のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

台湾の小さな街を歩く25~少しずつ変わりゆく老街の姿を見て考える@宜蘭縣頭城

こんにちは、のぶもんです。

 

頭城さんぽは、さらに続きます。

 

老街の界隈で少しずつ目立つようになったのが、壁アート。台湾の壁アートは概して可愛らしくて、ノスタルジーを感じさせるものもたくさんあります。


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僕は、割と頭城老街が気に入っていて、何度も訪れているのですが、観光地化が遅れている(?)と言われているこの街の様子も少しずつ変化している部分があります。

 

その一つが、細い路地のリノベーション。こちらは、本がモチーフになっていますね。


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こちらは、芸術・アートをモチーフにしているようです。最近は、老街のメインストリートだけでなく、脇の細い路地を楽しく歩けるようにする工夫がなされるようになり、老街界隈のそぞろ歩きがますます楽しくなってきたように感じます。


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こちらは十三行。清代に頭城がまだ「頭圍」と呼ばれていた頃、この辺りは水運の要衝になっており、その頃13軒の家が軒を連ねたところからこの名前がついたそうです。


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え、頭城老街で水運?

 

はい、実は十三行のすぐ隣には、このような大きな池(?)があります。これは、「頭圍港遺址」と呼ばれ、ここはなんと、かつては港だったそうです。

 

たしかに位置関係を見ると、納得が行きます。


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池の目の前には、「盧纘祥故宅」というお屋敷。盧纘祥は、戦後初めて民選の宜蘭県長になった方で、屋敷は1928年に建てられています。

 

今も住む人がいるため非公開になっていますが、いつか中を見学する機会ができるといいですね。


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老街には他にも老房子が残っていて、中には飲食店や雑貨屋さんになっているところもあります。ただ、平日はほぼすべて休みなので、いろいろなお店に立ち寄りたいときは、渋滞覚悟で土日に来る方が満足できそうですね。


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見てください、この渋さ。平日ならこの景色も独り占め!と思っていましたが、以前より街を歩く人の姿が増えました。


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土日になったら、人が入らない騎樓の写真は撮りづらくなるかな?


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さらには、こんな施設も。馬偕小棧という小さなスペースがあり、誰でも自由に入れます。

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中は、淡水を中心に清代末期に台湾各地で活躍したマッカイ博士の頭城における足跡に関する展示がたくさんあります。

 

教会関係の方が管理しているのでしょうが、土日に来ればお話ができるかもしれませんね。


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さて、ようやくランチタイムです。今回はのちらの食堂に入ってみました。


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中は、数十年前の台湾の雰囲気が再現されており、平日にもかかわらず多くの人が食事をしに来ています。


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伝統的な庶民料理が多いようなので、排骨(+魯肉飯)丼をいただきました。味は中の上くらいかな。付け合せの高麗菜(キャベツ)はかなりのレベル。というのも小エビで出汁をとっているので、旨味がキャベツに染み込んで良かったですね。


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このようなレトロ風の食堂が台湾全土で増えています。最近のレトロブームに乗っかってしますが、地元のいわゆる「老店」とは異なります。

 

地元食堂よりは少し高めですが、よそ者には入りづらいローカル度100%のお店よりも敷居が低く感じられますよね。

 

個人的には、昔ながらの店が好きですが、観光客が皆、そんなディーブなものを求めているわけではないでしょうから、観光インフラとしてはありかな、と思います。

 

【店舗情報】

「老街懐舊食堂」

住所:宜蘭縣頭城鎮青雲路三段177號

営業時間:10:30~20:00(原則無休)


まずまず満足できる食事を終え、次の目的に使うため駅の方に戻ります。

 

頭城駅前には、鉄道関係の古い家屋をリノベした文創園区の建物が2棟あります。一つは、二棟続きの長屋でカフェなどが入居しています。


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もう一棟は、以前は雑貨屋さんが入っていたはずなのですが、この日は無人。新しいカフェが入ったようですが、水曜定休のようなので、またの機会にチェックするとしましょう。


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さて、今回は時間の関係で訪問できませんでしたが、この園区内に、日本人の大将が握る寿司屋さんがあります。海鮮丼や刺し身もおいしいので、オススメですよ。


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【店舗情報】

「魚季」

住所:宜蘭縣頭城鎮纘祥路纘舎巷1−2號

営業時間:11:00~14:00 17:10~20:30

(火曜定休)

 

頭城さんぽはこれにて終了。このあとは電車で宜蘭に移動します。