のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

台湾の小さな街を歩く39〜嘉義さんぽ1・街の中に残るレトロを感じ、雞肉飯も堪能する

こんにちは、のぶもんです。

 

今回は久々に、台湾南部まで足を伸ばしてリフレッシュしてきました。目的地は嘉義。台湾に比べて訪れる人もまだまだ少ない町ですが、実は懐かしさを感じるスポットが目白押しなんです。

 

台湾にお住まいの友人、小森さんにもご一緒いただき、目一杯散歩しようと思います。

 

では早速、街歩きを始めましょう。

 

最初に訪れたのが、嘉義公園エリア。ここはかつて嘉義神社があったところで、今でも部分的に遺構が残っています。

 

こちらは、すぐ隣の棒球場(野球場)。嘉義と言えば、映画「KANO」の舞台になった町。あちこちに、KANOに因んだモニュメントなどがあります。


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ブームも一段落し、今では訪れる人もまばらですが、かなり手の込んだモニュメントやオブジェ、展示物などがあって、一つひとつじっくり見たくなります。


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野球場の奥に、嘉義公園があります。ここは日本統治時代、嘉義神社だったところ。神社の本殿はなくなりましたが、いくつかの建物などの遺構が現存しています。

 

その一つが、こちらの市史蹟資料館(旧社務所)です。現在では「昭和十八J18嘉義市史蹟資料館」という名称になっています。

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社務所を見下ろす場所からは、狛犬や灯籠を見ることができます。

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こちらは、社務所の隣にある旧倉庫。風格がありますね。

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中に入ると、一部分は物販コーナーや食事処になっています。今回は、別のお店に行く予定だったのでここでは食事をしませんでしたが、メニューを見るとなかなかおいしそうでした。次回は、こちらで食事もしてみたいですね。

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それ以外の部屋は展示室などになっています。神社や嘉義の歴史に関する展示だけでなく、さまざまな作家の作品展なども開催されているようです。

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昔の写真も展示されていました。昔はこんな感じだったのですね。

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【施設情報】

「昭和十八J18嘉義市史蹟資料館」

住所:嘉義市東區公園街42號

営業時間:8:00~17:00(土曜は~20:00)

※月曜定休です


神社の面影を感じた後は、この日のランチへ。以前、友人に紹介してもらったローカルの小吃へ向かいます。

それがこちらのお店。名前は「簡単」ですが、味はなかなかのもの。正午少し前に行きましたが、すでに大混雑。近くに大学があるので、そこの大学生も食べに来るようですね。

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友人と一緒に頼んだのは、こちらのレパートリー。いわゆる火雞肉飯はまさかの売り切れでしたが、それ以外の雞片飯などは頼むことができました。どれも安くておいしいですね。

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こちらのお店は、台鉄の駅からはかなり遠いのですが、66番のバスが駅から出ているので(ただし1時間に1本だけです)、車やバイクがなくてもアクセス可能です(これは公共交通機関が不便な嘉義では重要。)

 

【店舗情報】
「簡單火雞肉飯」
住所:嘉義市大雅路二段581號
営業時間:8:30~20:30(火曜定休)

 

66番バスで小吃から次の見どころへ移動します。

 

やってきたのは、何とも懐かしい風情の駅舎。ここは、阿里山森林鉄路の北門駅です。


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阿里山森林鉄路は台鉄の嘉義駅のすぐ脇から

阿里山まで伸びる鉄道。嘉義の次の駅が北門になります。

 

台鉄の嘉義駅も日本統治時代の駅舎が残されていますが、こちらの北門駅も1912年建設のかなり古い駅舎です。


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そして、北門駅の駅前で静かに営業しているのが「玉山旅社咖啡」。築60年以上の古い建物はかつて、いわゆる「駅前旅館」として栄えました。

 

今では、カフェ兼民宿(なんと今でも宿泊可能です!)として嘉義の顔の一つになりました。


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店内に入るとレトロ感が満載。少し雑然としたお店の風情が、かえってリアルな雰囲気を醸し出しています。


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コーヒーや紅茶もありましたが、この日頼んだのは「蜂蜜檸檬」。そう、日本でもかつて流行した「はちみつレモン」です。優しい味わいで、暑さが厳しい嘉義さんぽでは丁度よい小休止になりました。


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2階に上がると畳のお座敷があり、こちらで飲食することもできます。


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この他に、本当に宿泊ができる昔ながらの客室が数部屋あり、今でも宿泊客がいるそうです。


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昔の家屋なので蚊がたくさんいますが、客室には蚊帳もありましたよ。蚊取り線香とセットで、昔ながらの嘉義の夜を過ごしてみるのもいいかもしれませんね。

 

 

【店鋪情報】

「玉山旅社咖啡」

住所:嘉義市東區共和路410號

営業時間:10:00~17:00(原則無休)

 

すでに盛りだくさんの内容になってしまいましたが、嘉義さんぽはまだまだ続きます。