台湾さんぽ42〜新竹の市街地で歴史散歩1・現代に蘇る日本家屋をじっくり見学(+おいしいトーストに出会う?!)

こんにちは、のぶもんです。

 

10月も少し遠くまで出かける機会が多く、新竹市内の街歩きも楽しむことができました。

 

新竹は、実は日本統治時代の建築の宝庫。純日本風の日本家屋から立派な洋風建築まで、実にたくさんの遺構が残っています。

 

まずは、当地に残る貴重な日本家屋をいくつか訪れてみたいと思います。

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出発点はやっぱり、こちらの台鉄新竹駅。駅舎は1913年に建てられた「100年選手」で、台湾で現存する最古の駅舎だそうです。

 

ここから歩いていける場所に、日本を感じさせる場所がたくさん残っています。では早速、街歩きに出かけてみましょう。


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こちらは、駅から徒歩でおよそ10分の中心部にある日本家屋「李克承博士故居」です。

 

建てられたのは1943年。3人の日本人が共同で建てた接待所・交流施設だったのですが、すぐに終戦を迎え、戦後は李克承博士が住むことになります。

 

李克承は、台湾人で初めて医学博士となった郷土の偉人で、戦後長らくこの家に住んでいました。


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現在は、新竹市が管理して、館内では「A Moon」という名前のカフェ・レストランとしてリニューアルオープンしています。

 

社交所として建てられただけあって、一般の日式宿舎とは少し雰囲気が違います。


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玄関を入ると、こんな感じに見えます。梁をしっかり残しつつ、開放的な空間を作り出しています。


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では飲食タイム。まずはコーヒーが出てきました。コーヒーは味も大切ですが、器も重要。陶器のコーヒーカップでいただくと、少しだけ優雅な気分になれますね。


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そしてこのお店の名物、トーストの登場です。トーストなんて、今どきどこのカフェでもよく出されますが、ここのトーストは格別の味。地元でも「トーストがおいしい店」で知られるようになりました。

 

一番狙いは、できたてホヤホヤの生食パンでしたが、11時にならないと焼き上がらないと言われ、第2候補の山形トーストを選びました。ふかふかでとてもおいしいトーストでしたが、ドリンク無しで160元はちょっと高いかな。。。


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まあ、この手の施設の中にある飲食店は、限られた条件の中で利益を出さなければならないので、どうしても少しお高めにならざるを得ませんね。

 

【店鋪情報】

「李克承博士故居」

住所:新竹市北區勝利路199號

営業時間:9:00~17:00(月曜定休)

 

 

 

今度は、駅の向かい側に移動します。次に訪れたのは「鐵道藝術村」。もともとは1941年に建設された駅裏の倉庫だったのですが、鉄道貨物の衰退とともに使用されなくなり、最近になって文化財に指定され、さまざまなアート活動の場としての藝術村に生まれ変わりました。


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駅裏にあってアクセスはよいのですが、案外知られていないようで辺りは静かでした。

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館内では、いくつかの団体の展示が行われていました。ただし派手さはなく、あくまでのマイペースでのんびりした感じの展示になっています。

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この、少し地味なアートスペースの隠れた見どころは、裏口にありました。線路側には簡単な椅子がテーブルが置かれ、ここで持参した食べ物・飲み物をいただきながら、電車が行きかうのをのんびり眺められます。

 

ときどき、自強號もやってくるので、なかなか面白いです。この日も、僕以外に家族連れの姿も見えました。

施設を見ても、日本統治時代の古い雰囲気はあまり感じられませんが、街歩きの息抜きスポットにどうぞ。

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【施設情報】

「新竹鐵道藝術村」

住所:新竹市東區花園街64號

開館時間:10:00~18:00(月曜定休)

 


次に訪れた場所は、「辛志平校長故宅」です。故宅前の道も雰囲気がありますね。

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中に入ってみましょう。門構えの風情がまた、とても良いです。


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こちらの建物はもともと、日本統治時代の1922年ごろに建てられた、旧制新竹中学校の校長宿舎でした。それが戦後になり、新制新竹中学の校長に就任した辛志平が引き続き住むことになったのです。

 

辛志平は、1912年に中華民国広東省に生まれ、終戦とともに台湾にやってきました。

 

新竹中学校長に就任後は、高い能力と厚い人望で生徒たちからたいへん慕われたそうです。いわゆる、生徒とともに歩み、生徒の中に積極的に飛び込んでいくタイプの校長先生だったようです。

 

 

「竹中(新竹中学)之父」「教育哲人」と称されることも多かったようです。


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建物は、戦前のちょっとリッチな邸宅といった感じがします。派手さはありませんが、邸宅内で小さな宴席くらいは設けられそうです。


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内部は、辛志平の功績や残された資料などがたくさん展示されています。


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この廊下が本当に美しいです。校長は退職後、亡くなるまでこちらに住んでいたそうです。愛着もあったのでしょうね。


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館内では、立体的な展示も見られます。


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こちらは、校長の書斎を再現したようですね。ここなら、心を落ち着けて仕事ができそうです。


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こちらが新竹中学の校訓だそうです。


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もともとは、建物すべてが展示コーナーだったのですが、今年に入って館内にカフェが入り、展示内容が少し減りました。その後、カフェは撤退してしまったようで、今では中途半端に飲食スペースが残るだけ。その点だけは少し惜しい気がします。

 

 

庭先には、別棟で新しく建てられたカフェ。今考えると、もとのカフェが館内からここに移転してきたのかもしれませんね。

 

ガラス張りの店内は明るくてゆっくりできるのですが、コーヒーがとても高かった記憶かあります。(いくらだったか忘れましたが、コーヒーの値段を聞いてひっくり返りそうになった記憶があります(^_^;))


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【施設情報】

「辛志平校長故居」

住所:新竹市東區東門街32號

開館時間:9:00~17:00(月曜定休)

※カフェやレストランの営業時間は異なるので注意

 

 

午前中から、興味深い施設が登場しましたね。このあとは、新竹日本建築の白眉とも言える建物が次々と登場します。