のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

排湾族の歴史に思いを馳せる〜老七佳石板村2

こんにちは、だーしょん(大雄)です。

 

いよいよ、パイワン族がかつて住んでいた「老七佳石板屋」に到着です。

 

地図で見るだけだと大したことがないように見えますが、実際は悪路+急カーブの連続で、レンタカーで来たら絶対に無理でした。
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黒い犬たちがお出迎え。
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何のモニュメント?と思い、写真を撮ってもらったら、こちらはあとから作ったミニチュアみたいです(^_^;)
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台湾グループの記念撮影大会が終わったらツアー開始。石畳の小道に、石積みの壁。すべてが「薄い石板」で作られています。
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屋根には白い石がたくさん置かれています。はじめは重しかと思ったのですが、実は頭蓋骨がたくさんあるように見せかけ、外部に対して権勢を示そうとしたのだそうです。
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少し歩いたら、テーブルを囲み始めました。そして、みんなに小米酒が振る舞われました。なんというツアー!振る舞ってくれたガイドのおじさん、とても飲みたさそうでした。
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村の中を丁寧に案内してくれます。この村が属するパイワン族にも実はグループがあって、東パイワン・北パイワン・南パイワンに分かれているのだそう(西はいないそうです)。

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何軒かの家には、鹿などの骨が飾られています。山岳の狩猟民族なので不思議なことではないのでしょうが、これだけたくさん骨が吊るされていると壮観です。夜は怖そうですね。
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こちらの家では、四文字の漢字が書かれています。これがこの家の名字。原住民の名前は、漢字を後から当てたものが多いので、長い名字も多くなっています。

 

そして、鹿の骨…(^_^;)
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こちらが酋長の家。中には入れませんが、他の家よりもやや立派です。
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いやあ、どの家を見ても、ひたすら石板づくりなんです。

 

今では、少しずつ平地の方に移り住んでしまい、ここに住んでいる人はいません。生活様式が激変する前に全員がここを去ったが故に、かえって伝統的な様式の家屋が残ったとしたら、すごく皮肉ではありますよね。

 

多少複雑な気持ちも抱きつつ、お食事タイムに突入です。この日ランチで出された料理は、山の幸をメインにした豊かな原住民料理(だと思います)。ツアー客総勢14人でも食べ切れないくらいのボリューム。しかも、めちゃくちゃうまい!これを炊事担当のおばちゃんが、ほぼ一人で作ってくれたようなんです。

 

おばちゃんは、自分の作ったものが喜んでもらえているかすごく心配していました。が、これは文句なしに満足です。

 

こういうツアーで提供される料理って、たいたいイマイチなんです。でも、このツアーは別。今度は、おばちゃんがご飯を作っているところをずっと見学していたいです。
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味付けも程よいものが多く、日本人も満足できると思いますよ(^^)/
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食後は、家屋の中に入れていただき、当時の暮らしぶりを想像しました。中は少しひんやりしていて、暑さが厳しいこのエリアでは過ごしやすく作られています。
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このあとは、集落の保存活動をしている他のパイワン族のみなさんも加わって、ささやかな宴会みたいに盛り上がりました。

 

ちなみに盛り上がりすぎて(みんなのんびりしすぎて、村を出るのがかなり遅くなってしまいました。午後3時すぎに村を出て、4時頃枋寮に戻ってきました。

 

本ツアーは、保存活動協力費込で1,050元。少し高いかな?と思いましたが、悪路のドライブや、心のこもったお昼のご馳走などを考えるとけつして高くないと思います。

 

この先、保存活動がどのように進展していくか気になるところですが、ぜひ少しでも応援していきたいと思います。