のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

馬祖漫遊記2〜絶景と緊張の狭間で

こんにちは、のぶもんです。

 

さて、大変ご無沙汰の馬祖レポート。今回がようやく2回目です(^_^;)

 

資料館脇の眺めの良いカフェで一休みしたら、街に戻って早めのお昼としましょう。
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北竿の最大集落・塘岐。四連休にも関わらず、人通りは少ないですね。いや、時々観光客を見かけるのですが、すぐに移動してしまうので、とても空いているように見えてしまいます。
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とはいえ、有名食堂にはお客さんが集まっていました。お昼を頂いた店はこちらの「阿婆魚麺」。
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この日は120元の綜合セットを注文。まずは、「魚麺」。魚のすり身を練り込んだ麺だそうです。お味はあっさり塩味。日本人には馴染みやすい味ですね。
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お次は地瓜餃。さつまいもが使われた餃子。素朴な味わいです。
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最後は、たぶん炸魚麵。スナック菓子のようにサクサク食べられます。
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馬祖では、とにかく食堂の数が限られています。(あ、コンビニならありますよ)

 

しかも、観光客が来ない時間帯だと、営業しているかどうかも定かではありません。シーズンオフに馬祖に来られる方は、かなり注意したほうが良さそうです。

 

さて、お腹いっぱいになった僕は、バイクで集落の裏手の展望台まで行ってみました。

 

で、到着したのが「壁山觀景臺」。
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物凄く眺めが良いです。眼科には塘岐の町並み。その向こうには北竿空港、さらに先ほど訪れた大沃山も見えます。
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ですが、離島の宿命で、眺めの良い場所は軍事拠点にもなります。すぐ脇には兵士が配置されており、施設側の写真は怖くて撮れませんでした。

 

中国大陸にほど近い馬祖では、未だに軍事的な緊張感を随所で感じることになります。
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再び麓に降りて、海岸線を反時計回りに周遊していきます。たどり着いたのは、橋仔という集落。遥か向こうに中国大陸を望む、小さな漁村です。

 

面白いのは廟の色彩。台湾島ではあまり見かけない色遣いが新鮮です。
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そして、どの集落でも目立つのが、石壁の古い住居。こちらも、台湾島ではあまり見かけない、無骨な作りです。島に木材が不足気味なことと関係があるかも知れませんね。
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港に飾られたゆるキャラの数々。実は、中国福建省福州市から寄贈されたもののようです。ここでは、福建省そして中国との距離感がかなり近いです。いろいろな意味で「お隣」であることを感じます。

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高台に行けば、こんな美しい景色にも出会えます。地形が険しい分、美しく変化に富んだ風景を楽しむことができます。
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バイクをさらに走らせて、今度は西南部の坂里集落へ。

 

ここでは、歴史的な家屋が何軒が保存されており、内部を見学することもできます。
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建物の中に入ると・・・ここだけが木材をふんだんに使っていることが分かります。
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少し歩けば、砂浜にも出られます。海水浴があまりメジャーではない台湾なので、泳いでいる人もいませんでした。

 

が、よく見てください。海に向けた銃がたくさん残されています。これも、國共対立の名残(今では別の対立軸ができてしまいましたが)ですね。
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さらに少し移動して、北海坑道へ。
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こちらでは、軍事目的で掘られたトンネルを見る予定にしていましたが、なんと内部が一部崩落していて、見学はできなくなっていました。
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癒やされる風景と、気が抜けない軍事的な緊張感。楽しみつつも、いつも複雑な気分にさせられます。

 

この後、バイクを返して、数少ない路線バスで、芹壁という小さな集落に向かいます。

 

つづく