のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

日本統治時代の台北の警察署が現代に蘇る

こんにちは、のぶもんです。

 

台湾は毎日とにかく暑いです(^_^;)

台北では39℃を記録した日もあるとか。淡水の朝晩は比較的涼しく、日中は仕事場やカフェにいるので、暑さにやられるわけではないのですが、少しでも外に出ると流石に疲れます。

 

今回ご紹介するのは、台北市内に残る日本統治時代の警察署の建物です。

 

この建物は「台湾新文化運動紀念館」。かつて日本統治時代に台北来たことがない警察署だったもので、台湾民主化運動の活動家たちが次々と勾留された警察署でした。


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それが今では、この運動の歴史をたどる歴史記念館として一般公開されているんです。


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中に入ってみると、日本統治時代の洋風建築で見られるハイカラで厳かな空間が広がります。


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見てください!まるで日本時代に戻ったかのような落ち着いた雰囲気。


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2階に上がる階段も大変立派で、建築好きの方にはたまらないスポットなのではないでしょうか。


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さて、メインの展示は次回紹介するとして、今回は2階で開催された企画展の様子などを先に報告しますね。

 

現在開催されている企画展は「小太陽的育成計畫」。日本統治時代の児童教育や子供に関する様々な活動についての展示で、当時、子どもたちがどんな生活を送り、どんな教育を受けたかが、よく分かるものになっています。


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いつも時代も教育は国家運営の要。台湾総督府が台湾を統治するために、いかに教育に力を入れたががよくわかります。


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こんなリアルな写真もありました。運動会の様子でしょうか。時代は変われど、子どもたちの様子は基本的に変わらないなと感じさせられます。


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隣のスペースでは、なんと「雙六(すごろくのこと)」の体験コーナーがありました。

 

テーマはレトロですが、遊ぶときにスマホのQRコードを通じてクイズに答えると、サイコロの代わりに画面に目がでてきて、出たマスの分、先に進めるというもの。

 

アンドロイドのスマホだとQRコードの読み取りがうまくいかず、係の年配の女性が自分のiphoneを貸してくれました。


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1階にはカフェもありました。エントランスの空間がカフェになっていて、レトロな建物の中でコーヒーをいただけます。


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外が暑すぎるからでしょうか、たくさんのお客さんでほぼ満席になっていました。


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暑かったので、久しぶりにアイスコーヒー。少し高めでしたが、貴重な文化財の中でお茶できるのですから、まあ良しとしましょう。


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こんな感じで、建物そのもの屋カフェを楽しむこともできます。けれども、この建物の本領が発揮されるのは、民主化運動の常設展示コーナー、そして、警察署ならではの施設です。

 

次回はそちらをレポートしますね。

 

【施設情報】

「臺灣新文化運動紀念館」

住所:台北市大同區寧夏路87號

開館時間:9:30~17:30(月曜定休)