のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

台北・迪化街は北半分が面白い!ローカル感あふれるエリアへようこそ

こんにちは、のぶもんです。

 

先日、久しぶりに迪化街を少し歩いてみました。とは言っても歩くのは主に通りの北半分。観光地化された南側と少し違う表情を見せる北側エリアの様子をご覧ください。


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最寄り駅は、MRT中和新蘆線の大橋頭駅。南側の入口付近と違い、観光地っぽい雰囲気はほぼありません。


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ですが、民権西路から迪化街に左折すると、そこはもう昔ながらの街並みの始まり。南端の観光地化したエリアとは異なり、ひっそりとした佇まいです。


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北側で一番目立つスポットは、こちらの十連棟。かつて何軒もの商店が軒を連ねていた場所ですが、今は2階を含めて自由に歩くことができます。

 

レストラン等は奥の新しい建物に引っ込んでいるため、表通りからは煉瓦造りの美しい眺めだけが見えるわけです。


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裏側から見ると、雰囲気が違います。写真を撮りまくる人もいますが、観光客が殺到するほどではないので、のんびり散歩できます。


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1階の騎樓。ため息が出るような美しさですね。古いドラマのワンシーンのような写真が撮れます。


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騎樓の天井にも様々な装飾が施されていました。建築やデザインに詳しい人と一緒に来たら、1日いられそうですね。


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1階は各棟の裏側が撤去され、オープンスペースやイートインスペースになっています。歩き疲れたときにひと休みもできますよ。

 

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2階部分。こちらは個性的なショップや教室などが入居し、なかなか楽しそうです。


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【営業情報】

「迪化街十連棟」

住所:台北市大同區迪化街一段362號

営業時間:11:00~21:00(原則無休)

(各飲食店・店舗の営業時間は各々異なる)

 

 

街歩きを続けましょう。

 

今回も修復工事中の棟がありました。迪化街では今でも建物の修復工事が順次進められており、ここもいずれ素敵なお店か何かになるのでしょうね。


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通りを少しずつ南下します。未だに美しいファサードを残す建物もありますね。


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昔、ウォーキングツアーで案内してもらった「李亭香」。創業1895年(日本統治が始まった年!)の百年老店です。台湾の伝統的なお菓子を売っているので、またの機会にゆっくりお土産を買いに来たいですね。


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日本統治時代のバロック建築だけではありません。戦後台湾のレトロ建築もときどき見られます。


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あまり注目されませんが、横丁を曲がるとこれまた良い雰囲気。一つひとつ丁寧に歩いてみたいですね。


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2ヶ所目の見どころに着きました。名前は「迪化207博物館」です。


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この角にあって、曲線が見られるビルに入居した博物館です。

 

こちらは、1962年に建てられた「廣和堂藥舗」が前身で、2009年に歴史建築に指定。2017年から多彩な展示を行う私設の博物館として一般公開されるようになりました。


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向かいの風格ある建物にも、様々な店舗が入居しています。


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では、博物館に入ってみましょう。

 

そしたらいきなり、高麗人参?のようなデザインの床に遭遇!おそらく、薬局だった頃の名残でしょう。


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1階に博物館のあらましが展示されています。ここは今、陳國慈という女性が管理しています。この方はこれまでも、北門の撫台街洋樓の運営なども携わった方のようです。


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館内の展示は一定期間ごとに変わるようで、僕が訪れたときは、台湾の通信に関する展示を行っていました。

 

こちらの電話はかなりの年代物ですね。(僕はダイヤル式の黒電話までは知っていますが、ここまで来ると博物館でしか見たことがありません)


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こちらは古いポスト。書かれている標語が時代を感じさせますね(^_^;)


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建物は奥に細長い形になっていますが、展示の仕方を工夫して、違和感なく見せています。


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そして、僕の大好きな昔の階段!ここでもちゃんと残っていました。ご多分に漏れず角度が級で上りにくいのですが、そこがまた味があるということで。


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2階の展示。木製の電信柱と「救國團結」の標語が古き台湾を思い起こさせます。


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さあ、3階に上がってきました。ここからは、外がよく見えます。


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そして、簡素ながらセルフサービスのドリンク&お菓子コーナー。

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4種類くらいお茶のティーバッグがあって、セルフでお茶やコーヒーをいれて、ひと休みすることができます。


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このスタイルは、店舗を開かなくても場所を設けることができるので、歴史的スポットでカフェなどを開きにくい場所でもっと広まるといいですね。

 

屋上に出たら、迪化街の町並みを屋根の上から眺めることができました。


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さらに、かつての街の様子を収めた写真が展示されていました。当時の人びとの生活感がリアルに感じられます。


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こんなに面白い博物館を今まで知らなかったなんて!これから、ときどき訪れてみようと思います。

 

【施設情報】

「迪化207博物館」

住所:台北市大同區迪化街一段207號

開館時間:10:00~17:00(火曜定休)

 

 

さあ、おやつタイムです。すぐ近くのこのお店「夏樹甜品」で、豆花を食べました。少しレトロな感じですが、最近の迪化街らしいお洒落さも兼ね備えています。


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こちらが杏仁豆花。トッピングをつけると80元と少し高いですが、素材にこだわっているようで、上品で優しい味でした。


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【店舗情報】

「夏樹甜品」

住所:台北市大同區迪化街一段240號

営業時間:10:30~18:30(原則無休)

 

そろそろ日が暮れてきました。迪化街の北半分は、まだまだ生活感があふれる地域。日が暮れると、そろそろ店じまいというお店が閉店モードに入ります。

 

この時間帯は、かしこまった気持ちがゆるりとほどけて、生活感が感じられますね。


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最後は、台北市義勇消防大隊延平中隊第一分隊。もとは、日本統治時代の永楽町五丁目派出所でした。こんな建物がさり気なく残っているのも嬉しいですよね。


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いかがでしたか。迪化街はとうしても南側が注目されがち。でも、混雑を避けてのんびり散歩を楽しめます。MRT大橋頭駅からであれば比較的簡単に来られるので、次回迪化街を訪れるときは、ぜひ北半分にもいらして下さいね。