こんにちは、のぶもんです。
鹿港さんぽが続きます。
台湾コーヒーとの予想外の出会いがあった後は、鹿港の老街に戻ります。
天后宮付近の賑わい。連休ともなると、まるで芋を洗うような人出です。
まずは民生路に入ります。ここも大変な賑わい。「素珠芋丸」というお店には、大きな大同電鍋があり、中には豆干や米血などのローカルフードがたっぷり入っていました。これは、食欲がそそられますね。
看板商品の芋丸もありますよ。どちらも1個でお腹が膨れそうです。
【店舗情報】
「素珠芋丸」
住所:彰化縣鹿港鎮民生路68號
営業時間:8:30~18:00(土日は8:00~19:00)
民生路から埔頭街へと入ります。この通りは、老街観光の中心的存在。土日ともなると多くの店が並び、とても賑わいます。
こちらは、旧鹿港公会堂。日本統治時代に建てられた公会堂の建物が、今でも残されています。ここではよく美術作品展などが開かれるのですが、古い洋風建築の建物での美術展は、雰囲気によくマッチしてなかなか楽しいですね。
公会堂の目の前には、小さな廟・南靖宮があります。こちらも歴史は古く、180年前くらいに建てられた建物を何度も修復を繰り返して守っているそうです。
老街を南に進んでいくと、少しずつ道行く観光客が減っていきます。混雑しなくなったと思ったあたりで辿り着くのが、こちらのお寺になります。
ここは、鹿港龍山寺。台湾には五大龍山寺と呼ばれる古刹があるのですが、鹿港にも龍山寺があります。台北・萬華の龍山寺のような混雑は見られませんが、渋い山門がわたしたちを迎えてくれます。
鹿港龍山寺の魅力は、寺院内部の様々な装飾。まずは、戯台にやってきました。ここではかつて、演劇などが催されてきたそうです。この開放的な舞台で様々な演目を見るのは、さぞかし楽しかったでしょうね。
意外と質素なプレートの先に見えるのは・・・
これは、八卦藻井という天井の装飾です。ここまで精緻で美しい藻井は台湾でも数少ないとのこと。立体感のある美しさに引き込まれ、見上げた首が痛くなるまで見入っていました。
ようやくお参りポイントまでやってきました。鹿港龍山寺の建物はどれも古い木造建築のように見えますが、実は、1999年に台湾中部を襲った大地震で、このお寺もかなりの被害を受けています。10年近くに及ぶ修復作業を経て、2008年に再び一般公開されるに至りました。いくら立派な木材を使っていても、長い歴史の中で地震の被害から逃れ続けるのは難しいですよね。修復に携わった皆さん、そして復興費用を寄付してくださった皆さんの熱意に頭が下がる思いです。
本堂の裏側には、庭園もありました。たくさんの亀が優雅に泳いでいて、人々の目を和ませていました。
【施設情報】
「鹿港龍山寺」
住所:彰化縣鹿港鎮龍山街100號
開館時間:7:00~20:00(無休)
お寺の参拝および見学もとても楽しかったのですが、路地裏に出てから、昔懐かしいお菓子屋さんに出会いました。売っているのは、麦芽餅。ソフトクラッカーに水あめなどをはさんだ素朴なおやつですが、なぜか若者たちにも大人気。鹿港しかも龍山寺の門前という空気が、昔のものを人々に求めさせるのかもしれませんね。
こちらが麦芽餅。かなり甘いのですが、意外と癖になるおいしさでした。
龍山寺から少しだけ北に戻ります。来た道から一本奥の道を歩くと、こんな古めかしいファサードの洋風建築が見えてきました。
こちら、古本屋さんなんです。名前は「書集喜室」。台湾の独立系書店や個性派古書店の特集では必ず登場してくる名物書店です。
鹿港の通り沿いの建物は、正面が狭く、奥に長い構造になっていることが多いです。こちらは、建物の裏側にある中庭のようなスペース。蚊が多いですが(笑)、ゆったりした気分になれそうな空間ですね。
日本統治時代に建てられたこの建物。中庭には、なんと防空壕までありました。今では、その上にブランコが設置されているのがなんともシュールです。
古井戸もありましたよ。今は使われていないのかな。
こんな細い通路の壁面にびっしりと古本が並んでいます。もちろん、古本独特の臭いもしましたよ。
2階ではドリンクもいただけます。この日はかなり暑かったので、アイスの台湾茶を頂きました。古い建物でこういうお茶をいただくと、心が自然と緩んでいきます。
この眺めは壮観ですね。古書だけでなく新刊本も売っています。店頭に並んでいる本が面白そうなものばかり。個性派書店が選ぶ本って、本当にそそられるものばかりですね。
ゆうべゲストハウスに同宿して、一緒にバーへ飲みに行った台湾人のジャック君。ここでばったり再会しました。(まあ、大体みんな同じように街の中を歩いているので、どこかで出くわしてもおかしくはないです)
【店舗情報】
「書集喜室」
住所:彰化縣鹿港鎮杉行街20號
営業時間:11:00~17:30(月火定休)
午後3時くらいでしょうか。少し日が傾き始めました。ここから、さらに非常に豪華な私設博物館や素敵なレトロカフェへと進んでいきます。
(続く)