こんにちは、のぶもんです。
前回は、はじめて造橋駅を訪れた話を書きましたが、今回は、この駅の前でひと夏の夜の大イベントが行われた話について書いてみたいと思います。前回造橋を訪れたとき、歴史施設のスタッフさんから、「もうすぐこの駅前で面白いショーが開かれるよ」と教えてもらいました。そのイベントが「月台上的家(日本語なら『ホームの上の家』という感じでしょうか)」です。

このイベント、地元の演劇グループが駅前広場(といっても小さいのですが)さまざまなパフォーマンスをするという、ちょっと変わったもの。台湾の地方の公演なんてなかなか見るチャンスがないので、ここぞばかりに造橋再訪を決めたのでした。

夕方からずっと準備に明け暮れるスタッフ。暗くなってきてから、ようやく劇が始まるようです。ライトアップされた駅舎がかなりカッコいいです。

さあいよいよ、公演のはじまりです。まずは、地元の若者たちがアクロバットを披露。消防団の人たちのようです。次々とチームが出てきて、中には子供たちのチームも。カッコいい団体からかわいらしいパフォーマンスまでバラエティに富んでいました。

歌い手さんも登場。フォーク系の歌手のようで、もしかしたら地元では知られた方なのかもしれません。夏の夜風の中で、シンプルなメロディを聞くのはなかなかいいものですね。ローカルな団体の公演なので、大掛かりなバンドは登場しないのでしょうが、それがかえって親近感を呼び起こしてくれます。

歌がひとしきり終わったら、オープンエアの演劇の始まりです。はじめは、造橋駅を舞台にした、別れと再会のドラマ。今では苗栗から1時間もかからず台北に出られますが、かつて台鉄しかなかった頃は、数時間の汽車旅だったはず。故郷を離れる若者や、わけあって故郷に帰ってくる親子など、基本はサイレント劇ですが知らず知らずにここにしみいる演目でした。駅って、やっぱりドラマティックな舞台なんだと改めて感じました。(高鐵駅だとこうはならないかな)

この劇が面白いのは、少しずつ舞台を移動させて、演目が進んでいくところ。駅前から日本家屋までの空間を上手に使って時代の流れを感じさせてくれます。演者の移動とともに、観客も移動。大人の演者の演技や踊りも上手なのですが、ときどき登場する子役たちの演技もなかなか。台湾って、芸達者な人が多いのでしょうか?

こんなアクロバット演技も最後に登場!よく見たらクレーンでどんどん女優さんが上がって行きます!

最後は池の前でカーテンコール。正味1時間を超える熱演でした。足はしびれましたが、また機会があったらぜひ見に来たいイベントでした。

こちらは駅のこ線橋からの台鉄の線路です。なかなか趣がありますね。

台湾好きを自認する僕ですが、同じ町に間を置かず来ることはなかなかありません。が、まあこんな感じで地方の町に遊びに来るのも楽しいですね。何より、造橋にとても親しみがわきました。このようなイベントがまた実施されるかどうかは分かりませんが、普段の造橋駅は駅舎も日式家屋もなかなか素敵です。苗栗や新竹に来る機会があったら、少し足を伸ばして、造橋にも来てみて下さい。