のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

台湾さんぽ52〜タロコ渓谷の玄関口・新城の街を歩く(神社の跡もあります)

こんにちは、のぶもんです。

 

僕は花蓮がすごく好きで、年に3~4回は訪れています。ただし、いつも市内に直行してしまい、途中の町・新城には降りたことがありませんでした。

 

タロコ渓谷を訪れたときも、素通りしただけでした。ところが、googlemapで調べてみると、小さいながらも老街があり、レトロな雰囲気が楽しめるらしいと判明。

 

そこで今回は、思い切って新城メインで、花蓮縣を訪れてみました。


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(新城のあるお店で見かけた絵です)

 

またもや曇り空(笑)。降り立った新城駅舎は、予想に反してかなりモダンで大きいです。台湾東部の駅は最近、次々と改築され、壮大な駅舎が増えています。


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新城の駅から新城の老街・中心部までは徒歩で15分くらい。集落に続く道は、まるで北海道のようにまっすぐのびていますね。台湾西部ではなかなか見られない景色です。


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新城の老街地区は、小ぢんまりとしていて、歩いて回るのはとても簡単です。

 

最初に見かけたのは、野球のボールや野球少年の像がある食堂。

 

ここは、「好好吃食堂」。もともとは、すぐ近くの新城國小の野球少年たちのためにご飯を食べさせていた「野球少年の第二の家」みたいな場所だったそうです。だから、野球に関するオブジェが多いんですね。

 

この日は残念ながら定休日だったのですが、次回はぜひ営業日に来てみたいです。


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【店舗情報】

「好好吃食堂」

住所:花蓮縣新城鄉博愛街67號

営業時間:11:00~18:30(金土日のみ営業)

 

さて、こちらの門は何だか鳥居に似ていますね・・・。


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さらに、こんな絵が飾られていました。こ、これはまさに神社の鳥居・・・。


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実はここ、日本統治時代に建てられた新城神社の跡地なんです。戦後は、この場所に教会ができました。教会の建物も独特な雰囲気を持っていますね。


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こちらが現存する鳥居。教会との組み合わせは、ちょっと不思議な印象です。


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ここが本殿だったようです。神社の遺構は、狛犬や灯籠、鳥居は残されることがありますが、本殿はほぼ全て壊されていますね。


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こんな絵もタテ看板(?)にも貼られていました。教会はもちろん、神社と特に関係はありませんから、無視されても文句は言えないのですが、ここではかつての様子もきちんと伝えてくれています。


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おそらく、ここが本殿の跡でしょう。今はマリア様が鎮座しています。


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石碑には「昭和十二年」の文字が刻まれていました。少し注意深く見ていると、いろいろな発見ができそうな感じでした。


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この小さな街には、他にも面白い店があります。その一つがこちらの「練習曲書店」。


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かつて、地域の貸本屋さんだった店をリノベして、カフェとして蘇らせています。


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このお店の老闆娘は、台中から移住してこの地にカフェを開いたのだそうです。「實季」のオーナーもそうですが、花蓮の土地に強い思い入れを持って移り住む人が結構いるんですね!


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店内は古さと清潔感がうまくマッチしていて、かなり心地よい印象を受けます。


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コーヒーを頼んだら、「ちょうど台中で人気のお店のクッキーがあるから、おすそ分けするわよ」と行っていただきました。

 

このクッキー、すごくおいしいんです!早速、台中のお店をチェックしてしまいました(^^)


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こちらのお店が特徴的なのは、「書店」でもあること。ただし、ほんの貸し出しのみやっています。そう、かつての商いを少し形を変えて復活させたんです。

 

ただし、貸し出し料は無料。3ヶ月以内に返してくれればいいよ、とのことだったので、早速借りてみます。(実際には、ずーっと本を借りている人もいるようです(^_^;)

 

あ、また3ヶ月以内にここに来なくてはなりませんね(←嬉しい口実)


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【店舗情報】

「練習曲書店」

住所:花蓮縣新城鄉信義路252號

営業時間:9:00~18:00(原則無休)

 

次に訪れたのは、佳興冰菓店。ここの名物はレモンジュース。その爽やかな味を求めて、遠くから車で駆けつける観光客がたくさんいるそうです。

 

実はこの日はお店の定休日。中で食事はできず、店頭販売のレモンジュースしか買えません。それでも、僕がお店を訪れたときも数組のグループがやってきて、レモンジュースを買っていきました。


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こちらが、話題のレモンジュース。おいしいのですが、本当に酸っぱいです!なので、一気に飲み終えることはできず、帰りの列車に乗ったときに、ようやく飲み終えたくらいです。


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【店舗情報】

「佳興冰菓店」

住所:花蓮縣新城鄉博愛路22號

営業時間:8:00~17:00(原則無休)

※閑散期は休みの日があるかも

 

その隣には、新城照相館。こちらは、創業が日本統治時代の写真館。土日しか開いていないとのことですが、中には昔の写真も残っているそうです。

 

ここは映画「盛夏光年(邦題:花蓮の夏)」のロケ地にもなったところでもあります。


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このように、懐かしい気持ちが掻き立てられる新城の町ですが、そろそろお腹も空いてきましたね。

 

しかし、平日の小さな町では手頃な店があまりありません。そこで、こちらの少し高そうなお店に入ることにしました。


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とうやら、牛肉麺が人気の様子。花蓮と牛肉麺はあまりつながらない気もしましたが、まずは食べて確かめます。


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そしたら、ドドーンと出てきました。おいしそうな牛肉麺です。

 

お味も抜群!スープが少し辛いのですが、良い味が出ていて、パクパク食べてしまいました。花蓮のはずれで、まさかの「」おいしい牛肉麺」との出会いでした!


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【店舗情報】

「半天紅麻辣館」

住所:花蓮縣新城鄉博愛路9號

営業時間:11:30~14:00 17:00~20:00

(火曜定休)

 

 

通過地点とばかり思っていた新城に、これほどたくさんの見どころがあるとは思っていませんでした。

 

今回お邪魔できなかったお店も多いので、近いうちにまた来ようと思います。