のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

台湾の小さな街を歩く29〜イモで有名な金山老街

こんにちは、のぶもんです。

 

台北の北部、基隆の西側に「金山」という街があります。温泉やテレサ・テンの墓地があることで知られていますが、ここにも良い感じの老街があります。

 

名物はズバリ「いも」!タロイモや地瓜(台湾のさつまいも)で溢れかえっているというこの街を少し歩いてみたいと思います。


まずは、老街の玄関口までやってきました。

「金包里老街」と書いてありますね。「金包里」とは、ケタガラン語の地名に漢字を充てた名前だそうです。それが日本統治時代に「金山」に改名され、今日に至るとのことです。

 

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老街に入る前に、まず人気の包子店に立ち寄ってみましょう(笑)。

 

この日は夕方に金山に着いたのですか、こちらの「金山王肉包」は、閉店間際にもかかわらず行列ができています。


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5種類の包子が売られていますが、どれもおいしそう!食べてみたら、ホカホカで具材もジューシー。幸先の良いスタートです。


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さあ、老街に入ります。夕方ですが、まだまだ歩いている人がたくさんいますね。あ、写真を撮るときはだいたい人が少ないタイミングを狙うので、じっさいはもう少し多い感じです。


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金山は清代から栄えた街ですが、日本統治時代のバロック建築の建物もちらほら見かけます。


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そして老街では、とにかく「いも」関連のお店がズラリと並んでいます。まずは定番の芋チップ。


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こちらは、日本で言う大学いも。実は僕、子供の頃、大学いもが嫌いで給食に出るたび、泣きそうになりながら食べていました。

 

が、金山の大学いもを食べてみたら・・・うーん、「大好き」にはなれないけど、かなりおいしくて、実は1パック完食しました。なんか、金山にすごく感謝したい気分です。


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お次はアイスクリーム。いろんな味が用意されていますが、この日は「芋頭・土豆・酸梅」の伝統的三羽烏を起用(笑)。


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こちらの雪豹冰城は、なぜか老街内に何軒も支店がある、超ローカルなアイスチェーン?!

3玉35元は破格の値段。店の奥で座って食べることもできるので、かなり助かります。


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こちらは芋頭粿。大量に作られていますが、かなり腹持ちが良いです。


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これだけで、軽い夕食代わりになりますよ。僕は割とこれが好きで、見かけるたびについ1個買い求めてしまいます。


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面白いご飯は、他にもありました。ここは、老街のちょうど真ん中あたりに鎮座する金包里廣安宮。

 

200年以上の歴史を持つ立派な廟ですが、注目したいのは、廟の中に食堂があることです!正確には、廟の正面入口付近に配膳コーナーがあり、そこで焼きそばや鴨肉を注文→受け取ってセルフ式で食べるというものです。

 

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こんなふうに次々と料理を受け取ります。そして、別棟の食事コーナーに持っていって食べるのです。これはなかなか新鮮でした!というのも、たくさんの観光客が料理を持ってあちこち席を探して歩き回る光景がたくさん見られるからです。

 

鴨肉は一人では多すぎるので、体験するなら2~3人で行ったほうが良いでしょう。


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金山は温泉の街でもあります。街のあちこちに温泉があり、中には日帰り入浴ができる施設も。まあ、高級感はあまり期待できませんが、昔ながらの素朴な公衆浴場を楽しむことができそうです。

 

今回は時間の都合で行けなかったので。次回訪れたらレポートしますね!


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古いものしかなさそうな金山ですが、実はおしゃれスポットもぼちぼちでき始めています。

 

こんな感じの老房子を使ったカフェも見かけたので、次回は訪れてみたいですね。


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いかがでしたか?金山は人口22,000人くらいの小さな街。夜になると老街は店も閉まり、早い眠りについてしまいます。でも、そこを少し外れたローカルエリアでは、熱炒や小吃も結構あるようで、本当は夜来ても楽しめるのではないか?と予想しています。

 

芋が好きな人も、そうでない人も、ぜひ金山に遊びに来てくださいね!


【交通アクセスについて】

金山へのアクセスは、いくつかのルートがあります。

 

1.台北からの直通バス

台鉄台北駅の東側にある、國光客運のバスターミナル(北側の台北轉運站ではないので注意)から1815バスで金山まで約1時間30分です。途中、忠孝敦化や市政府から乗車することもできますよ。

 

2.淡水から路線バス

MRT淡水駅から862・863バスで約1時間30分。途中、美しい海岸線を眺めながら金山まで行くことができます。

 

3.基隆から路線バス

基隆駅前から790・862バスで約1時間程度。基隆観光とセットにするのも可能です。