のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

花蓮のお気に入りスポットをまとめて再訪!

こんにちは、のぶもんです。

僕はときどき無性に花蓮に行きたくなり、出かけてしまいます。いつもはまだ行ったことがないスポットを中心に回ることが多いのですが、今年一月は、今まで行ったお店やスポットだけを訪れてみました。

台北から莒光號に乗って、約2時間。まずは新城駅に降り立ちます。この日は1日じゅう良い天気で、バックの山とのコントラストが美しい新城の駅舎が良く映えています。

台鉄新城駅。背後に太魯閣渓谷の険しい山が見える

1.新城でぜひ立ち寄りたいお店・練習曲書店

 新城の駅から徒歩15分。新城の集落の中心にやってきました。ここで目指したのは、「練習曲書店」。もともとは古本屋さんだったお店が、地域の文化活動をサポートしたり、地元の子供野球団の面倒を見たりと、新城という小さな町の活性化の支えとなっている会社となり、メディアでも取り上げられることがあります。

 ここでは、コーヒーやお土産品も販売しており、太魯閣を訪れる人がコーヒーを求めに立ち寄る姿も見られます。

シンプルな外装の練習曲書店。この窓口でコーヒーも買える

 店内に入ると、そこには所狭しと書棚に並べられた本、本、本。ここでは貸本も受け付けていて、お気に入りの本があったら、3ヶ月間借りられるそうです。僕も以前、本を借りたことがありますが、3ヶ月後に再訪する良い口実になったのを覚えています。

どれから読むか悩んでしまいそう。練習曲書店の本棚

【練習曲書店】
住所:花蓮縣新城鄕信義路252號
営業時間:9:00~18:00(無休) 
https://sway.office.com/0OZCa4xIvPSpZf1H?ref=Link&loc=play


2.新城にあるちょっと不思議な神社

 練習曲書店の目の前に、神社の鳥居らしき建造物があります。これは、日本統治時代に建てられた新城神社の遺構で、今では、戦後ここに入居した教会が管理をしています。かなり立派な鳥居で、奥のほうに教会の建物(こちらも年代ものです)が建っています。かつての本堂は取り壊されていますが、引き続き宗教施設として使われているためか、独特の空気感を保っています。

かつての新城神社の敷地には、今では教会が建つ

【新城神社遺址】
住所:花蓮縣新城鄕博愛路64號
営業時間:24時間見学可能

新城から再び列車に乗り、花蓮に到着です。駅前はすっかり様変わりして、新しい駅舎も周りの風景にだんだんなじんできたようです。現在は、駅前に大きなバスターミナルが建設中。ローカルバス、長距離バスともに発着するようで、交通アクセスが改善されていきそうですね。

斬新で巨大な花蓮駅の駅舎。慣れてくると背景の山並みともマッチしてきた


3.花蓮一のイベントスペース~花蓮文化創意産業園区

 花蓮市の市街地は、台鉄の駅からかなり離れており、タクシーかバスで移動するのが便利です。そんな市街地の中心部にあるのが、花蓮の文創園区。ここは日本統治時代に建てられた酒工場が前身で、今では工場としての機能はなくなり、古くて大きな建物を生かした文化イベントなどが盛んにおこなわれています。

 この日も、地元の芸術家たちによる作品展が開かれていました。土日にはフリマも開催されるので、街歩きの途中にぜひ立ち寄りたいです。

日本統治時代の工場跡が残る花蓮文創園区。広い敷地は市民の憩いの場に

【花蓮文化創意産業園区】

住所:花蓮市中華路144號

開館時間:10;00~18:00(月曜定休、屋外スペースは24時間入場可能)
https://hualien1913.nat.gov.tw/


4.花蓮に行ったらぜひ訪れてほしい一押しカフェ~實季・Seedson

 僕が花蓮で一番気に入っているカフェは、こちらの「實季」です。初めてここを訪れてから、コーヒーや食事、オーナーの人柄にひかれて、花蓮を訪れるたびに立ち寄っています。山小屋のような雰囲気の店内は、Wifiなし、コンセントなし、と今時のカフェとしては(台湾では)ありえない設備ですが、評判を聞きつけて、地元の人だけでなく、旅行客も訪れるようになりました。

