こんにちは、大雄(だーしょん)です。
2月の花蓮小旅行。翌日は、花蓮市内を離れ、僕がとても気に入っている林田山林業文化園区に行きました。
林田山は、日本統治時代から林業でたいへん賑わった土地です。
今では、林業や自然について学べる学習公園として、多くの観光客が訪れるようになりました。
最寄りの台鉄鳳林駅から台湾好行バスに乗り込んだ僕と友人は、一路、文化園区の入口まで行きました。
こちらが、入口にある事務所です。ログハウスみたいですね。
この文化園区は、木材の集積基地付近をそのまま保存しているので、当時の建物がたくさん残っています。
中には改修が進んだものもありますが、日本家屋の趣を残した家もまだまだ残っています。
こちらは、現代のアーティストがこの園区のために作成した木製の彫刻が展示されている展示館。
モダンなのにどこか趣のある作品が並んでいます。
こちらの建物は、かつての広場前に佇む民家。まるで、日本の田舎のバス停前の風情ですね。
すぐ近くには、萬里溪という大きな川が流れています。
園区の中には、かつての線路がまだ残されている部分があります。昔はここを、たくさんの木材を載せた貨車が行き来していたんですね。
こちらは、今回初めて中に入ることができた「林業場長宿舎」。前回はまだ修復が終わっておらず、見学が叶いませんでしたが、今回はじっくりと見学できます。
中には、当時の様子を説明する展示がたくさん。往時はとても賑わっていたことが分かります。
こちらは、かつての執務風景でしょうか?
実は蔵書もたくさんあります。いつかじっくり読みに来たいですね。
こんな素敵な空間も作られていて、単に展示や保存だけでなく、快適に歴史と触れ合えるような工夫がなされています。
意外な発見としては、園区の中には隠れるようにマリア像が安置されていたことです。日本統治時代に日本人が積極的に建設するとは思えないので、戦後、近在の原住民たちが建てたのかもしれません。
この園区の近くには、今でも原住民の部落があります。戦後について調べていくと、さらにいろんなことが分かりそうですね。
実は、この林田山。ある映画のメインロケ地になっているんです!それが「トロッコ」です。
あらすじは・・・日本人のお母さんと台湾人のお父さんのもとに生まれた兄弟。お父さんが亡くなったため、台湾の故郷に遺骨を届けに母子3人でやってきたものの、そこで彼らは思いがけない出来事に次々と遭遇し。。。というもの。
日本統治時代とは、戦後日本がやり残した課題とは、2つの祖国を持って生きるとは何なのか。映画では、少年たちの冒険譚とともにそれらが少しずつ紐解かれていきます。
台湾映画ではありませんが、台湾と日本の関わりについて関心のある方にはぜひ見ていただきたい作品です。
この映画を見たら、きっと林田山に行きたくなりますよ。
タロコだけではない花蓮が、ここにもあります。機会があったら、ぜひここまで足を伸ばしてくださいね。