のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

台湾さんぽ72〜虎尾さんぽ1・さとうきびで栄えた時代の面影を探る

こんにちは、のぶもんです。

 

2月末に、雲林縣の虎尾という町を訪れました。ここは、日本統治時代に製糖業で大きく発展した町。

 

町の中には当時を偲ばせる建物などが点在し、ちょっとした歴史散歩が楽しめます。

 

高鐵雲林駅を降りた僕は、台南在住の小森さんと落ち合い、早速路線バスで町の中心へと向かいました。


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まずは、朝の腹ごしらえ。こちらのお店「虎尾肉丸」に入ってみましょう。ここはその名の通り、肉丸がほぼすべての店。あとはスープと油豆腐しかありません。


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店先で肉丸(肉圓)を揚げています。これはおいしそうですが、ボリュームたっぷりの料理なので、何個も食べると大変です(^_^;)


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そして、密かに油豆腐もおいしいです。豆腐スープになっていて、肉丸とセットでもうお腹いっぱいになれます。


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【店舗情報】

「虎尾肉丸」

住所:雲林縣虎尾鎮公安路63號

営業時間:9:00~16:00(原則無休)

 

 

そこから少し歩いて、昔の虎尾駅があった付近まで歩いていきます。

 

こちらに、懐かしい風情のお菓子屋さんがあります。名前は「虎珍堂」。かつては洋服店でしたが、


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このお店自体は比較的新しいようで、このようにかごに入ったお菓子とお茶のセットを買うことができます。


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こちらが、お茶とケーキ。入れ物にも工夫をこらして、楽しくお茶できるようになっています。


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こちらのお店は、2階がイートインルームになっていて、レトロな空間で茶菓子をいただけますよ。


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古い家具なども集めていて、洋服店時代の風情も感じられます。


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このお店の面白いところは、街の歴史観光に力を入れていること。街のあちこちで、歴史的な建物を紹介するタテ看板を見かけるのですが、どうやら作成元は虎珍堂のようなのです。

 

自分の商売と街の歴史観光の融合を図ろうとする発想は面白いですし、とても苦労が多かったのではないかと思います。次回訪れるときは、ぜひお話を伺いたいですね。


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【店舗情報】

「虎珍堂 菓寮店」

住所:雲林縣虎尾鎮中山路13號

営業時間:10:00~18:30(原則無休)

 

お店の近くには、日本統治時代に神社がありました。五間厝神社というのですが、虎尾が日本統治時代に大きく発展したのに伴い、大日本製糖虎尾工場(現・虎尾糖敞)の社員が中心となって建てた神社です。

 

その名残でしょうか、見た目はちょっと微妙ですが、かつてこの地にあった神社を偲ぶ(と思われる)鳥居が見えます。


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そこから程なく、旧製糖鉄道の虎尾駅駅舎があります。


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今では、多目的センター兼物販コーナーになっていますが、裏に回ると小さな蒸気機関車が保存されています。


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向こうには製糖工場。実は、虎尾の製糖工場へ通じる鉄道は現役なんです。季節によりますが、サトウキビをたくさん載せた貨物列車が走ることがあるんです。

 

僕の訪れた日は、偶然にもサトウキビ列車が走っていました。


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そこから虎尾溪のほとりへ移動すると、見えてくるのはかなり大きな鉄橋。こちらは古蹟に指定され、きちんと保存されています。観光客の記念撮影スポットになっていますね。この鉄橋を歩いていくと、向こう岸まで行けますよ(やや遠いです)。


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鉄橋の手前エリアは、かつて製糖工場社員の社宅だった地区。多くの家屋が廃墟となり、すでに更地になった部分も多いのですが、保存の手が入っている家屋もいくつかありました。


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こちらの理容院跡は、屋根が設置され、風化を防いでいます。宿舎群地区はまだ活用法が定まっていないようですが、今後の展開に注目したいです。


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さあ、ランチにしましょう。こちらのお店「北港阿榮古早味」も、特に有名ではないようですが、オーラを信じてお店に入ります。


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そしたら、ここもなかなかの当たり!まずは焢肉飯。程よい固さでおいしいですね。


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次は、小森さんご注文のエビ飯。こちらもエビの旨味がよく出ています。


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他のおかずもどれもおいしく、パクパク平らげてしまいました。

 

【店舗情報】

「北港阿榮古早味」

住所:雲林縣虎尾鎮中山路61號

営業時間:10:30~20:00(原則無休)

 

歴史さんぽからローカルグルメまで、かなり楽しめますね。後半では、街の中心部にある歴史建築や郊外の少し変わった文化スポットにも足を伸ばします。