こんにちは、のぶもんです。
少し前に九份を訪れ、あまりの人の少なさに衝撃を受けて帰ったことを、以前記事にしました。
その後、九份の客足が少し戻ったという話を聞き、実際に感覚をつかみに、現地へ行ってみることにしました。
夜6時前に九份に到着。
前回の九份訪問時よりも、それなりに客足は戻ってきたように感じます。
うーん、全盛時には遠く及ばないものの、歩いている人も多いですね。ただし、6時ごろなのに、老街に入っていく人は少なく、ほとんどが老街の奥から出てくる人ばかりです。
写真からは分かりにくいのですが、実は2~3割程度の店は休業しています。土曜日の夜に営業していないというのは、コロナを機に改修等を行うか、本当に休業しているかのどちらかです。
ここ数年目立った、台湾とはあまり関係がない、外国人の目を引くだけの店が多く閉まっている印象です。
その一方で、昔から評判の高いお店・小吃はまずまず健闘している様子。こちらの草仔粿のお店が一番、賑わっていました。ここのは昔からおいしいので、僕もついつい数個買って帰ります。
小吃については、ほどほどの賑わいですね。行列ができるほどではなく、比較的ストレスなく利用できます。
ただ、全体的な客足はまだまだ回復していないようで、ふとした瞬間にほとんど無人の九份を撮ることも可能でした。
いつもの階段も、概ねスムーズに昇降できます。
やはり、本格的な復活は外国人観光客が戻ってきてからになるでしょう。ですが、台湾の保健部では、必ずしも一般の外国人観光客に対する早期の門戸開放に消極的なようです。
少なくともこの夏は、台湾人へのアピールを強めて、苦境を乗り切らざるを得ないでしょう。
こんなことを思いながら、阿妹茶樓を通り過ぎて、軽便路という路地にに入りました。
あれっ?この店はお酒も飲めるみたいだぞ!
そうなんです。夜になると飲み食いができないと言われがちな九份だったのですが、いくつかの民宿では、夜10時くらいまでなら一階のカフェラウンジでお酒を提供しているようです。
カフェも、何軒か遅くまで営業しています。
こんな郊外の居酒屋風のお店まで登場。日本では見かける雰囲気のお店です。ちらっとメニューを見ると、料理も居酒屋風(台湾の、ですが)料理がたくさんあるようで、飲みたい人も食べたい人も満足できそうです。
そのとき思いました。九份でゆったり過ごしたいなら、宿泊するのがベストではないかと。
九份が激しく混雑するのは16時〜19時半ごろ。21時を過ぎるとバスがなくなるので、夜景を取りに来た観光客はだいたい20時頃には退散します。
その後の時間は、宿泊客だけのもの。民宿はたくさんありますが、一軒一軒が小さいので、大した人数にはなりません。
夜9時くらいになると、静かに散歩できますし、翌朝も10時くらいまでは、ほとんど観光客はやってきません。
そうなんです。宿泊客が九份にいる時間が、一番快適なんです!そこに飲み屋さんの存在が加われば、どなたでも安心して九份の夜を満喫してもらえると思います。
豪華なナイトライフは期待できませんが、幻想的な山里で静かに一夜を過ごすというのもなかなか良いのでは?
台湾が外国人観光客に再び門戸を開いたら、九份の混雑が激しくなるのは必至です。けれども、あまりの混雑に「もう九份には行かない」「他人にオススメしない」という人が増えているのも事実。
どの観光地でもリピーターの獲得は重要な課題ですが、九份の場合、違う時間帯に訪れ、満足して帰ってもらう観光客を増やすことも必要になるのではないでしょうか。
かく言う僕も、九份に泊まったことはないので(すべて友人からの又聞き)、近いうちに一度、実際に泊まりに行ってみようと思います。