こんにちは、だーしょん(大雄)です。
長い長い金門島レポートから、さらに時をさかのぼって7月28日。僕は、かねてから気になっていた原住民の豊年祭に参加することができました。
向かったのは台東縣。台東は、原住民がたくさん住む地域。豊年祭(豐年節)は、収穫を祝い、来年の豊作を祈るお祭り。一年の中でも最も重要なイベントでもあります。
台東には阿美族をはじめ複数の原住民がいて、集落も100以上あります。その集落ごとに豊年祭をやるので、台東縣の豊年祭カレンダーは物凄いことになっています!
この中で、スケジュールが合い、比較的アクセスが容易な集落の豊年祭に突撃取材をすることにしました。
朝からがっつり見たいので前日夜に台東入りです。そしたら、台東駅が新しくなっていました!めっちゃきれい!そしてめっちゃでか過ぎ。ああ、ここが中華圏と日本人の感覚の違いですかね。
駅前のドミトリーで一夜を明かした後は、小吃で雞肉飯(しかも目玉焼き載せ!)をチャージ。朝から元気モリモリです。
そして、路線パスに乗り込みます。今日の目的地は巴古崙岸部落。知本方面行きのバスで20分くらい乗ればたどり着きます。本数は多くないので、時刻表とにらめっこが必要です(^_^;)
現地に到着。豊年祭のタテ看です。
この手のイベントは、情報が曖昧。開催時間なども、現地に行ってみたいと詳しくは分かりません。会場の集会所に着いたら、まだ準備中の様子。
時間つぶしで散歩をしていたら、売店兼飲み屋?見たいなところを発見。おそるおそる中に入ったら、彫りの深いおじさんがギターを弾きながら何かを歌っています。
おじさんも、僕のような日本人はよほど珍しかったのでしょう。よく分からないドリンクや何かのお酒を飲ませてくれました。
そこに、近所の別のおじさんがやってきて記念撮影。何とも不思議な交流タイムになりました。
で、さらに店に来たおじさんに「家に来い」と言われ、なかなかこんな機会もないぞと思い、ついていきました。
ここでも、「まあ飲め」とビールをすすめられ、おつまみと一緒に朝から小宴会。ワンちゃんたちも一緒です。
しばらく休んでから、こちらのご家族と一緒に会場に戻ります。もう準備は整っていて、あとは開始を待つばかりです。
さあ、踊り手たちの入場です。集落の頭目たちも(たぶん)勢揃いで、祭りの始まりです。
一年で最大のお祭りということは、政治家にとっては顔を売る絶好のチャンス。こちらのウチワがガンガン配られていました。
日本では大問題になったウチワの配布。台湾では、候補者がごく安価なものをくばっで宣伝することは認められています。
この日は(も)大変に暑かったので、ウチワは大好評でした(^_^;)
僕は、阿美族の豊年祭の動画した見たことがないのですが、このような赤を貴重とした派手な衣装に身を包み、様々な踊りを披露します。
日本の盆踊りのような踊りから、かなり躍動感のあるものまで。見ていて飽きることがありません。
たくさんの阿美族の若者たち。おそらく彼らの多くは、普段は集落内ではなく、台東市街や高雄などの都市部で暮らしているようです。豊年祭は、彼らにとっては里帰りの貴重な機会なのでしょう。
さあさあ、昼時になったらランチタイムです。用意された料理の数々。皆さんもかなり腹ペコなようで、ガツガツ料理を食べていました。料理は特に原住民風ということはないようです。たぶん、小さや集落では何でも本格的に、という訳には行かないのでしょうね。
午後になっても祭りは続きます。でも、だんだんのんびりムードが強くなります。とにかく暑いので、お年寄りは少しずつ帰り始めました。まあ、最後までビシッと行事を進行させるよりも、台湾では現実的かも。
風船割りなどのゲームも混ざってきました。この俗っぽさが、また程よい感じです。
ということで、半日以上祭りを見物しました。
台東や花蓮では、もっと規模の大きな豊年祭も開催されますが、ムラ総出でできる精一杯のお祭りも心温まる感じがしていい感じでしたよ。
ちなみに、原住民はお酒に強いです。豊年祭の間もずっと酒!(ただし台湾啤酒ではなく、もっと安いBarというビールが中心。そう言えば、台北ではBarはあるけど、あまり目立たないですね。もしかしたら、所得が台北ほどはない地方では、必須のアルコール飲料なのかもしれません。
それにしても、阿美族の男性はカッコよく、女性は美しいです!また来年も、どこかの豊年祭にお邪魔したいです!