こんにちは。だーしょん(大雄)です。
台湾の隠れた名所を巡るシリーズ(いつの間に?笑)。今度は、9月に訪れた裏九份と呼ばれる静かな集落を訪ねます。
九份と言えば、言わずと知れた台湾随一の有名観光地。でも、そのすぐ近くに、すごく素敵なのに、日本人にあまり知られていない老街があるんです。
その名も祈堂老街。
素敵な響きですよね。
さて、この夏に開通したばかりの965番バスで、まずは九份へ。はじめは九份の裏道カフェ巡りをしようと思っていたのですが、相変わらずの混雑を見て「そうだ、裏九份行こう・・・」状態になり、1062番バスに乗り込みました。
そして到着したのが、1062バスの終点・勸濟堂です。そう、なんと九份行きのバスに乗ると、ここまで一本で来られちゃうんです!(台北客運の965バスは、勸濟堂まで来ないので(黄金博物館どまり)注意してくださいね。
ここから、山あいの道を歩いて老街まで行くのですが、途中がまた面白い!坂を上がっていくと、ちょっとした展望台があるのですが、なんと海がバッチリ見えるんです!晴れたら絶景なのでしょうが、曇りだと、逆に幽玄な雰囲気に包まれます。ボッチだと少し怖いかも(^_^;)
さらにこんな廃墟も。実はこの地区(九份を含む)はかつて金の産出で栄えました。その頃の鉱山関係の施設の一部が放置され、廃墟のようになっているんですね。
これはこれで、産業遺産ならではのゾクゾク感があります。
さて、斜めになって「管理しとるんかい!」と言いたくなる看板。でもよく見ると、「ここは歴史遺産の場ですが、廃墟の向こうは崖なので、自分の身の安全は自分で守ってくださいね」・・・禁止はしないんだ!日本だったら、確実に立ち入り禁止ですね(^_^;)
そして、ここにはかつて、ケープルガーがあったらしいのです!といっても、観光用ではなく、金鉱石や坑夫の輸送で活躍したらしいのです。もしこれが再建(というか新しく建設)されたら、このエリアへのアクセスがかなり良くなるでしょう(が、安全性を考えると、なかなか難しいのでしょうね)。
少し歩いて祈堂老街に近づいていきます。集落が山にへばりつくように広がっているのがわかります。
毎度のことですが、そろそろお腹が空いてきました。基本的に人口が少ない地区なので、地元客向けの食堂はありません。眺めの良さそうな食堂を発見したので、入ってみます。
山城客棧。小ぢんまりとした食堂ですが、何となく山小屋の雰囲気を感じます。窓からの眺めはかなり良いですよ。
さすがに土地の名物料理はありません(鉱山町なので仕方ない)。で、困ったときのチャーハン。
そしたら、パラッと炒められていて、なかなかおいしいではないですか!おまけで出してもらった漬物も日本ぽくてgood(^^)
腹が満ちたところで、再び歩きます。今度は道端に、標識を発見。そこには、「舊輕便車道」と書かれています。
そういえば、坂を降りてからの小道は、傾斜がほとんどなくて、カーブも緩やか。なんと、自分が歩いていた道が、昔の軽便鉄道の跡だったんです。
今度は、階段を下っていきます。欄干がカラフルに彩られて、地味な色に支配された集落に鮮やかな色を加えています。
斜面に張り付くような家。このあたりは、実は九份にも似ていますよね。まさに飾りのない九份です。
いちいち立ち止まりたくなってしまう、可愛らしく素敵な町。この先、さらにいろんな出会いが待っていました。