こんにちは、のぶもんです。
かなり前になりますが、2月の日本一時帰国に、半日くらい横須賀を散歩しました。横浜の隣町とはいえ、海水浴以外でわざわざ行く機会もなく、この歳になって初めて街歩きを楽しみました。
1.まずは、レトロなJR横須賀駅から
肌寒い冬の日の朝、京急ではなく、JRで横須賀入りしました。横須賀線で横須賀まで行くなんて、何十年ぶりだろう?その頃は、レトロ建築に興味もなかったので、素通りしただけだと思いますが、今改めてよーく見ると、昔懐かしい雰囲気を残す、素敵なデザインの駅舎だと思います。
横須賀線って、逗子から先は少し寂しさを感じますね。横須賀駅のホームも大都市の中心駅としては閑散とした感じです。
2.駅前にいきなり可愛いレトロ建築と公園
横須賀街歩きの起点は、JR横須賀駅が良いでしょう。駅を出るとすぐに、修復されてきれいになったレンガ造りの小さな建物があります。これが、ヴェルニー記念館。フランソワ・レオンス・ヴェルニーは、横須賀製鉄所の首長として日本の近代化の基礎を作った人物の一人ですが、実は僕は、今回横須賀を訪れるまで、この人物を知りませんでした。幕末から明治維新期までの日本の産業発展に大きな影響を与えた人なんですね。
残念ながら、館内の改修工事で、内部には入れず。記念館の見学は次回の宿題となりました。
【ヴェルニー記念館】
住所:横須賀市東逸見町1-1
開館時間:9:00~17:00(月曜定休)
ヴェルニー記念館の前には、岸壁沿いに大きな公園があります。これが、ヴェルニー記念公園。公園内は細長い庭園があり、市民の憩いの場となっていますが、園内には下の写真のような砲台も残されており、ヴェルニーの偉業をたたえる側面もあることがわかります。
もう少し歩いていくと、庭園の中央部にレトロな監視台がついになって残されています。これが「逸見波止場衛門跡」で、旧横須賀軍港の衛兵の詰め所だった建物です。つまり、戦前の横須賀軍港の正面入り口は、ここだったわけです。こちらも昭和初期に作られたもののようで、ちょっとレトロな感じがしますね。
【ヴェルニー記念公園】
住所:横須賀市汐入町1-1
24時間開いています
3.横須賀の歴史を学べるミュージアム
公園をさらに歩いていくと、今度は、瀟洒な邸宅が見えてきます。こちらは「よこすか近代遺産ミュージアム(旧ティボディエ邸)」といい、ジュール・セザール・クロード・ティボディエの住まいだった建物です。ティボディエは横須賀製鉄所の副所長を歴任した人物で、こちらも日本の産業近代化の立役者の一人というわけです。
館内は4つのパートに分かれ、製鉄所の歴史や横須賀の見どころを説明する「エントランス」、感謝の一部を想定復元した「再現ゾーン」、製鉄所から生まれた様々な技術や文化・習慣などを紹介する「横須賀ことはじめゾーン」、そして横須賀造船所(製鉄所)時代へのタイムトラベルを楽しめる映像ゾーン「シアター」と、内容は盛りだくさん。これが無料なのは、観光客としては嬉しいですね。
【よこすか近代遺産ミュージアム(旧ティボディエ邸)】
住所:横須賀市汐入町1-1(ヴェルニー記念公園内)
開館時間:9:00~17:00(無休)
4.横須賀ご当地グルメを堪能
午前中からいろいろ見学して、お楽しみのランチタイム。今では、横須賀といえばこれ!と言われるくらい有名になった「横須賀海軍カレー」を体験してみます。
いつの頃からか、「横須賀=海軍カレー」というイメージが出来上がりましたよね。僕が子供の頃は、そんなものなかった気がします。ところが、海軍カレーの歴史は案外古いようなんです。
海軍カレーの公式ページによると、明治初期の海軍で、兵士の脚気防止のため取り入れられたカレー料理が、日本のカレー料理のルーツになっているのだとか。それが、平成の世の中になって、町おこしの一環として、横須賀海軍カレーが売り出され、大人気を博したのだそうです。
さあ、海軍カレーのレストランに入ってみましょう。食事の形式は、軍隊(や学校)のカフェテリア方式。トレーにお皿を載せて、カレーやご飯、おかずなどをセルフでとっていきます。お値段は食べ放題で一人2,200円(平日は配膳タイプ1,580円もあります)とかなり高め。とはいえ、人気のカレーを食べようと訪れる食事客はとても多く、ピーク時には行列もできます。
味は、まあ普通かな。町のこだわりインド料理店などに比べると、特に変わった味がするわけではありませんが、話のタネには悪くないでしょう。
【横須賀海軍カレー本舗 ベイサイドキッチン】
住所:横須賀市本町2-1-12 1F
営業時間:11:00~17:30(無休)
5.横須賀は急な坂だらけ!でもその先には・・・
さて、せっかく知らない町に来たのですから、カフェにも行きましょう。と思い、汐入駅前のレトロカフェを訪れたら、なんと「今日はコーヒー担当が休み(お茶担当ならいる)」と言われ、ひとまず撤退・・・。そこで、横須賀名物険しい裏山の上にある謎のカフェに焦点を当て、坂道をひたすら上がっていきます。
へとへとになって、ようやくそれらしい建物の前に到着。
まさに「お邪魔します」というあいさつがぴったりの昭和の民家です。
このお店は崖の上にあり、JR横須賀駅や横須賀基地の様子を一望のもとにできます。冬に訪れたので、室内でコーヒーを頂きましたが、春から秋にかけては、ベランダから外を眺めながらお茶するのが楽しいのだそうです。暖かい季節にまた訪れたいですね。
今回は、横須賀の中心部しか歩きませんでしたが、いつか久里浜や浦賀も歩いてみたいですね。
【てしごとCafe】
住所:横須賀市東逸見1-1-7
営業時間:10:00~17:00(土日月のみ営業)