こんにちは、のぶもんです。
淡水は、歴史的な遺跡が多い町ですが、実は案外日本時代の遺構がそれほど多くないんです。
そんな淡水に昨年末、新たに日本統治時代の家屋を修復した施設がお目見えし、多くの台湾人が訪れています。それが「淡水日本警官宿舎」です。
この建物は、日本統治時代に建てられた警察官舎です。戦後は、引き続き淡水警察分局長の宿舎として使われていました。
その後、2007年に歴史建築に認定され、ようやく昨年末に一般公開にこぎつけました。
振り返ってみると、観音山がきれいに見え、少しだけ淡水河も見ることができます。
さあ、中に入ってみましょう。
各部屋は襖や障子で仕切られています。戦前の凄い上流のお宅はこんな感じだったでしょう。
寝室は、かなり立派な作りです。室内にいると、台湾にいることを忘れそうですが、実は館内ではスリッパを履いて見学します。これが日本人にはつらいですね。畳の部屋はやっぱり、靴下か足袋を履くのが普通ですから。
特筆すべきはこちらの縁側。典型的な日本家屋よりもゆったりとした間取りで、まさに「何時間でも過ごせそうな」空間です。
なんと言えばいいかな。。。少しハイカラな和風旅館に滞在している気分ですかね。
玄関脇には洋室もあります。ここが、応接間も兼ねていたのでしょう。局長さんの宿舎でしょうから、来客対応も必要だったと思われます。
宿舎の裏手には防空壕も!この宿舎がたどってきた歴史を感じさせますね。
警官宿舎は、本当に立派な施設です。これで無料かと思うと申し訳なくなる気がしますが、そのぶん、たくさんの方に来ていただきたいですね。
【施設情報】
「淡水日本警官宿舎」
淡水區中正路12巷5號
営業時間:9:30~17:00(土日は~18:00)