こんにちは、のぶもんです。
花蓮縣新城の街歩きを満喫したあとは、花蓮市内へ移動。
花蓮は何度も歩いた町ですが、今回も新しい発見がありました。
まずは、台鉄の駅からバスに乗り、花蓮文創園区まで移動します。
ここは、日本統治時代の酒工場を保存・修復して、文化活動などに利用している施設なのですが、昨年から大幅な修復に入っており、使用を停止した建物が多くなっています。こちらの建物も、以前はレストランが入っていたはずなのですが、このところずっと閉まっています。
この木造の建物も、内部がとても広く、花蓮の様々な特産品が販売されていましたが、こちらも修復期間に入ってしまい、今では「もぬけの殻」になっています。
そんな中で、奥の方の工場群の跡地で、何やらイベントらしきものが開催されていることが分かりました。ちょっと覗いてみましょう。
建物の中に入ると、「根植」という文字が。どうやら、花蓮の土地に根差した人々(特に原住民)の暮らしをテーマにさまざまな作品を提示しているようです。
会場は元工場ですから、広さは十分。多少がらんとした感じですが、オリジナリティを感じる作品がたくさん並べられていました。
こんなオブジェも。開催期間がわずか1週間だけらしく、小さな展覧会のようですが、台湾に歴史施設は、このような小規模だけど地域に根差した作品展や展覧会を積極的に開催している印象があります。台湾の各地を歩いていても、偶然出会う小さな小さなイベントを覗くのがひそかな楽しみになっています。
【開館情報】
「花蓮文化産業創意園区」
住所:花蓮市中華路144號
開館時間:10:00~18:00(月曜定休)
(施設外のエリアは多分24時間入れます)
この文創園区から徒歩2分くらいで行ける、花蓮で一押しのカフェ「實季」。今回もお邪魔してきました。平日の訪問でしたが、他にもお客さんがいましたよ。
最近は、僕のツイッターのフォロワーさんが立て続けにこのお店を訪れて下さり、満足していただけたようです。自分が気に入った店を訪れていただけるのは嬉しいものですね。
さあ、お気に入りのビッグなホットサンドがやってきました。ミルクティーと一緒に頂けば、これだけでリッチな気分のランチになれますね。
このお店では、毎回若き老闆の話を聞くのも楽しみ。今回初めて知ったのですが、老闆は台北から単身で移住してきたそうです。やっぱり、花蓮に惹かれて移り住んでくる人は少なくないんですね。
今回は、隣でスイーツを食べている人がいたのですが、その人が食べるシナモンロールがとてもおいしそうで、次回は必ずスイーツにもトライしようと心に誓ったのでした(笑)。
【店舗情報】
「實季seedson」
住所:花蓮市忠孝街68號
営業時間:8:00~17:00(月曜定休)
ここからは、ランダムに花蓮の古い建物が出てきます。こちらの建物は一瞬「廃屋か?」と思ってしまいそうですが、なんと民宿として使われているのだそうです。ここにも泊まってみたいですね。
お次の建物は、カフェやスイーツのお店になっているようです。ここも以前から気になっているので、次回の訪問候補に入れてみようと思います。
こちらは、春田咖啡店。とても古い建物を使ったカフェで、内部は比較的大きいです。一度お邪魔したことがありますが、かなりゆったりできます。
この建物は、日本の古い戦後建築といってもおかしくない雰囲気です。
こちらは、戦後台湾のレトロスタイルがおしゃれなお店。公衆電話の看板もよいアクセントになっています。
教会の建物も、レトロなものが結構ありますね。
こんな感じで、花蓮の旧市街を歩くと、古い建物があちこちに残り、現役で活用されているものもあります。
さて、こちらの建物は日本家屋ですが、今では客家文化館として生まれ変わっています。花蓮には戦後多くの客家人が移り住んできました。
かわいらしいオブジェ・・・と思ったら、お母さんが子供に勉強をさせている様子を像にしていますね。勤勉を旨とする客家らしい親子像です。
この建物は、1934年に建てられた裁判所職員の宿舎群。かなりきれいに修復されて、館内で花蓮の客家人に関する様々な展示が見られます。
こういった、客家文化の作品などが展示してあると、なお楽しいですね。
客家といえば、新竹や苗栗などが有名ですが、ここ花蓮縣にも客家人は少なからず住んでいます。地区ごとに特産物を紹介するコーナーなど、当地の客家人の様子を知るのには良い施設だと思います。
【施設情報】
「花蓮市好客文化會館」
住所:花蓮市復興街98巷1號
開館時間:8:00~17:30(土日は10:00~17:00)
花蓮市内には、日本家屋が結構残っています。ここもその一つ、検察長宿舎。すでに修復は終わっていますが、活用方法か決まらないようで、なかなか公開が実現しません。
こちらの花蓮も同様。公開待ちの状態が続いています。
いずれも、しっかりした建物でいろいろな用途に使えそうなのですが、日本家屋の修復・維持には多額の費用がかかるため、良い引き受けてが見つかるまでは、しばらくこのままかも知れませんね。
このあとも、花蓮のおさんぽは続きます。