のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

金門島旅行記6〜Old Houses in Jinmen

こんばんは!金門島の旅はまだまだ続きます。台湾というと、日本統治時代50年の遺構がかなり残っているのですが、ここ金門島には一つもありません。というのも、金門島は第二次世界大戦をはさんで、一貫して中華民国領だったからなんです!

 

その点では、台湾においてやや異色の存在。その代わりに、福建を中心とした大陸文化の面影をあちこちで見ることができます。
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まずは、金門島の伝統家屋が保存された「金門民俗文化村」に行きます。
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ここは1900年に作られた古い集落をまるごと保存したもので、戦後衰退の一途をたどった集落の家屋を政府が買い取り、破壊を免れました。閩南式の伝統的な家屋は、日本家屋とはまた違った趣を感じさせます。
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今では、民宿(泊まれる!)や小吃、土産物屋として使われ、多くの現代台湾人を癒やし続けています。今回は例の牛肉麺でおなかいっぱなので、次回はこういうところで食事をしてみたいですね。
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こちらが民宿。夜になったら、遊ぶところ一つない地区なので、すべてを忘れてゆっくり一夜を過ごせそうです。
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門をくぐれば、奥まった場所にさらに家屋があります。
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古い民家がそれなりに生き残っている金門島でも、集落ごと保存されているのはここだけ。見世物になってしまったと言えばそれまでてすが、それでも当時の雰囲気は十分に伝わってきます。

 

これ以外の古い建物はあちこちに残っているのですが、それはまたいずれ。

 

さて、今回の金門島ツアーはもともと1泊2日でした。が、僕は月曜の午前中は仕事を入れないことも可能だったので、皆さんをお見送りしてから、もう一泊しました。そのときに泊まったのが、こちらの古民家民宿です。

 

ここに泊まれるんですよ!すごいですよね(^^)
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こちらが民宿の名前です。ちなみに、ここのオーナーさんは自宅は別にあり、事前に連絡しておかないとひたすら路頭に迷います(笑)。日本だと、住居兼用が一般的ですが、台湾の個人経営の民宿は、宿住分離も多いようですよ。
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中は、閩南式家屋の立派な客間。こういうところでは、やっぱりお茶を飲みたくなりますね。
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この集落には、まだまだ古民家が残っています。賢庵里という集落で、金門島の市街地からは車で5分くらいの場所にあります。ちょっと車を出せば、コンビニだってあるのですが、ここだけは時が止まったよう。こんなに現代と隔絶された気分になれたのは久しぶりです。
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部屋の中はきれいに整えられていて、快適に眠れます。バス・トイレも清潔なので、日本人が泊まっても特に困ることはないでしょう。
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翌朝、民宿のおばちゃんがやってきました(この時が初顔合わせ)。夕食時に僕が出かけてしまったので、会うタイミングを逸していました。で、宿代を払ったら、こちらのピータン粥をくれました!(嬉しい〜)

 

その上、空港まで送ってくれて、車の中で金門島の現状をいろいろ聞くことができました。
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正直言って、こういう古民家の民宿を経営するのって儲からないと思うんです。規制は厳しいし、修理も大変そう。それでも、こういう民宿のお陰で、かつての福建文化の香りを感じる旅ができるのは、本当に有り難い限りです。

 

いま一瞬大儲けするよりも大切なことがある、そんなことを改で感じた旅になりました。

 

次回は再び戦跡を巡っていきます。