こんにちは、のぶもんです。
南竿の岬のカフェで物思いに耽ったあとは、バスで別の場所に移動します。
ここからは、「馬祖酒廠」→「仁愛村」そこから少しだけ歩き「南竿遊客中心」→「津沙村」と数少ないバスに乗るので、綿密なプランニングが必要です。(一般的には、もう1日バイクを借りたほうが良いと思います)
ということで、無事にバスに乗りこんだ僕は、次の目的地・仁愛村のバス停に降り立ちます。
最初の見どころは、バス停から500メートルくらい離れた場所にある「鐵堡」です。この辺りにはまだ、軍の施設が残っていて、兵士が通行人を監視している場所もありました。
高台から岬の方に、階段をひたすら降りて鐵堡に向かいます。
ここは、他の要塞と同様に、対岸を監視するには最適な場所。逆に言えば、中国軍が上陸を狙うのも、こういう場所からだと言えます。
中に入り、こんな暗い通路を通ります。
こちらは、駐留兵士の寝室のようです。写真では分かりにくいのですが、ものすごく湿度が高いです。決して快適な環境とは言えません。
こちらのコーナーには、犬が飼われていました。敵の上陸を防ぐには、銃器だけでなく犬による威嚇・攻撃も狙っていたとか。
もちろん、犬たちにとっても、かなり劣悪な環境だったでしょうね。
今では、観光客が歴史と景観を味わいに来る観光スポットですが、ここが再び戦地とならないよう、祈らずにはいられませんでした。
それでは、集落まで戻りましょう。仁愛村もとても静かな村ですが、あちこちに古い建物が残されています。
こちらの家屋は木造ですね。台湾島では、今では木造の家が珍しくなったので、新鮮な印象です。
さて、この静かな集落にもカフェがあるんです!(うれしい(^^♪)
なんだろう、北竿にいたときも思ったのですが、どことなく沖縄の離島にいる感覚です。
店内はなかなかおしゃれ。海の近くだし、落ち着いた雰囲気でゆったり休憩ができますね。
お客さんはそれなりにいましたよ。
台湾では珍しくない、飲食店のネコ。台湾の猫って、本当に人間を怖がりませんね。
ケーキとラテで、ちょっと馬祖らしからぬティータイム。ここだけが、北竿の芹壁のように、地中海っぽい感じがします。
ちなみに、周囲にはこんな伝統的な家屋が何軒も残っています。
交通は不便ですが、機会があれば町も歩いていただきたいです。
さて、この仁愛村では、もう一つお目当ての店がありました。それが、こちらの屋台「阿婆(虫弟)餅」です。この(虫弟)餅(二つの漢字で一つの字です)が、津沙のゲストハウスオススメの屋台なんです。
営業時間はなんと、午後2時から6時だけ!時間が合うバスは1本しかなかったので、訪れることができて大満足です。
注意してほしいのは、島で有名なお店なので、電話注文がやたら多いこと。待っている人は多くないのですが、いっこうに自分の番がまわってきません(^_^;)
30分以上待って手に入れた(虫弟)餅。これ、待った甲斐があるおいしさでした!そりゃ、みなさんもじっと待ちますよね。
とりあえず、ゲストハウスの情報にはハズレなしです。
と、ここまではいつものグルメレポートなのですが、実はこの屋台、こちらのがらーんとしたホールの中でぽつんと営業しています。
ここはどうやら、かつて村のショッピングセンダーだった場所らしいのです。かつて日本でも、大きな団地のバス停付近に、ちょっと無機的なショッピングセンターが必ずありましたよね。あんな感じなんです。
ただし、ほとんどの店は閉店。生きているのは、この屋台くらいです。
かつて軍の人口が多かった時代、こういうショッピングセンター的な場所が、兵士たちの買い物かご・飲食の唯一のスポットだったのではないでしょうか?小さな斑には似つかわしくない大きさですから。
しかし時代は流れ、駐留軍人が減っていくと、こちらのセンターに集う人も減っていったのでしょうね。
ここもまた、馬祖の歴史を語る生き証人なのでは?と思えてなりませんでした。
さあ、3日目の見どころも残り僅かになってきました。
次はこちらの、物々しい雰囲気の坑道。大漢據點といい、1976年に完成された軍事拠点で、中は網の目のようにトンネルが張り巡らされ、高射砲なども格納していたそうです。
ここにも大きな武器を置いたのでしょう。単なる監視台にしては大きすぎます。
比較的新しい年代に建設されたこともあり、近代建築の趣ですね。
階段を上がり、外に出てみると、ゴツゴツした岩が続き、外敵がいかにも攻めづらい印象を受けます。
そしてこの日最後のスポットは、北海坑道です。こちらは、遊撃線の船舶を停泊させるための地下埠頭です。
ここは潮位の関係で、入れる時間が決まっています。夕方閉館時間の直前は入れますね。綱渡りのプランでしたが、何とかここまでたどり着きました。
阿兵哥(兵士)たちが、ゴムボートか何かを運んでいます?!いえいえ、これは蝋人形です。
坑道は非常に広くて、かなり大きな艦船でも、坑道内に留置できることが分かります。手前に見える船は、春先に見られる「藍眼涙」を見るためのもの。
そうなんです!僕がほとんど見ることができなかった藍眼涙が、ここではかなり安定的に見られるんです!
もっともこの時は、夜になって津沙で藍眼涙が見られるかどうか分からなかったので、「絶対にここで見ておかなければ!」とは思っていませんでした。
とにかく、坑道が広いんです。入口付近ではかなりの入場者がいたのですが、ほとんどがもう帰るところだったようで、どんどん人の気配がなくなっていきました。ちょっと怖かったな…。
外に出たら、日がかなり傾いてきました。そんな中、ベテランと思われる兵士が坑道前まで走ってきて、再び走り去っていきました。
彼はおそらく、毎日ランニングをしているのでしょう。このような兵士の姿を、実はあちこちで見かけました。
爽やかな気候の時期なので、ランニングだけを見れば健康的な合宿のようにも見えます。が、たとえ緊張が解けたとしても、軍隊は軍隊。僕は日本人であり、現役軍人の友人はいません。だから、彼らがどんな気持ちで軍務についているのか、正直良く分かりません。
馬祖に来て、風光明媚な島の風景と軍が島で未だに重要な存在であることの複雑な絡みを垣間見てきました。が、まだまだ住民や軍人たちの想い、本音までは分かりません。
台湾本島から遠く離れ、独特の歴史を重ねてきた馬祖。その実相を掴むには、重ねて足を運んで来る必要がありそうです。
濃密な3日間が終わり、4日目は午前のフライトで台北に戻るだけ。
それにしても、夜になって津沙の集落にはだいぶ霧がかかってきましたねえ。。。
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