こんにちは、だーしょん(大雄)です。
ようやく、花蓮郊外にある寺院に到着しました。日本統治時代からこの地で信仰を集めてきた、吉安慶修院です。
早速、50元の入場券を購入。なんだか、御札みたいな切符ですね。
正面の門です。こういうアングルで撮ると、日本のお寺とほとんど区別がつかないですね。
入口には寺の説明書きがあります。台湾宗教百景にも選ばれた、と書いてあります。
中に入るとまず目に入るのが、手水舎。ちゃんと水が出ていて、参拝前にお手を清められます。もっとも、台湾人の反応はほぼありませんが(そういう習慣がもともとないためか?)。
こちらが本堂。かなり立派です。
靴を脱いで本堂に入ります。日本人にとってはむしろ当たり前の光景ですが、台湾人には珍しいようで、動きがどことなくギクシャクしています。
内部には、ささやかながら庭園があります。落ち着きますね。
敷地内にはお土産コーナーなどもあり、観光地の風情も多少はあるのですが、基本は、台湾人にとって少し珍しい宗教スポットという位置づけなのでしょう。
古い鐘が残されていました。
こちらは、表面がかなり剥げ落ちてしまった石仏(多分)。
と、ここまで粛々とした気持ちになれたのですが、最後にポ○モンの告知に遭遇。お寺さんも、ピカチュウパワーに勝てないようですね。
敷地の奥の方に、古い写真がたくさん展示されていました。当時の村(吉野村と読んでいた→四国・徳島からの移住者が多かったためらしい)の様子がいろいろと分かって興味深いです。
この慶修院から少し歩いたところに、実は神社の跡もあります。今は、客家文物館が建てられ、残りのスペースは公園になっています。日本が去ってから、客家人たちがたくさん移住してきたことを暗示している感じですね。
中の展示は、客家の文化や歴史について、コンパクトにまとめています。随所に花布をあしらったデザインが質実ながらおしゃれです。
古い文物も展示されています。
外では、原住民を中心とした、地元住民によるマーケットが立っていました。
ここはもともと吉野神社があったところ。今では僅かに牌が残るのみです。
こちらも古いもののようですが、長年の風雨で表面が削られ、判読できませんでした。
戦後、国民党政府の政策で、次々と神社の本殿が取り壊されました。その中で、地元住民の厚意と熱意で、一部分の遺構・文物は保存され、かつての勇姿を今に伝える役割をになっています。
さあ、そろそろホテルに戻って一休みしましょう一休みしましょうか?