こんにちは、のぶもんです。
8月のある日、平溪線に乗りに行きました。と言っても、有名な十分や平溪に行くわけではありません。途中の無人駅に降りたことがなかったので、これを機会に初めての駅を楽しんでみようと思ったわけです。
何度も通過したことはあるけれど、初めて降りることになるので、とても楽しみです。
おなじみ・瑞芳駅からディーゼルカーに乗りに3駅目。大華という駅に降り立ちました。
おおっ!日本のローカル線を無人駅と雰囲気が一緒です。台湾にいるのに、日本のローカル線に乗りに来た気分です。
大華駅は、周囲に何もない小さな無人駅。ですが、駅前にぽつんと趣のある建物があります。
これが、大華駅前のカフェ「(與路)YU LU CAFE」です。日本語読みでもゆるカフェ!名前だけですでに気持ちがのんびりできます。
これが店内の写真。営業時間は全面オープンになっていて、とても開放的な気分になれますね。
老房子をリノベした、懐かしい雰囲気の店内。よく見ると、なかなかおしゃれになっていますよ。
さっそく、コーヒーとブラウニーをいただきました。うん、アメリカンはちゃんと淹れたものだし、ブラウニーもおいしいです。
この「ローカル線の駅を眺めながらコーヒーブレイク」というのがたまらなく良いですね。どこで評判を聞きつけてきたのか、平日にも関わらず、ときどきお客さんが来ましたよ。
そして、犬好きの方にはこちらのワンコもいます。なかなか凛々しかったですよ。
平溪線は、日中1時間に1本の間隔で運転されています。なので、カフェでゆっくりしたり、駅付近を散策したりするのにちょうどよい感じ。1時間後に来た列車で次の目的地へ向かいます。
十分で降りずに、その次の望古まで行きます。こちらも、緑豊かな素敵な駅ですね。
沿線はどこも、ハイキングの好適地。駅の看板のメインは、ハイキングの案内図です。
単線の線路の向こう側にも少し広めの空間が。昔は行き違い設備があったのかな?
駅前には、壁だけが残る廃墟がありました。台湾では、寂れた場所でたまに見かけます。
川の向こう側へ渡る吊橋のあと。今では別の橋が架かって、アクセスは楽になりましたが
この橋の跡も迫力は満点です。
実は、駅前に食堂らしき建物があったのですが、平日だったためか人の気配はありませんでした。
さあ、この日の最後の目的地・嶺腳に着きました。
ここは少し大きな集落のようで、民家や商店がそれなりにありました。
鉄道好きには、このホームとカーブの組合せがたまりませんよね。
ホームの脇には、小さな商店が。こちらでは、包子を売っていたので、1個ふかしてもらいました。これ、中に餡が入っていないのですが、すごくおいしいです(^^)
そして、しばらくお店のご主人夫妻とおしゃべり。今年はもちろん、日本人は来ないのですが、例年はそれなりに日本人も駅やお店を訪れるとのこと。
ガイドブックでは普通紹介されないので、僕のように気になって訪れる人がときどきいるようですね。(まあ、1時間経てば次の列車が来るので、もし駅前に何もなくてもそれほど困らないのですが)
沿線は川沿いなので、駅近くの橋から川をのんびり眺めることもできます。
嶺腳には小さいながらも老街があります。かつてはここも、沿線の他の街と同じく、炭鉱で栄えたのだそう。その頃の栄華がほんの少し感じられます。
少し外れの場所には、こんな廃墟も。蔡家洋樓といい、かつて炭鉱経営で財を成した蔡氏が建てた洋館だそうです。
一応、管理はされているようなのですが、夜になったら怖そうです。
さて、この日はお昼を食べるタイミングを逸してしまい、先程のマントウしか食べていません。嶺腳に小吃があることは分かっていたのですが、時間はすでに16時前。
一応ダメもとで、ラオバンに聞いてみます。そしたら、休憩時間(googlemapには休み時間の表記なし😅)だったのですが、チャーハンならすぐ作れるということで、遅いランチをいただきました。
写真はイマイチですが、なかなかおいしかったですよ。
お腹も満たされ、次の列車で終点の菁桐まで移動しました。さすがに平日はあまり混まないので、鉄道の旅も疲れずに楽しめますね。
菁桐の駅舎前は、週末だといつも混んでいますが、平日なら写真もゆっくり撮れます。
ここからは、795番のバスで木柵まで戻ります。そこからMRT内湖線に乗れば、台北の中心部に戻れます。あ、この795バスは、土日は混雑して途中からだと座れないことが多いので注意してくださいね。
平溪線なんて何度も乗ったよ!という方も、途中の無人駅に降りてみたら、新たな発見があるかもしれませんよ。列車の時間も読みやすいので、みなさんも一味違った平溪線を体験しにいらしてくださいね。