こんにちは、のぶもんです。
台北は、日本統治時代の1920年に市制が施行されました。
今年は、市制100年ということで、実は台北市内でさまざまなイベントが開催されている(らしいです)。ところが、イベントの多くがあまり話題になっていません。(あ、情報通の台北市民はよく知っているみたいです…)
コロナの影響で外国人を積極的に呼べなくなるなど、出ばなをくじかれるような状況だったのかもしれませんが、今回紹介するイベントも、台湾在住の作家・片倉佳史さんに教えていただくまでは全く知りませんでした。
その展示会が、「世紀旅程」です。これは、台北市100年の歴史をじっくりたどるという企画。日本統治時代の25年間も含まれていますから、日本人が見ても興味深いものがたくさんありそうです。
場所は、台北の繁華街・西門。ここに日本統治時代に西本願寺だった場所があるのですが、そこに今でも日本時代の遺構がいくつか復元されています。
大通りの中華路からも、この鐘楼が見えますよ。
お寺の本堂はありませんが、こちらの樹心会館は復元されました。ここが、今回の企画展の会場になります。
日本統治時代に布教所として使われていた建物だけあって、正面からみた姿も立派ですね。
館内では様々な展示が見られます。写真も多く飾られていて、各時代の様子を詳しく見ることができます。
凝ったつくりの展示も多く、展示品のデザインも楽しむことができますね。
写真や記事だけでなく、昔懐かしい空間を復元したコーナーもあります。日本で言えば、昭和にタイムトリップした感じでしょうか。
昔の品々も展示されていました。こういうのって、どこから集めてくるのでしょうか?
こちらは、ただの壁画のように見えますが、実はアニメーションになっていて、日本統治時代の人々の様子が次々と描き出されるんです。
中央ホールのアーチ型の展示も面白いですね。
壁面には、各時代の説明がたくさん書かれていました。僕がまだあまり知らなかった出来事も展示されていて、とても勉強になりました。
台湾って、鉄道好きが多いんでしょうか?かつて地上を走っていた台鉄淡水線の様子も展示されていました。
どの駅も日本のローカル線のようにのんびりしていて、思わず「こんな駅に降りたい」と思ってしまいました。
全般的に、日本統治時代と戦後すぐの展示が充実していたように思います。たとえ複製品でも、いろいろな資料が一堂に会すると、まとめて勉強できていいですね。
鉄道模型の展示もありましたよ。子どもたちは大喜びですね。
かなり小規模な展示ですが、ビジュアルの技術も駆使して、視覚的にも楽しめる展示が多かったように思います。
今年見に来てください、と言えないのが辛いですが、在台の日本人の方にはぜひ一度ご覧いただきたいと思います。
★このイベントは10月31日まで開催される予定です。これからの来館も可能ですよ😊
【イベント案内】
「世紀旅程〜臺北設市百年紀念特展」
会場:西本願寺樹心會館
住所:台北市萬華區中華路一段174號
開館時間:10:00~17:00(月曜休み)