こんにちは、のぶもんです。
以前、「ロマンチック台三線芸術祭」という客家文化イベントのメディアツアーで、客家人のふるさとをたくさん訪れましたが、その際に訪れる時間がなかった街にも行ってみよう、と思いたち、11月に入って新竹縣の竹東という街を訪れました。
こちらは、竹東駅舎。戦後すぐに建てられたのですが、建築様式は日本式を踏襲しています。
日本の駅舎と言われてもおかしくないですね。
竹東駅前には、かつての鉄道施設を使った文創公園があります。
ここでも、レトロモダンのセンスが光ります。懐かしさを感じるカフェでひと休みもできます。
観光案内所も置かれています。
駅から歩いて10分くらいで、こちらの場所に着きます。「竹東客家市集」と書かれていますね。
そう、ここは竹東最大の市場なんです。客家人が多く住む町なので、「客家」の名が冠せられていますね。
もともとは、「台三線ロマンチック芸術祭」の会場の一つということでやってきたのですが・・・
小さな町なのに、お店がズラリ!
ものすごい賑わいです。この日は、「台三線」イベントの大きな催し者があったわけではないので、普段からこのくらい賑わっているのだと思います。
新鮮な野菜がずらりと並んでいます。あまり見慣れない野菜もチラホラ。
練り物各種のお店。よりどりみどりでおいしそうです。
こちらは、惣菜の店。今晩のおかずが何でも揃いそうですね。
それぞれのお店も魅力的ですが、食べ物の屋台もかず多く出ています。
こちらは、客家の定番料理・米苔目の屋台。客家料理なので、味付けも濃い目で一人前でかなり満たされます。
こちらは、中の具が切り干し大根などのおまんじゅう。この甘くない具のまんじゅうは、隠れた名作だと思います。
街角で見かけた「竹東好食光」のポスター。これが「台三線」イベント・竹東会場のキャッチフレーズ。なんと、市場そのものが客家文化(特に食文化)に触れる会場見立てられたんですね。
芸術作品を作るだけが文化を知る方法ではない!という密かな主張を感じます。
さて、竹東で面白いのは市場だけではありません。
駅と市場の中間あたりに「竹東林業展示館」があります。
ここは、1943年に日本の建築会社の事務所として建てられ、戦後は林業事務所として使われていました。
今では、当地の林業の変遷を、日本時代も含めて展示したユニークな資料館になっています。
展示の数々を見ていると、この地域でいかに林業が盛んだったか偲ばれます。
竹東は、内湾や北埔といった有名観光地への乗り継ぎポイントというイメージが強いのですが、街自体も結構面白いですよ。
さて次回は、竹東からローカル線に乗って、「台三線」イベントのアート作品や、終点の町の老街の様子などをお伝えしますね。