こんにちは、のぶもんです。
前回は、李登輝元総統の故宅訪問記をお届けしましたが、今回は、隣接する遊客中心の展示館も実は見ごたえがある、というお話です。
では、順にご説明していきましょう。まずは、言わずと知れた李登輝元総統。
彼の生い立ちについて、分かりやすく丁寧に説明がなされています。若かりし頃、農業経済学者としてどのように活躍したかも説明されています。
そして、蒋経国らと一緒に写っている写真。この二人の間のバトンタッチ劇は、後世になって振り返れば、あまりにドラマチックなものでしたね。
遺品も数点展示されています。ささやかな展示内容で、いずれ資料が拡充されるかもしれませんが、これはこれで変に威光を見せつけず、好感が持てます。
さて、二人目です。
こちらも、淡水(実際は三芝)が生んだ偉人・杜聰明博士です。
杜博士は日本統治時代に、台湾人初の医学博士となり、台湾の医学発展に多大なる貢献を残した医学の大家。専門は薬理学で、アヘンの研究などで知られています。
台湾ではとても尊敬されているようで、「美麗人生」というタイトルで、彼の一代記のドラマも放映されました。
息子さんの一人が、杜祖健氏。実は僕、祖健氏の講演に一度だけ参加したことがあります。
台湾在住の作家・片倉佳史さんが主催した勉強会に祖健氏が招かれ、地下鉄サリン事件に協力した時の貴重な話を伺うことができました。
そして、こちらのイケメン!3人目は江文也氏。この方は台湾・日本・中国を股にかけ活躍した音楽家。
実は日本でもファンの方がいるようで、ツイッターで記事を書いたら、反応してくださった方が複数いました。
戦後は、文化大革命時に右派分子として中国で弾圧を受け、最後は北京にて逝去。この方も波乱万丈の一生を送ったようです。
あれ、もう一人いる?!
淡水の偉人と言えば、かつてはここまでの三人なのですが、なんと四人目の偉人がいらっしゃいました!その人が盧修一氏。この方も、かなりダンディーな方ですね。
盧氏は、幼少の頃は大変苦労されたようですが、清華大学にて教鞭をとったあと、立法委員を3期務めました。
戒厳令時代末期には、民主化運動に関わったとして国民党政府に拘禁されたこともある、運動家でもありました。
うーん、四人とも世に優れた功績を残しただけでなく、かなり情熱的な方たちだったようですね。
★名人文物館までのアクセス情報
「台湾好行バスが便利!」
名人文物館は、三芝の市街地から20分くらい歩いた丘の中腹にあります。ここへ来るには、淡水駅から出ている「台湾好行バス」が便利。途中をバンバン通過して、観光地だけ停まる快速バスなので、淡水から35分くらいで来られますよ。(三芝遊客中心・名人文物館で降りてください)
夏季毎日および冬季の土日は1日八本、冬季平日は1日四本しかバスがないのでご注意ください。
【施設情報】
「三芝遊客中心・名人文物館」
新北市三芝區埔頭坑164-2號
開館時間:9:00~17:00(夏季は〜18:00)