のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

馬祖漫遊記8〜さいはてのカフェで何を想う

こんにちは、のぶもんです。

 

馬祖の旅も、いよいよ3日目に突入。この日も、様々な思いに駆られるスポットに次々突入です。こちらの洞窟も、あるスポットで登場します。

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午前中はまだバイクを借りられるので、交通の便が特に悪いスポットを訪れます。

 

それが、「中正堂」。バス通りからかなり離れた、海岸沿いの高台に、今もひっそりと残る建物。中正といえば、蒋介石のことを指しますよね。ここは、かつて馬祖に軍人がもっとたくさんいたころの、集会所兼映画館だったそうです。
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景色は良いものの、アクセス非常に悪いです。軍人たちは、軍用車両に乗って移動したかもしれないので、折に触れて式典やレクリエーションのためにここに集ったのかもしれませんね。

 

この近くには、馬祖の特約茶室(駐留軍人のための慰安施設)があったとの話も聞きましたが、周囲は荒れ果て、遺構を探索するにはかなりハードルが高くなっていました。
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バイクは更に東へ進み、南竿最大の集落・介壽に着きました。お目当てはこちらの市場です。ゲストハウスのオーナーさんに、「ここにおいしい朝食がある」と聞き、朝早めの時間に駆けつけました。
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少しだけ、町らしい雰囲気も見られます。
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市場の二階に上がると・・・ありました!朝からたくさんの店が開いています。
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ところが、一番のお目当ては、売り切れ😭それ以外でおいしそうな料理を注文しました。これらもかなりおいしかったですよ。

 

翌朝(最終日の朝)に、もっと早い時間にリベンジしに来ます。。。
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介壽の集落から今度は少し北上。そこには、馬祖特産のお酒「馬祖高梁酒」の工場があり、すぐ近くの坑道では老酒が貯蔵されています。

 

それが、この「八八坑道」です。(なんか、韓國瑜氏の看板がありますが、国民党が圧倒的強さを誇る連江縣では、違和感がありません。。。)
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八八坑道は、古くから掘られていた山洞を中華民国軍が拡張。戦車も格納できる大きな穴になりました。そして、1992年に酒造会社に譲渡され、以来、老酒の貯蔵庫として使われてきました。
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ただし、老酒の生産自体はストップされているらしく、ほとんどのスペースは、こんな感じになっています。

 

それでも、中に入れば老酒の独特の香りが漂い、馬祖高梁酒の世界に浸ることができます。
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ちなみに、八八坑道は、馬祖観光の定番スポットなので、頻繁に観光バスが観光客を吐き出していきます。実は、南竿空港からも頑張れば歩いていけます。

 

さて、港のショップでバイクを返し、ここからは少ないバスを駆使して、島内を回ります。(あ、これはかなりのバスマニアでないとプランが組めないので、皆さんにはオススメしません)

 

そして、バスに乗る前にちょこっと立ち寄ったのが、こちらの施設。もともとは、大規模な食堂なのですが・・・
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今では、連江縣唯一の星巴克(スターバックス)が入っています。
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店内はとても広く、お客さんもゆったりくつろいでいます。

 

主な客層は、若者たち。軍服姿の若者も目立ちます。正直言って若者向けの娯楽が少ない馬祖。當兵の若者が、都会の空気を取り戻せるのは、ここだけかもしれませんね。f:id:funstudy-taiwan:20191203220734j:image

バスで、再び八八坑道に戻ります。そこで、すぐ近くの酒造会社の工場にやってきました。
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こちらが展示館。当たり前のように、韓氏が出迎えます。
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かつての酒造用具も展示されています。
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試飲コーナーももちろんあります。バイクはすでに返却したので、安心して飲めます。おいしいです!

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ここからは、海岸の方に歩いていき、という集落を抜けます。ここにも、伝統的な家屋が残っています。牛角村、というどこかの焼肉店のような名前の村ですが、ここを抜けて、岬の方に歩いていきます。
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途中、独特のデザイン・色彩の廟にも出会いました。
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高台に上がったら、とても素敵な眺めです。馬祖の海岸沿いの集落は、どこも絵になる景色が楽しめます。(上り下りが大変ですが…)
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さて、目的地は、その先の岬付近にあります。何やら怪しげな雰囲気の門。
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そして、断崖の上に出ます。そこから階段を降りていくと。。。
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軍事基地のような建物に到着。迷彩色が、物々しさを残しています。
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実はここも、今ではカフェ「刺鳥咖啡書店」になっています。
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かつての軍事監視拠点だったこの地も、今ではその機能を基本的には失いました。これらの遺構をできるだけ整備して、文化スポットとして活用することになったのだそうです。

 

なんと、坑道まであります。
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外から見ただけではわかりませんが、秘密の会談場所のような部屋などもありました。
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カフェなので、ドリンクとお菓子を注文します。ハニーシフォンケーキと温かい紅茶を頼みました。
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このように絶景を眺めながら、ゆっくりと時を過ごす。ただの岬のカフェなら、「素敵だね、雰囲気がいいね」だけで終わりますが、世が世なら、霧が出やすい厳しい環境の中、敵の侵入を常に監視し、有事に備える兵士たちが駐屯していた場所かと思うと、とても複雑な気分になるのも事実です。f:id:funstudy-taiwan:20191204223650j:image

晴れていれば、少し違った心持ちになったかもしれませんが、どんよりした曇り空が、僕にもっと思考・思索を求めているような気がしてなりませんでした。

 

でも、いつかまた来てみたくなるさいはてのカフェです。

 

さあ、三日目の旅も後半に入ります。最後まで目が離せません(^^)

 

 

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