こんにちは、のぶもんです。
花蓮で日本統治時代に名を残した日本人はたくさんいましたが、こちらのカフェに深く関わるある医師もその一人でした。
花蓮の旧市街に近い場所にある落ち着きある建物。それが「秋朝咖啡館」です。
このカフェは日本統治時代、当地での医療に尽くした羽鳥重郎医師の診療所だった建物をリノベして開業したもの。
店内は、きれいに修復されているものの、明らかに日本建築だとわかる、しっかりした木造建築です。
台湾でツツガムシ病などの研究をしていた羽鳥は、1931年から約10年間、花蓮に医院を開業し、当地の医療に尽くしました。
日本統治時代最後の台南市長として知られる羽鳥又男は、彼の親戚なのだそうです。
ずっと外を歩いていたので、僕は既にへとへと。ようやくゆっくりコーヒーをいただける時間になりました。
こちらがコーヒーとミニケーキ。お値段は200元と高めですが、おいしく淹れてもらったコーヒーに程よい甘さのケーキが頂けますし、これで貴重な日本家屋でのカフェタイムが楽しめるなら、高くはないと思います。
のんびりコーヒーを飲んでいると、オーナーさんが昔の新聞を額縁に入れたものを見せてくれました。これは、読売新聞群馬版の記事。花蓮での羽鳥のストーリーについて詳細に記事にされています。
故郷の人たちも、彼の活躍を誇りに思ったことでしょうね。
入口脇にも医師について簡単に説明したプレートがありました。
落ち着いた音楽が静かに流れるカフェなので、日本家屋や台湾の歴史に興味がある方だけでなく、静かに休めるカフェを探している方にも向いていると思いますよ。
営業時間が比較的短いので、ふらっと訪れても営業していないこともあるのですが(僕も2回ほどタイミングが合いませんでした)、可能ならぜひ訪れていただきたいです。
【店舗情報】
「秋朝咖啡館」
住所:花蓮市花崗街5號
営業時間:13:30~18:30(日月定休)