のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

台湾さんぽ70〜大溪に残る国定古蹟・李騰芳古宅に行ってみた

こんにちは、のぶもんです。

 

1月末に、またまた大溪に行ってきました。何度訪れても新鮮な発見がある大溪ですが、今回は今まで訪れたことがない超A級歴史スポットをじっくり見学してきました。


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大溪の街は、河岸段丘の上にあります。そこから「月眉古道」という小さな歩行者用トンネルを下り抜けると、そこにはのんびりした田園地帯が残っています。


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建物が密集する老街とは全く違う、のどかな風景を見ながら、目的地へ歩いていきます。

 

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老街から目的地まで1km強。15分ほどの散歩です。


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中華風のお屋敷が見えてきました。


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入口に着きました。ここが「李騰芳古宅」になります。建立は1864年、清代末期のことです。


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建物の中心・門廰にやってきました。邸宅の正門にあたる部分です。手前は広々としています。


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その奥には、廰堂があります。ここは、家族のための空間ですが、祖先を祀る場所でもあります。


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両脇には、外護龍と呼ばれる建物が長く続きます。下の写真はその入口。


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ここでは、子どもたちが楽しめる遊び・体験コーナーが多数ありました。週末は子どもたちのにぎやかな声に包まれそうですね。


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昔の子供あそびの説明もたくさんありました。今の子供はさすがに知らないでしょうが、どれも日本の昔のあそびと似ていますね。


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こちらは「奎壁聯輝書房」という建物。李騰芳の書斎だったらしいです。このときは閉まっていたので、中は見られませんでした。


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各部屋に展示されている調度品なとも興味深いです。このようなテーブルや椅子は、一見地味ですが、とても高価なものだと思います。


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天蓋付きのベッドですね。サイズは小さめ。昔の台湾神は、今よりも少し小さかったのだと思います。


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こちらの建物は模型劇場。中に入ると・・・


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大きな模型があり、決まった時間になると、古厝の様子や変遷を分かりやすく上映してくれます。


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こんな歴史スポットにも、アニメ風キャラの姿が。台湾では、あまり珍しい光景ではありません。


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【施設情報】

「李騰芳古宅」

住所:桃園市大溪區月眉路198巷32號

開館時間:9:30~17:00(月曜定休)

 

 

いかがでしたか。田園地帯に突如現れる豪奢な邸宅に少し驚きましたが、名望家と慕われた李家の歴史が楽しく学べる優れた施設でした。

 

大溪老街から往復2km以上歩かなければならないのですが、時間をかけて歩いてくる価値は十分あります。

 

大溪老街は最近人気上昇中で、週末は大変に混雑します。李騰芳古宅は比較的空いているので、午前中から昼にかけて老街をゆっくり見物し、午後のピーク時にこちらに来て見学するのも良いと思います。

 

清代から発展を続ける大溪の里に鎮座してきた邸宅。お時間のあるときは、ぜひ足を伸ばしてください。