のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

【九份レポート・番外編】台湾語だけを話す若者たちに出逢う

こんにちは、のぶもんです。

 

九份のゲストハウス「黑熊好眠」に泊まったときのこと。

 

連休前日とあって、さすがに貸し切りは免れ、いろんな人が泊まっていました。

 

若い台湾人カップル、一人旅のイギリス人の女性など多彩なメンバーで、オーナーさんも海千山千系の面白い人。

 

そんな中、中国語の会話がスムーズでない若者が二人いました。


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かれらは、台南からやってきた台湾人。勤めているウェブ会社の先輩二人と一緒に、九份に来ました。

 

寝室で自分用のパソコンとずっと格闘していたので、「オンラインゲームが好きなのかな?」と思い、夜はほとんど会話をしませんでした。

 

翌朝、朝食を囲んだとき、彼らに中国語で話しかけたら、少し困った顔に。台湾語で返してきたのですが、こちらは残念ながらまだ台湾語はほとんど分からず。


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(朝食のビッグ焼売😅)

 

すると、先輩のおじさん二人が解説してくれました。「彼らは、台湾語の地位復活を目指して、普段からすべて台湾語で会話するようにしている。中国語は基本的に話さない」と。

 

もちろん、学校では中国語ばかりだったはずですが、数年前から「原則台湾語オンリー」のポリシーで生きているのだそうです。

 

別に、台南だからそういう人が多いなどと言いたいのではなく、純粋に彼らとのやり取りが新鮮だったのです。

 

というのも、一般的に日本人と関わりがある台湾人は中国語で話をしてくれるからです。今のところ、台湾語をなめらかに話す日本人はほとんどいないので、中国語に対する意見はともかく、日本人との会話では少なくとも中国語を使ってくれるわけです。

 

ローカルな市場や食堂で、全員が台湾語を話しているとき、僕が混ざると、僕に話しかけるときだけは中国語を使ってくれる、あの感覚です。

 

こちらも、ドラマで聞きかじった台湾語を少し話して、ちょっとだけ彼らとの距離が縮まりましたが、彼らの思いについては詳しく聞き取ることができませんでした。(「中国語は、外部から押し付けられた言語で、我々の言語ではない」くらいは確認できましたが…。

 

別に、台湾における中国語使用の是非を問いたいわけではありません。ただ、旅に出ると(特に安いゲストハウスに泊まると)、予期せぬ出会いが待っている確率はグンと上がる気がします。


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せっかくなので、彼らの会社の映像作品を紹介しますね。

 

まだ1本しかありませんが、「立佳影業」で検索すると出てきます。結構かわいくて、ハートウォーミングな動画でした。

 

あと、台湾語練習のyoutubeも教えてもらいました。「阿勇台語 Aiong Taigi」といいます。英語と台湾語の動画なので、両方勉強できるかも(^o^)