおいしさでした。僕が台北で一番気に入っているカフェのプリンよりも少しだけこちらの方がおいしいです。

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ひと息ついて店内を見渡すと、老舗レトロカフェの名に恥じないセンスの良さ。静かに本を読みたくなるような雰囲気ですね。

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ごちゃごちゃしているわけでもなく、シンプルすぎるわけではなく、少しだけ雑多な雰囲気も混じって温かみのある空間になっています。

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冷蔵庫をちょっとだけ覗いてみましょう。見てください!このおいしそうなケーキたちを!味も評判が良いのですが、明らかにインスタ映えを狙った出来栄えになっています。実際、多くのお客さんがケーキの写真を撮りまくっていました。

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営業時間が比較的短いので注意が必要ですが、時間が合えばぜひ足を運んでほしいお店です。

【店舗情報】
「散歩Cafe Sanpo」

住所:宜蘭市和睦路2之20號

営業時間:13:00~18:00(水木金定休)

 


そこから数分。何やら少し不思議な雰囲気の一角があります。

 

こちらが、「阮義忠台湾故事館」。阮義忠は、台湾が誇るトップクラスの写真家で、台湾の国内外で優れた写真を次々と発表しました。2018年には、故郷の宜蘭(出身は宜蘭縣頭城鎮)に彼の功績を讃える記念館ができました。


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ここはもともと、宜蘭市公所(市役所)裏にあった、県政府職員の宿舎群。その一角を改造して、彼の作品を展示したりできるようにしたものです。

 

展示されている資料はかなり多く、阮義忠について知りたい人はぜひ訪れると良いでしょう。


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館内には、彼の写真もたくさん展示されています。現在は、今年の干支にちなんで、牛をテーマにした作品(阮義忠の作品には限らない)をところ狭しと展示しています。

 

台湾の少し前の農村風景などが見られて興味深かったですよ。


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記念館の職員さんが写真を撮ってくれました。日本人が見学に来るのは珍しいのでしょう。館内についていろいろ話をしてくれました。


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最後には一緒にパシャリ。故事舘は、まだ整備途中の部分があり、宿舎群の他の部分も修復が進んでいます。今後どのように使われるか、とても楽しみです。


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【施設情報】

「阮義忠台湾故事館」

住所:宜蘭市中山路二段430巷33號

開館時間:9:00~16:30(月曜定休)

 

この後は、夕方から夜にかけての宜蘭さんぽになります。そこでも新たな発見が!(続く)