のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

台湾の小さな街を歩く20〜池上一郎文庫のふるさと屏東・竹田を歩く

こんにちは、のぶもんです。

 

いつもは台北近郊の小さな街を巡っている「小さな街」シリーズ。今回は、1月に訪れた台湾南部の屏東縣竹田の駅前をご紹介したいと思います。


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竹田と言えば「池上一郎博士文庫」がある駅としてご存知の方もいるでしょう。ここには、日本統治時代に当地の医療に尽くした池上博士から戦後送られてきたたくさんの書籍をもとに、アジア最南端とも言われる日本語書籍の文庫が開設されています。

 

でも竹田は、池上文庫以外にもちょっと訪れてみたいスポットがいくつかあります。今回は、それらに焦点を当てて駅前を歩きたいと思います。

 

まずは、スタート地点の台鉄竹田駅旧駅舎。現在の竹田駅は後ろに見える高架駅ですが、昔の駅舎も大切の保存されています。


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そして旧駅舎のすぐ隣に、池上一郎文庫の建物が。こちらは、日本統治時代に鉄道荷物を扱う会社の倉庫だったそうです。


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駅前の道をまっすぐに歩き、少し大きな交差点にぶつかる辺りに、朝から営業している小吃を見つけました。名前は「竹田鹹湯圓」。お店の看板に「客家」の文字が見えますが、実は竹田は、客家人が多く住む街です。

 

客家人の街といえば、新竹縣の山間部や苗栗縣辺りが有名ですが、実は屏東にもいくつか客家人が多く住む街があるんです。そのうちの一つが竹田になります。

 

店頭のメニューを見ると、一般的な料理の中に客家家庭料理も混じっているのが分かります。


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開店時間はなんと朝5時半!お昼頃までの営業なので朝食・昼食用のお店なのですが、レパートリーを見ると、朝から食べるのは少し重いかも(^_^;)


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こんな大鍋で、何かをグツグツ煮ています。これは大鍋菜と言われる料理で、肉や野菜をしっかり煮込んだごった煮的料理です。


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これはうまいに違いないと思って頼んでみたら・・・おいしーい!程よい濃さの汁の中に素朴な具材がたっぷり。日本人にも合うと思いますよ。


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もう一品。店の看板料理・鹹湯圓。こちらもとてもおいしいです。甘くない白玉団子とシャキシャキ食感の青菜がいい感じですね。

 

と言う訳で、朝からがっつり食事を楽しませてもらいました(笑)。


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【店舗情報】

「竹田鹹湯圓」

住所:屏東縣竹田鄉中正路116號之2

営業時間:5:30~13:00(木曜定休)

 

 

さて、竹田鹹湯圓までの道の途中に、少し不思議な感じの建物を発見しました。よく見るとカフェっぽい雰囲気なので、早速入ってみることに。


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中に入ってみると、これがまた良い感じのカフェだったんです!

 

カフェの名前は「豐明園」。もともと戦後すぐに屏東の縣議員になった方の旧宅だった建物をカフェとして蘇らせたものです。もとは、日本統治時代の建物だったようですが、戦後改築されて現在の姿になりました。


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ここ、雰囲気がとても良いです。駅から少しだけ歩くので少し気づきにくく、訪れる人は必ずしも多くありません。その分、落ち着いて休むことができます。


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入口の部屋と隣の部屋の間は、円形にくり抜かれた壁が。このビジュアルは、日本家屋ではまず見ないですね。不思議の国に迷い込んだかのようです。


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僕はコーヒーをいただきました。120元。少し高めですが、ちゃんとしたハンドドリップコーヒーで、香りも良かったですよ。


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友人と訪れたので、その方の分も撮影。このブルーハワイ感たっぷりのドリンクもおいしそうでした。室内の背景によく合います。

 

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【店舗情報】

「豐明園」

住所:屏東縣竹田鄉豐明路8號

営業時間:10:00~17:30(金曜定休)

 

屏東縣はとても広く、鉄道・バス路線も少ないため、外国人が旅行するのは少し不便です。でも、竹田は見どころが駅付近に集中しているので、比較的手軽に「台湾のいなか」をさんぽすることができます。

 

台湾南部を旅行するときは、そのうちの半日を竹田で過ごすのもおすすめですよ。