のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

台湾の小さな街を歩く4〜離島じゃないのに馬祖新村??

こんにちは、のぶもんです。

 

中壢小旅行シリーズ後半戦。今度は、中壢からバスに乗り、少しだけ郊外にある「馬祖新村」なる場所へ行きます。

 

え、馬祖?それってこの間まで連載していた、離島の名前ですよね?まさか、またもや離島旅?いえいえ、違います。

 

実は、桃園市の中壢にそういう名前の地区が現存するんです!

 

いったいどんな場所なのか、行ってみることにしましょう。

 

アクセスは、台鉄中壢駅からバスで15分ほど。112南線(帰りは112北線)・5098などの路線で行けます。本数もそれなりにあります。

 

さて、馬祖の名前の由来は気になりますよね。この眷村は、馬祖に駐留していた軍人とその家族に提供された住宅群です。蒋介石夫人の宋美鈴が馬祖に駐留する軍人の生活環境の悪さを不憫に思い、この眷村の建設に尽力したのだとか。

 

中壢の南・龍潭には陸軍の基地があり、軍人用の大規模な住宅が必要だったのでしょう。正直、中壢の街からは離れており、便利な土地とは言えません。

 

逆に、眷村が一つの共同体のような環境になっていた面もあるようです。

 

この写真だけだと、とても桃園市郊外とは思えません。

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眷村にもいろいろなタイプがあるようで、ここはまるで、アメリカの新興住宅地のようなゆったりした区画に住宅が作られており、一般的な台湾の街の雰囲気とは少し異なります。どことなく、在日米軍の住宅群を思い起こさせます。

 

しかしこの眷村も、じょじょに古びたものとなり、住民も次々と新しい住宅に移り住んでいきました。

 

そして、住人がいなくなったとき、この眷村を文化財として保存することになりました。それが、「馬祖新村眷村文創園区」です。
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現在では、工房やカフェなど様々なショップも入り、レトロとアートを楽しめる文化空間として蘇りました。
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こちらの建物はショップに併設して手軽な工房があり、簡単な工作を実際に楽しめるようになっています。
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台湾の住宅地といえば、「狭い・高層」といったイメージが強いのですが、ここはどこもゆったりしています。子どもたちも、のんびり遊び回っています。
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ショップ以外にも、アート感覚でリノベした家屋もいくつかあり、いくら見ても飽きません。
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園区最大の見どころは、こちらの故事館。当時の眷村暮らしの様子が再現されていて、特に50代以上の台湾人にとっては、懐かしさを強く覚える場所なのでは?
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日本統治時代とはまた少し違った生活感やセンスが感じられて、とても興味深いです。台湾の歴史をあまり知らなくても、十分に楽しめると思います。

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正面はこんな感じ。第二次大戦後の建物なので、木造やレンガ造りではなく、コンクリートなどが使われているようです。
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眷村現役時代の様子を示す展示も。日本統治時代に比べて、日本語で入手できる情報がかなり少ない眷村。これらの展示は、戦後の台湾の生活史を知る上では、大切な資料になると思います。
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その他にも当時を偲ばせるものが。これは、当時の映画館の正面を模したもの。かつて人気があった映画の看板や、チケット売り場の窓口まで再現されています。
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周囲にはどんどん新しいマンション・アパートが建てられていますが、この一角だけは、眷村が元気だった頃の様子が偲ばれます。
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いかがでしたか?日本人にはなかなか馴染みのない眷村。実は、台北にもたくさんありました。その代表例が台北101の近くの四四南村。日本家屋とは違ったレトロ感が人気を呼んでいますよね。

 

様々な顔を持つ台湾。これからも、いろんな台湾を探しに、あちこち出かけたいと思います。

 

2019年も、たくさんブログをご覧いただきありがとうございました。2020年も、いろんな台湾をお届けしますので、お楽しみに!

 

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