のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

馬祖漫遊記終〜馬祖では濃霧に気をつけろ?!

こんにちは、のぶもんです。

 

長らくお届けしてきた馬祖の旅行記も今回が最終回です。

 

ところで、馬祖旅行の注意点はご存知ですか?交通?軍の写真を撮らない?確かにその辺りも気をつける点ですが、実は「濃霧に気をつけろ」なんです!

 

僕も、「まさか、そんなに大変?」と高をくくっていましたが、最終日の朝に起きてみたら、津沙の集落は一面の霧。何も見えません。立榮航空のホームページを見ると、「天候調査中」と書いてあるではありませんか!天気予報でも午前中は濃霧!南竿空港は、霧がかかりやすく、霧が晴れるまではすべてのフライトが欠航になるとのこと。

 

フライトは早朝ではないので、まずは前日にありつけなかった介壽市場の名物料理を食べ、少しでも霧が晴れるのを待つとしましょう。

 

そして、この日は・・・

 

ありました!これが、ゲストハウスご推薦の朝ごはんです。

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名前は鼎邊糊。どうやら福建省福州の地元料理らしく、米漿に海鮮や野菜を入れてグツグツ煮込んだ料理です。

 

おお、これは台湾島では体験したことがない食感ですが、ズバリすごくおいしいです。市場2階の阿妹という店が有名らしく、朝早くからたくさんの観光客がわざわざ食べに来ていました。


だから、遅めの時間に行くと、売り切れは確実です(なので前日は食べられなかった)。

 

とまあ、朝食は無事に食べることができたのですが、ここから先が大変です。

 

取り急ぎ、万が一の可能性にかけて空港に向かいます。

 

霧は少しずつ晴れて来たのですが、低地には霧がかかったまま。空港のカウンターで確認したら、少なくとも午前中はすべて欠航が確定していました。

 

他にも、同じ状況の観光客がたくさんいて、途方に暮れています。

 

もしかしたら午後から運航再開になるかもしれないのですが、仮に再開されても、空席待ちの乗客がたくさんいます。

 

僕がもらった番号は61番・・・って、どんだけ待っているんだ!!カウンターに問い合わせると、当日・翌日のフライトでは、空席がもともと少なく、正直翌日の便に乗れる保証もないとのこと!!

 

人口12,000人の馬祖で、まさかそんなことが。。。実はこれ、馬祖では注意が必要なポイントなんです。台湾島と馬祖を結ぶフライトは、すべての便が小型のプロペラ機。便数も多くはありません。その一方で、軍務・公務での利用が普段から多いようで、案外空席が少ないのだそうです。

 

金門のように便数が多ければ多少は緩和されますが、馬祖では、観光シーズンと濃霧がぶつかると、ずっと飛行機に乗れないことは十分有り得そうです。

 

それをカバーしてくれるのは、なんと「船」!実は馬祖へのアクセスには、基隆からの航路、という選択肢があるんです。

 

この日は朝9時半に南竿を出航するとのこと。空港でも、「今から船に乗れば、今日中に台湾に帰れる」と言われ、慌てて港に急行しました。

 

そして、時間ぎりぎりに購入したのがこちらの切符です。基隆着は18:30・・・なんと!9時間の船旅です!霧は出ていても、船なら出航できることも多いようで、馬祖の密かなセーフティネットにもなっているようです。

 

運賃は、簡易2段別途の船室で1,000元。免税と書かれていますが、離島から台湾島へ行くときは免税、逆の場合は別途税金がかかるようです。
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港の待合室は、とにかく広いです。しかも、中国へ帰る船を待つ旅客もたくさんいて、油断すると、乗る船を間違ってしまいそうです。
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何だかんだで2時間くらい遅れての出航。多少イライラしていましたが、それでも当日中に台北に帰れるかと思うと、ひとまず安心できます。
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では、船内に入ってみましょう。こちらが、僕の船室です。窓はありません。エンジン音がかなり響きます。
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これが各自の寝床。快適かと聞かれたら・・・ですが、横になるだけなら問題なさそうです。
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ずっと窓なし部屋にいるのは嫌だな、という方は。デッキへどうぞ。冬だとかなり寒いでしょうが、春・秋なら良い気分転換になります。

 

豆知識ですが、基隆港の近くではなんと、九份の夜景が見えます。海上なので、周囲は真っ暗。九份だけが明るく見えて、まるで空中不夜城のようです。この香炉に乗る機会があったら、お試しを。
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船内ではもちろん、軽食や飲み物を買うこともできます。ただし、めぼしいものはすぐに売り切れ、途中からはカップラーメンしか手に入らなくなります。
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南竿を出て約2時間強。経由地の東引島に到着です。この島にはバスもなく、飲食店も数軒しかないようです。民宿があるので、宿泊することはできます。東引にも軍事遺構はいくつもあるようなので、いつか訪れてみたいですね。
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ここからは、6時間以上ずっと海の上です。島を離れてから、ネットも完全に繋がらなくなり、とにかくやることがありません。

 

5時間以上経ち、灯りが見えてきました。あとで調べてみると、金山や石門辺りの明かりだったようです。ずっと海しか見えなかったので、明かりが見えたときは、正直涙が出そうになりました。

 

そして、予定より2時間近く遅れた午後8時過ぎ、舟形無事に基隆港に入港しました。
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まさか、こんな形で基隆を再訪するとは思っていませんでした。それでも、この日の夜の仕事だけ延期・中止させてもらっだけで済み、翌日からは平常通りに仕事に行けたのは、不幸中の幸いだったと思います。

 

まさか、馬祖航路乗船体験記まで書くことになるとは思っていませんでしたが、最後まで密度の濃い旅になったと思います。

 

いろいろ大変だったけど、また近いうちに再訪したいなあ。

 

(今シリーズ完)

 

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