こんにちは、のぶもんです。
先日、台北市北投の新北投駅付近をちょっと散歩してきました。
このエリアはとにかく温泉が有名。ですが、「温泉に入る」以外にも、魅力的なものがたくさんあるんです。
それでは、北投さんぽの始まりです。
まずは、新北投駅から徒歩数分の「凱達格蘭文化館」へ。ここは、当地に昔住んでいたケタガラン族という平地原住民(平埔族)も含めた原住民に関して学べる博物館です。
館内には、ケタガラン族に関する展示がありました。ケタガラン族は、台湾北部各地に住んでいた平埔属の一つですが、早くから漢人との同化が進み、日本統治時代には独自の文化はほぼ消滅してしまったそうです。
ちなみに、台北の総統府前に伸びる道を「凱達格蘭(ケタガラン)大道」といいます。その名も、この民族から来ているんですね。
この博物館では、企画展も開催されるようです。この日は、原住民の機織り機に関して展示がされていました。
ここも編機の展示コーナー。立体感ある展示で、見る人の興味をさらに掻き立てます。
地下に行くと、こんな素朴な美しさをもつアート作品の展示も見られます。
温泉完成の施設とは違い、いつでも比較的空いています。その分、ゆっくり見学することができるので、温泉観光と組み合わせて訪れてみてください。
【施設情報】
「凱達格蘭文化館」
住所:台北市北投區中山路3-1號
開館時間:9:00~17:00(月曜定休)
この博物館から徒歩1分!煉瓦造りの瀟洒な洋館が見えてきました。これが日本統治時代の「北投温泉公共浴場」、今の「北投温泉博物館」です。
この、和洋が入り乱れた(?)ところが入口です。
中に入ると、まずはそのまま2階の広間に出ます。石造りの柱が風格を感じさせますね。
そして見てください!この大きな広間を。お風呂に入ってから、ここでゆっくり湯冷まししていたんですね。温泉博物館ができてから、この空間は立ち入れないこともあったようですが、この日は日曜だったためか、自由に立ち入ることができました。
そこから1階に降ります。この階段がまた、木のぬくもりを十分に感じるものになっていて、何度も昇り降りしたくなります。
1階には、北投温泉の歴史を細かく説明する展示コーナーがあります。それを見ると、日本統治時代に北投温泉がいかに賑わっていたかが良く分かります。
この部屋は、展示や体験コーナーになっていました。昔懐かしい品々も展示されていましたよ。展示も面白いですが、この窓枠が本当におしゃれ。日本統治時代は最先端を行くデザインだったのでしょう。
部屋の中央には、畳のコーナーもあります。こういう遊び心が楽しいですよね。
さあ、温泉博物館の最大の見どころ、1階の大浴場跡です。ここはかつて、本当に浴場があった場所。入浴はもうできないのですが、今でも水が張られ、当時の面影を偲ぶことができます。
日本統治時代の公共施設や商店街の商店は、当時最新モードだった洋風建築を取り入れていることが多いです。こちらの公共浴場も同様に、たいへん洒落た造りになっていて、銭湯に行くというより、欧米のSPAにでも行くような雰囲気。
温泉の歴史に関しても、様々な展示があって、結構深く勉強できます。ですから、ざっと見て回っても1時間、隅々まで丁寧に見たら半日楽しめると思います。
【施設情報】
「北投温泉博物館」
住所:台北市北投區中山路2號
開館時間:9:00~17:00(月曜定休)
2つの博物館を見終えたら、日本統治時代に建てられた温泉銭湯「瀧之湯」や台北でも随一の美しさを誇る公共図書館「台北市立図書館北投分館」に足を伸ばすのも良いでしょう。どちらもすぐ近くにありますよ。