のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

日本一時帰国!1泊2日で房総半島の旅~小湊鐡道編

  1. 旅の始まりはグリーン車から

    今回、2月17日から2月24日まで、約半年ぶりに日本へ一時帰国していました。今回は、役所の手続きなども特にないので、1泊2日で小旅行に出かけました。目的地は、房総半島。まずは、ん十年ぶりに小湊鐡道に乗ろうと思います。ドラマやCMの撮影などに使われることもあるようですが、なかなか乗りに来る機会のないローカル線。この機会に乗ってみようと思います。

    グリーン券を車内で購入。事前購入より高いが急に思い立ったのでやむを得ず
    まずは、最寄りの根岸線・港南台から大船経由で横須賀線・総武線直通の電車に乗ります。君津行の電車は残念なことにオールロングシート。だったら、せっかくなのでグリーン車で行くことにしました。日曜日でしたが、グリーン車はとても空いていて、とてもゆったりできます。追加料金で1,060円払いましたが、まあ快適料としては妥当かな。

    がらがらのグリーン車。休日はこんなに空いているのか・・・
    大船から約2時間で内房線の五井に着きました。ここから今でも頑張っているローカル私鉄の小湊鐡道に乗ります。この路線に乗るのは何十年ぶりだろう?でも、車両は相変わらず古いままで、しかもたったの一両編成。お客さんも地元の人に交じって旅行客や鉄ちゃんもいます。このレトロな感じのディーゼルカーで、養老渓谷を目指します。

    小湊鐡道を走るキハ214。1977年製造で、今年で46歳。

     

  2. 昔とあまり変わらない小湊鐡道の沿線風景

    11:20に五井駅を出発した、小湊鐡道の上総中野行きディーゼルカー。小湊鐡道沿線のほとんどを占めるのは市原市。石油化学コンビナートがある千葉県有数の工業都市です。でも、工業が盛んなのは東京湾沿岸地域だけ。房総半島の内陸部へ向かう小湊鐡道の沿線は、住宅地が増えてきたものの、基本的にはのんびりした田園風景が続きます。車内ものんびりムード。ロングシートとはいえ、一両編成のディーゼルカーに乗ると、都会からかなり離れた気分になってきます。

    鉄道ファンにはあまり好かれないロングシート席(笑)
    途中駅はほとんどが無人化され、ちょっと寂しい感じになっていますが、昔懐かしい木造の駅舎は、その多くがいまだに残されています。積極的に保存している様子は感じられなかったので、これらの木造駅舎もいつまでも見られるとは限らないと思われます。古い駅舎が見えるたびに、降りて駅舎をじっくり見たい!と思ってしまうのですが、小湊鐡道は列車の本数が少なく、正直言って車での移動にしないと駅舎巡りは難しそうです。

    お、降りてみたい!
  3. 途中駅の里見駅で7分間停車

    小湊鐡道は、全線単線非電化。ディーゼルカーしか走っておらず、列車の行き違いが時々発生します。里見駅では列車交換はありませんでしたが、なぜか長時間停車していました。もしかしたら、臨時列車と交換するダイヤだったのかもしれません。

    列車の外に出てひと息つきます

     

    数分間停車するのであれば、ホームに出てひと息つくのも良いですね。里見駅の駅舎もかなりレトロな趣。ほかの乗客も、写真を撮ったり、ホームからの眺めを楽しんだりしています。次の列車までこちらの駅舎で過ごしたくなってしまいましたが、先を急ぐ旅なので、引き続き同じ車両で旅を続けます。

    日本でもまだこんな古い駅舎が残っています
  4. 養老渓谷駅に到着・・・しかし賑わっていない
    五井から約1時間10分。今回の第一目的地・養老渓谷駅に到着しました。ここで途中下車して、ちょっと温泉に立ち寄ろうと思います。駅前に出ると、温泉や養老渓谷方面へ行くバスが発車を待っていました。

    養老渓谷駅は、とても小さくて可愛らしい山小屋風の駅舎。駅の待合コーナーでは、小湊鐡道関連グッズなどが売られていました。駅舎の脇には足湯があるのですが、この日は強風で砂が入ったため、営業休止。駅前には、朝市のような施設もあったのですが。この日はなぜか一軒も出店はありませんでした。房総半島有数の景勝地の玄関口なのですが。思った以上に寂しい風景が印象に残ってしまいました。桜の季節以降は活気が戻ってくるのかな?

    案外かわいい養老渓谷駅の駅舎

     

    バスはほぼ貸し切り状態。1日数本しか入っていないバス路線なので、むしろ存続が心配になってきます。さあ、バスに乗って温泉地まで行ってみましょう。
    (つづく)