こんにちは、のぶもんです。
1月末に、またまた大溪に行ってきました。何度訪れても新鮮な発見がある大溪ですが、今回は今まで訪れたことがない超A級歴史スポットをじっくり見学してきました。
大溪の街は、河岸段丘の上にあります。そこから「月眉古道」という小さな歩行者用トンネルを下り抜けると、そこにはのんびりした田園地帯が残っています。
建物が密集する老街とは全く違う、のどかな風景を見ながら、目的地へ歩いていきます。
老街から目的地まで1km強。15分ほどの散歩です。
中華風のお屋敷が見えてきました。
入口に着きました。ここが「李騰芳古宅」になります。建立は1864年、清代末期のことです。
建物の中心・門廰にやってきました。邸宅の正門にあたる部分です。手前は広々としています。
その奥には、廰堂があります。ここは、家族のための空間ですが、祖先を祀る場所でもあります。
両脇には、外護龍と呼ばれる建物が長く続きます。下の写真はその入口。
ここでは、子どもたちが楽しめる遊び・体験コーナーが多数ありました。週末は子どもたちのにぎやかな声に包まれそうですね。
昔の子供あそびの説明もたくさんありました。今の子供はさすがに知らないでしょうが、どれも日本の昔のあそびと似ていますね。
こちらは「奎壁聯輝書房」という建物。李騰芳の書斎だったらしいです。このときは閉まっていたので、中は見られませんでした。
各部屋に展示されている調度品なとも興味深いです。このようなテーブルや椅子は、一見地味ですが、とても高価なものだと思います。
天蓋付きのベッドですね。サイズは小さめ。昔の台湾神は、今よりも少し小さかったのだと思います。
こちらの建物は模型劇場。中に入ると・・・
大きな模型があり、決まった時間になると、古厝の様子や変遷を分かりやすく上映してくれます。
こんな歴史スポットにも、アニメ風キャラの姿が。台湾では、あまり珍しい光景ではありません。
【施設情報】
「李騰芳古宅」
住所:桃園市大溪區月眉路198巷32號
開館時間:9:30~17:00(月曜定休)
いかがでしたか。田園地帯に突如現れる豪奢な邸宅に少し驚きましたが、名望家と慕われた李家の歴史が楽しく学べる優れた施設でした。
大溪老街から往復2km以上歩かなければならないのですが、時間をかけて歩いてくる価値は十分あります。
大溪老街は最近人気上昇中で、週末は大変に混雑します。李騰芳古宅は比較的空いているので、午前中から昼にかけて老街をゆっくり見物し、午後のピーク時にこちらに来て見学するのも良いと思います。
清代から発展を続ける大溪の里に鎮座してきた邸宅。お時間のあるときは、ぜひ足を伸ばしてください。