のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

雲林・嘉義さんぽ1〜雲林・土庫は小楽園

こんにちは、大雄(だーしょん)です。

 

日頃から花蓮好きを公言していますが、いやいや他の地区だって大好きです(←結局、全部好き)。

 

と言う訳で、久しぶりに雲林からの日帰りさんぽを敢行いたしました。

 

南部の縣に来たので、台南の小森さんにもさんぽに付き合っていただきました。

 

高鐵雲林駅で待ち合わせた我々は、路線バスで本日1つ目の目的地・土庫に向かいました。

 

雲林縣は、日本人にとってメジャーな見どころが少なく、何となくスルーされがちなエリアですが、実は渋いスポットがあるんです。
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土庫は、雲林縣の真ん中に位置する小さな町で、人口は約29,000人。歴史な案外古く、清代から漢民族の入植が始まったのですが、後に近隣の虎尾や斗六に産業が集まるようになり、今では静かな田舎町になっています。

 

この町にも、日本統治時代の面影が残ります。まずは、旧土庫庄役場。日本統治時代に行政単位として「庄」が使われた時期があるのですが、それに因んでいます。
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今ではきれいに修復され、土庫の今昔をあれこれ伝える場になっています。窓枠のデザインが、往時を偲ばせますね。
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館内の一角には、地元の名産品の展示が。うーん、どれもかなり地味。料理が好きな方なら、いろいろ買ってみたくなるかもしれません。
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日本統治時代の写真も展示されていました。
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残念なことに、我々以外にお客はいませんでした。午前中なので客足が悪いのは仕方ないのですが、係のお兄さんも暇そうです。

 

次に訪れたのは、すぐ近くにある土庫故事屋。こちらは、土庫庄の職員宿舎だったようです。
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残念ながら開館しておらず、中には入れませんでしたが、窓越しに内部を見ることはできました。きれいな板張りの広い部屋ですね。

 

イベント等で開館することはあるようですが、定期的に開館しているかどうかは分かりませんでした。
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これ以外にも、ポツポツと日式家屋が残っており、ぶらり散歩も楽しめます。
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で、早めのランチその1へ。この店が、土庫で最も人気がある「阿海師鴨肉麺線」という小吃です。すでにお客さんが来ていますね。
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二人で三品頼みました。まずは、名物の鴨肉麺線。・・・!これ、おいしいです。鴨肉と麺線の相性もよいし、日本人にも食べやすい優しい味付けです。
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お次が鴨肉の肝。こちらも予想以上に食べやすい感じです。
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シメは鴨肉飯。あっさり風味でおいしいです。
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2人以上で行けば、1人100元で腹いっぱい食べられますよ。

 

さて、阿海師のすぐ隣に、レトロな時計屋さんが。。。と思ったら、ここはカフェでもありました。
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中を覗くと、時計や眼鏡がいっぱい。時計店として営業を続けながら、カフェも開いているんですね。

 

このビジネス手法はなかなか良くて、カフェ単独ではなかなか収益が上がらなくても、本業をしっかりやりつつカフェも営業すればそこそこ安定した収益が得られます。

 

こういうときに、家業を持っている人、手に職をつけている人はビジネス展開の可能性が広がりますね。

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美式珈琲を頂きましたが、ガラスのカップが涼しさを演出します。
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ワンチャンものんびり。台湾では、飲食店でも普通の犬がその辺をウロウロしてます。
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さあ、お店を出ましょう。

 

こういう古い建物が所々に残っているのは興味をそそられますね。
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昭和初期の香りです。
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そして、老街が終わる辺りで見かけた「順天宮」という廟。田舎の小さなお宮だろう、とたかをくくっていたら、かなり格式の高いお宮だそうです。古い建築様式を今に残しており、見ごたえは十分です(しかも静か)。
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ちょこっと立ち寄るくらいのつもりでやってきた土庫。来てみたら、見どころが案外充実しており、2時間はたっぷり楽しめますよ。

 

【アクセス】

虎尾からもバスかそれなりに出ているのですが、高鐵雲林からだと301バスに乗ります。平日は1日8本、休日は1日12本走っています。ただし、本当に日中しか走っていないので、時刻はよくよく調べてくださいね。