静かでやさしい若きオーナーがドリンクやフードを一品一品丁寧に作る

 實季でお勧めなのは、何といっても写真のホットサンド。中の具材は何種類もあり、毎回違うホットサンドを楽しんでいます。ここのホットサンドは、味が抜群なだけでなくインスタ映えもばっちり。みんな、おいしいホットサンドを前にして、真剣に写真を撮っています。ドリンクもハイレベル。ほんのり甘くて優しい味わいのミルクティー、ハンドドリップコーヒーも本当においしくて、毎回どれを飲もうか悩んでしまいます。

 さらにうれしいのは、朝8時から営業していること。朝から営業しているカフェが少ない花蓮では、朝ごはんの時間に利用できるカフェは貴重な存在です。

何度食べても飽きない名物のホットサンド

【實季・Seedson】
住所:花蓮市忠孝街68號
営業時間:8:00~17:00(木曜定休→変更はFBにて告知)

https://www.instagram.com/seedson317/


5.鉄道好き集まれ!鉄道文化園区で花蓮の鉄道や歴史を学ぶ~762書庫

 花蓮には、当地の発展の礎となった鉄道に関するさまざまな資料を展示する鉄道文化園区があります。その中に、2階建てのこじんまりした建物があり、名前を「761書庫」と言います。ここには、文化園区にも所蔵されていない、貴重な鉄道資料が保管され、見学することができます。

 762書庫のオーナー黄さんは、歴史と鉄道が大好き。最近では、地域の文化活動を積極的に主催していて、花蓮の文化活動基地の一つに成長してきました。黄さんは気さくな人柄でお客さんを迎え入れ、興味を持った資料の説明を丁寧にしてくれます。

762書庫がある2階から園区を見下ろす

また、書庫ではコーヒーや紅茶を楽しむことができ、ベランダのテラス席に座ってゆっくりお茶を飲むと、旅の疲れも取れますよ。

テラス席でのんびりコーヒーをいただく

【762書庫】
住所:花蓮市中山路71號

営業時間:10:00~16:00(火曜水曜定休、金曜は~16:30、土日は~18:00)

 

6.もうひとつのおすすめカフェ~哈崙咖啡

 花蓮でも海沿いの地区にある東大門夜市。その近くにひっそりと建つ小さなカフェがあります。それが、「哈崙咖啡」です。

日本時代に建てられた民家を使った哈崙咖啡

 こちらは、食事の提供はなく、コーヒーとスイーツのみの提供になります。運が良ければ、花蓮の山・哈崙山の中で採れたコーヒー豆で淹れた・哈崙咖啡(お店の名前にもなっています)は、まるで花蓮の山奥にいるかのような程よい苦みとほんの少しの野性味を感じるレアなコーヒーなんです。年によって収穫量が安定しないので、このコーヒーに出会えるかどうかは運次第です。もちろん、それ以外のコーヒーもとてもおいしいですよ。

一杯一杯丁寧に淹れられたコーヒーは絶品。スイーツもおいしい

【哈崙咖啡】
住所:花蓮市北濱街23號
営業時間:おおむね午後のみ営業(基本的には月曜休み、ただし、小さな子供二人を育てているので、急なお休みもあり、事前にFBで確認する方がよい)


7.花蓮の日本食決定版~芝麻開門

 花蓮の名物料理はさくさんあり、巨大な夜市もあるのですが、ときどき無性に食べたくなるのが日本食。お刺身やハンバーグなど、日本の食堂の料理が花蓮でおいしく食べられる店が、こちらの芝麻開門(開けゴマ!の意味)です。

 日本人オーナーを中心にスタッフが作る料理は、どれも日本人になじみのあるものばかりで、しかも比較的リーズナブルに頂けるのがうれしいですね。地元でも人気のお店のようで、いつ訪れてもかなり混雑しています。

芝麻開門は、花蓮一の日本食のお店


 写真にはありませんが、水揚げがあった時は、名物の「鰹のたたき」が楽しめます。僕も食べたことがありますが、本当においしかったです。花蓮の市街地に立地しているので、一通り観光した後、気軽に夕食を食べにいらしてください。

【芝麻開門】
住所:花蓮市博愛街138號
営業時間:11:30~14:00、17:30~21:00(休みについてはFBで確認してください)

おお、馴染みのお店を再訪しただけで、一日が終わってしまいました。花蓮は、郊外の自然を巡るのも楽しいですが、実は市内の街歩きがなかなか楽しいんです。カフェや食堂で一休みしながら、気の向くまま街を歩いてみてはいかがでしょうか。もちろん、半日だけ新城に行くのもありですよ。