のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

基隆さんぽ続続〜カラフルな港町・基隆正濱にやってきた

こんにちは、のぶもんです。

 

基隆・和平島エリアのさんぽもいよいよ最終目的地へ。それが、台湾人の間で人気上昇中のインスタスポット「正濱漁港」です。カラフルに彩られた建物が、台湾らしからぬエキゾチックな雰囲気を出しています。


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阿根納の廃墟からすぐのところに、小さな漁港があります。これが正濱漁港。漁港の歴史は古く、日本統治時代の1934年に建設されたそうです。かつてはここが基隆近海の漁業基地だったんですね。


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このカラフルな建物群は、正濱港口彩色屋と呼ばれています。戦後寂れてしまった漁港の建物に、いつしか鮮やかな彩りのペンキが塗られ、台湾の若者の中で徐々に知られるようになりました。

 

この手のスポットは、行ってみると大したことがない、というケースがあるのですが、ここはかなり見応えがあります。インスタでは、カラフルな建物の部分ばかり紹介されますが、実は背景となる港の風情がいいんです。


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こんなおしゃれスポットができれば、おしゃれカフェやレストランが開業するのが世の常。正濱にも、古い漁港には似つかわしくない今風のお店ができています。

 

この写真だけ見たら、ヨーロッパやアメリカのビーチ付近のお店のようにも見えますね。どのお店も、台湾ローカル独特の猥雑さは全くありませんが、これはこれで非日常感を楽しめそうです。


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そして、何軒もある「映える」カフェの中で今回訪れたのは、こちらの「圖們(tuman)咖啡」です。台北の中山や東區辺りで見かけそうな外観ですね。


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このカフェ、何がすごいかというと、2階からの眺めが最高なんです。窓際の席に座れば港の風景がバッチリ見えます。もし、窓際の席が取れなくても、窓際まで行って写真を撮れる空間があるので、安心してください。


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港を眺めてカフェオレを頂く。贅沢な時間でした。


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でも見てください。眼下には釣り糸を垂らす地元のおじさんと、それを眺める観光客の姿が。こんなのんびりしたシーンも正濱では見られますよ。

 

ちなみに店名の「圖們(tuman)」は、和平島の旧名だそうですよ。店の名前にもこだわりがあって面白いですね。


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日本統治時代に開発が進んだ地区だけあって、古い建物がまだまだ残っていました。日本家屋は見当たりませんでしたが、おしゃれスポットがあろうと、基本は漁港に面した小さな街。

 

懐かしい雰囲気の中をのんびり散歩できますよ。カラフル写真を撮って帰るだけではもったいない魅力的な地区・正濱。

日本時代の繁栄を偲びつつ、街歩きを楽しんてください。


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【スポット情報】

「正濱港口彩色屋」

住所:基隆市中正區中正路545號面港

24時間見学可能

 

【店舗情報】

「圖們(tuman)咖啡」

住所:基隆市中正區中正路551號

営業時間:11:00~20:00(木曜のみ~19:00)

※下の地図の「彩色屋」のすぐ隣にあります