のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

鹿港さんぽ最終回~日本時代の洋風豪邸、さらには素敵なレトロカフェを訪れたが・・・

こんにちは、のぶもんです。

間隔があいてなかなか完結しなかった鹿港レポートは、今回でゴールにたどり着きます。

(トップ写真は鹿港民俗文物館)

鹿港の町をもう少しぶらぶら歩きます。老街のあちこちにこんな古い建物が残っています。

中には入れる建物があったので、ちょっとだけのぞいてみました。奥は街再生事業グループの事務所になっているようですね。この建物も年季が入っていて趣があります。

中山路を超えて、さらに古い通りを歩きます。この辺りは日本の昭和の趣も少し感じます。


そして、鹿港で最も豪華な洋館にたどり着きます。

1.鹿港屈指の名家の旧宅が豪華な博物館に!


鹿港で最も豪華な建物といえば、「民俗文物館」を挙げる人も多いのではないでしょうか。1919年、当時、台湾五大財閥の一つに数えられた辜家のお屋敷として建てられました。

 

当時の主は、辜顕榮。清代末期から石炭販売などで財を成した顕榮は、日清戦争後の台北開城にかかわり、その後も日本の台湾統治に貢献したとして、最終的には貴族院議員に勅選されるほどでした。この建物も、日本の皇族や政府の役人も訪れていたといいます。

正面は洋風の作りですが、脇に回ると随所に中華風の趣を感じさせる箇所があります。

裏側の建物も渋い感じです。

残念ながら、館内は撮影禁止。辜家に関する宝物だけでなく、鹿港の(さらには台湾全土から集められた)歴史的遺物が集められており、それはそれは豪華なラインナップ。台湾史を勉強するときには、ここもぜひ訪れたいですね。

 

【施設情報】

「鹿港民俗文物館」

住所:彰化縣鹿港鎮館前街88號

開館時間:9:00~17:00(月曜定休)

 

民俗文物館のすぐ近くに、日本統治時代の建物をリノベしたおしゃれなカフェが「ありました」。

 

2.日本統治時代の建物を活用したカフェに行ったが・・・

 

中山路74巷に「凡咖啡」というレトロカフェがありました。こちらがその建物になります。

内部も本当におしゃれ。コーヒーもおいしくて、お客さんも多かったように記憶しています。

しかし、このカフェは2021年8月限りで閉店していました!人気カフェなのになぜ?と疑問に思いましたが、昨年5月からはコロナの猛威が台湾を襲い、2ヶ月間くらいは旅行どころではなくなってしまいました。

この時期に経営が立ち行かなくなり、お店を閉じたカフェも結構あるのですか、ここもその一つだったんですね。もちろん、家賃や賃貸契約その他の原因があった可能性もありますが、台湾でカフェを経営することの厳しさを改めて感じました。

 

3.最後の鹿港のローカルグルメを堪能

 

さて、日が暮れてきました。またまたお腹が空いてきたので、鹿港の名物・麵線糊を食べていきましょう。

 

こちらの「王罔麵線糊」では、麵線糊という珍しい料理が食べられます。これは、台湾でおなじみの麺線に豚肉を入れ、煮込んで作られた料理です。

実際に食べてみます。温かい味付き素麺の印象が強いかな。大腸麺線や蚵仔麺線よりもクセがなくて馴染みやすい味です。

【店舗情報】

「王罔麵線糊」

住所:彰化縣鹿港鎮民族路268號

営業時間:6:00~18:30(無休)

 

しかし、どれだけ麵線糊がおいしくても、それだけでは満腹にはなりません(笑)。そこで、もう一食ローカル食堂に行くことにしました。

 

こちらは、普通の食堂です。食べた料理も鹿港名物という訳ではありません。

こちらが、鹿港ローカル料理三点セット。排骨飯を頼んだのですが、これが予想以上のおいしさ。旅先の名物料理もできるだけ体験したいですが、その土地で評判の普通の食堂もまた楽しいですよね。もう、いくら胃袋があっても足りません。

こうして、丸一日の鹿港さんぽは終了となりました。この後は、彰化まで路線バスに乗り、その後、高速バスで台北に帰ったのですが、4連休最終日とあって高速道路が大渋滞!なんと、淡水行きの最終MRTに乗れませんでした。圓山からUberで淡水まで。600元しなかったので助かったのですが、それなら高鐵で帰ってきたほうが、かえって安上がりでした。。。そんな失敗を重ねつつも、旅に出る日はまたすぐに来ようとしているのでした(笑)。