のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

中国びっくり見聞録4〜中国にいて台湾を想う

こんにちは、大雄(だーしょん)です。

 

短くも濃密だった中国の旅。ある種の羨望も感じつつ、でも・・・という気持ちにさせられた旅となりました。
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僕の中で中国と言えば、一部沿岸部を除くと、まだまだ貧しい、というイメージが残っていたのですが、それはすでにかなり誤解の域に達していることが分かりました。

 

例えば、中国名物ニーハオトイレ。大をしていると丸見えになってしまう、昔ながらのトイレですが、少なくとも普通の地方都市ではほとんど見かけなくなりました。

 

こんな感じで、きれいなトイレがどんどん建設され、中も思ったほど汚くなっていません。
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外国からはいろいろ言われているけれども、人々はそれなりに楽しそうに暮らしています。
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巨大な博物館も中国名物の一つ。大きさこそが権威の象徴である中国では、建物でも贈り物でも大きければ大きいほど喜ばれる(評価される)傾向があります。

 

なるべく無駄なくコンパクトに・・・という日本的な発想は、ここではほとんど関係ありません。
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新しく開発されたエリアには近代的な高層ビルが建ち並んでいます。
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客家文化・植物・恐竜など巨大だけど何だかゴチャ混ぜな博物館。
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中国でよく向かけるネオンサイン(?)。縁が全部ピカピカに光るのは中国の特徴。台湾も高層ビルが光りますが、こんなに派手ではありません。

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なんと、台湾のメガスーパー「大潤發」が中国にも出店!思わず台湾に帰ってきたかと思ってしまいました(^_^;)
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新しいレストランも次々に開店。ただでさえgooglemapの精度が中国では著しく低いのに、新開発地区のレストランとなると、もうどこにあるかわかりません。
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このように刻一刻と発展を遂げる中国ですが、その流れのおおもとは、壁という壁に書かれたこのようなスローガン。ほぼ全てが、習近平主席の政治方針に沿ったもの。

 

そう、細かいところはいろいろあれど、中国共産党の指導方針以外の選択肢はないと言って良いでしょう。

 

では、みんなは厳しい抑圧のもと、辛い生活を送っているのか?それも違うと思います。根本方針は選べないけど、生活水準の向上という点では、人々の満足度は低くない気がします。

 

友人たちは、それなりに給料の高い仕事につき、中には自家用車や分譲マンションを購入する人も。はっきり言って、生活の半分くらいは台湾よりも水準が上です。会社も人手不足で困っているとか。僕でも仕事を得られそうです。持ち家の可能性はなくなり、給料もちっとも上がらない台湾よりも、良い暮らしができそうです。暮らしだけなら、ですよ。

 

そう、その対価として、国家の方針には逆らえません。中国に生まれ育ったら、もう慣れてしまってそこまで抵抗感はないのかもしれませんが、一度自由の果実の甘さを知った人間から見ると、それは魂を差し出すような気分にさせられる気がしてしまいます。

 

要は、何が自分にとって譲れないか、なのだと思います。それでも「自由に生きられる」ことを大前提にしたい僕は、改めて台湾で頑張ろう!という結論にたどり着いたのでした。

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中国人の友人(やその仲間たち)との記念写真。台湾がこれこらどうなるか、中国がこれからどうなるか、僕にもほとんど予想がつきません。

 

でも、僕も彼らも生きていきます。次回、中国を訪れるときは、どんな光景に遭遇するでしょうか?
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