のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

鹿港さんぽpart2〜どこまでも続く古い街並みを朝から散歩する

こんにちは、のぶもんです。

 

鹿港で一泊した翌朝。早速、街歩きに出かけました。ゲストハウスが老街の中心部にあるので、宿を出たらいきなり老街さんぽの様相です。

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まずは朝の腹ごしらえから。一般的に老街は観光客相手のお店が多く、早餐店が少ないです。あれこれ探して見つけたお店が、こちらの「旯旮楍卅」という早餐店。名前も変わっていますが、鹿港では数少ない現代風の朝ご飯を提供しています。
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注文したのは、この三明治とコーヒー。台湾の街角でよく見かけるサンドイッチは、もっとシンプルなものが多いのですが、この店のはかなり大きいですね。そして、おいしい。観光客にも知られているようで、朝からひっきりなしにお客さんが入ってきます。
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「旯旮楍卅」
住所:彰化縣鹿港鎮中山路133號
営業時間:6:00~12:00(火曜定休)

 

さあ、腹ごしらえを終えたら、老街の散歩へ行きましょう。

老街に残された古い建物は、何棟かが再利用されています。ここも、この日は開いていませんでしたが、地元の歴史や文化に関する活動を展開している場所だそうです。
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台湾各地に良い感じの老街がたくさんありますが、鹿港の魅力は、このようなる古い路地がどこまでもどこまでも続くところ。この点については、他の老街の追随を許さないと思います。
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こんな渋い建物が至る所にあります。一つ一つ除いていると、全然先に進みません(笑)。
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鹿港老街の特徴は、道が基本的に直線ではないこと。日本統治時代はどの町でも都市計画が施され、きれいに区画された街路が作られることが多いのですが、清代の路地はこなふうに曲がりくねっていることが多く、さんぽ好きにはたまらない雰囲気になっています。住民の皆さんには少々不便かもしれませんが。。。
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ここは、鹿港の第一市場。千五台湾の少し古い建物ですが、1階に入居しているワールドジムが異彩を放ちます。レトロな建物の中でトレーニングをするのはどんな気分でしょうね。
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このときは清明節の4連休だったのですが、朝九時を過ぎると旧市街はバイクだらけになります。観光客が本格的に動き出す前に、鹿港の人々の動きが活発になります。この風景だけを見ると、ベトナムのホーチミンあたりを思い起こさせますね。
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街歩きに戻りましょう。すぐに見えてきたのが「鶴棲別墅」。ここは、清代末期に日本留学の末に鹿港の富豪となった王煌の屋敷だった建物です。王煌は、金融で財を成した人物で、この建物も福建と西洋の建築様式が混ざり合っているといいます。
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館内は、工芸品の展覧スペースとなっており、建物の紹介だけでなく、さまざまな作品の展示も見られます。
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こんな古井戸も残っています。
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鹿港は清代に最も栄えましたが、日本統治時代に鉄道が敷かれたとき、鹿港は鉄道ルートから外れます。そのためか、それ以降は台湾の繁栄から取り残された感じが強く、そのことがかえって台湾でも少なくなった清代の歴史建築がたくさん残る要因ともなったのでしょう。歴史散策を楽しみたい人にとっては、とても大きなプレゼントになりますね。

「鹿港鶴棲別墅(工藝展覧館)」

住所:彰化縣鹿港鎮後車巷8號

開館時間:9:00~17:00(月曜火曜定休)

 

更に歩いていくと、このような古い建物に着きます。こちらも、歴史建築として公開されていますが、郊行博物館という鹿港の歴史建築群の一つになります。
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内部は清代末期さながら。これは日本建築ともかなり異なる雰囲気を持っていますね。
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かつて鹿港から運び出された主力商品のラインナップ。そう、鹿港はかつて中国大陸との商取引を行う重要な港だったんです。
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ここにいると、21世紀にいることを忘れそうです。
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興奮が冷めやらぬまま、いったん目抜き通りの中山路に出ます。そこで見つけたのが「阿里山咖啡」の文字!えっ?鹿港に台湾コーヒーが?
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このお店、現地に行けば看板もあり、ここで阿里山コーヒーが飲めることは何となく分かるのですが、google mapにも載っておらず、少し探しづらいですね。目印は、隣の「不可思議體驗館」にするとよいでしょう。
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ここで飲める阿里山コーヒーはたったの100元。一般的には200元~250元はするので、かなりお得な体験だったと思います。台湾一気軽な台湾コーヒーの店を後にして、散歩はさらに続きます。

「大阿里山地區特殊處理咖啡生豆」
住所:彰化縣鹿港鎮中山路416號1樓
営業時間:10:00~18:00(月曜定休)

そして、鹿港さんぽはまだまだ続きます。