のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

五溝水を知っていますか?屏東・客家のふるさとを訪ねて1

こんにちは!だーしょん(大雄)です。

 

屏東の旅も終盤戦。今回は、日本人にはまだほとんど知られていない客家のふるさと、五溝水を歩きます。
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まずはじめに、五溝水へのアクセスはとても悪いです😅屏東から潮州を経由して五溝水を通るバスは1日2本。普通は、車かバイクで行くとこになります。乗ったのは、こちらのマイクロバス。潮州を過ぎると、貸し切りになりました(^_^;)
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バスに乗ること50分(潮州からは20分)。五溝水の集落に到着です。小さな村ですから、歩き回るのもそこまで時間がかからないはず。ては、出発しましょう。

 

まずは、古蹟にも指定されている劉氏宗祠。典型的な客家の家屋で、質素ながら立派な作りです。

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独特なスタイルの門。同じ中華系でも、やっぱり違いがありますね。
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こちらは正面。今でも、一部の区画に一族の方が住んでいるようです。
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扉を開けると、中は小さなお堂になっています。
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飾りの雰囲気が一般の中華と少し違う気がします。
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普段は、一族の多くは村を出て(中には海外暮らしの人も)暮らしていますが、故郷を大切にする気持ちは強いようで、文化財保存の記念碑には、たくさんの名前が記されていました。建物の手入れも比較的きちんと行われているようです。

 

その隣に、やや幽玄な感じがする洋館があります。区画をじーっと見てみると、どうやら分家のお宅のよう。客家の里でも、日本統治時代には、当時流行りの用風建築が建てられた事もあったようです。
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そこから少し歩いて、今度はドリンク屋台を発見。12月でも屏東は暑いので、アイスドリンクが嬉しいです。よく見ると、このドリンクはパイナップル酒粕ジュース、らしいです。酸味が酒粕で薄められて飲みやすくておいしいですよ。
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写真には入れませんでしたが、実はこのとき10人以上の観光客もいました。彼らは台南から文化学習を目的として五溝水にやってきたのだとか。

 

メンバーのおじさんに「ここは古い建物がよく残っていて、良いところですね」と話したら、「ここはね、交通がすごく不便なので、古い町並みが残されたんだよ」と教えてくれました。たしかに、もっと大きな街なら大開発で残っていなかったかもしれませんね。うーん、不便さに感謝の気持ちしなければいけませんね(^_^;)

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再び、村を歩きましょう。古蹟に指定されなくとも、魅力ある建物はところどころにあります。
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そして、別の一角へ。銘板にも風格があります。
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派手さはありませんが、あちこちに細かい意匠が施されていて、見ていて飽きません。
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塀のゆるい曲線がまたいい感じを出しています。

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小さな集落の中に、魅力的なものがたくさん隠されていますね。さて、そろそろお腹が空いてきました。こんな小さな村に食堂などあるのでしょうか?(続く)