のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

台湾の小さな街を歩く19〜台北郊外の知られざる老街・しおどめを歩く(完結編)

こんにちは、のぶもんです。

 

軽い気持ちで散歩しに来た汐止ですが、思わぬ発見が相次ぎ、どんどん日が暮れて来ました。中には、日本時代を思い起こさせるものも。。。

 


まずは老街に戻ります。老街の中心あたりに、赤色が目立つ廟があります。

 

ここは、濟徳宮という汐止のローカルな廟。清代の創建で、歴史はかなりあります。数年前にドラマ「通靈少女」の舞台となり、一躍脚光を浴びました。

 

台北郊外で昔ながらの文化・習俗が息づいている場面設定なので、汐止くらいの距離感の街だとしっくり来ますね。


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廟の入口では、獅子がお出迎えします。すごい怖いですね(^_^;)


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そして見つけました!通靈少女の看板。


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この廟から徒歩数分の場所に、冒頭の写真にあった神社(?)の鳥居があります。

 

えっ!台湾で神社??


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実は、日本統治時代に、台湾にはたくさんの神社が建てられました。その多くが戦後、国民党政府によって破壊されたのですが、ここでは、朱塗りの鳥居や灯籠などが破壊を免れました。

 

創建は1937年。北白川宮能久親王ゆかりの地ということでこの地に神社が建てられたようです。

 

眼光が鋭い(?)狛犬。日本時代のものです。


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灯籠の中には、日本の元号が掘られているものも。


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現在は道教の廟になっていますが、わずかに残った神社の遺構と混ざり合って、少し不思議な雰囲気です。


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宗教的な歴史をたどったあとは、お待ちかね(?)のグルメ探訪です。

 

ですが、すでに閉店した店ばかりで、わずかに開いていたこちらのお店に突入します。


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店名は「汐止老街八寶冬粉」。八寶冬粉とは、五目スープビーフンのことで、小さな屋台から始まった店は、街で評判となり、立派な店舗を設けるまでになりました。

 

こちらが看板料理の八寶冬粉。素朴な感じがいいですね。クセもなく食べやすいので、日本人にも喜ばれる味だと思います。


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もう一品は、僕が台湾の小菜で特に推している「白菜魯」。これがおいしい店は、必ずと言ってよいほど、評価が高いです。


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【汐止老街八寶冬粉】

住所:新北市汐止區中正路83號

営業時間:9:00~24:00(googlemapでは8:30から)※原則無休(火曜は休みかも)

 

では、カフェはないのか?いえいえ、これがあるんですよ。老街のはずれに、ひっそりと良さげなカフェが営業していました。

 

それがこちらの「Hygge Cafe(喝個咖啡)」です。老街の雰囲気とはまた違った、可愛らしいカフェです。


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夕方でお客がほとんどいなかったため、のんびりラテを頂きました。


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そして、たまたま焼き上がった試作メニューのレーズンスコーン。バターがきいていて、とてもおいしかったです。


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オーナーのおばさんは、とても話好き。僕が日本人だと分かるとかなり興味を示していろいろ聞いてきました。この街では、日本人が観光しに来ることは滅多にないでしょうから、珍しかったのでしょうね。

 

でも、こういう場所こそ、地元の情報を得る場所です。

 

おばさんに「老街の店がほとんどしまっていた」と話すと、「そりゃそうよ!市場は朝が最盛期だから、午後は何もないわよ。」とのこと。

 

「今度来るときは、午前中に来なさいね。そしたら、活気ある様子を見られるわよ。もちろん、まずはうちの店に立ち寄って、早餐を食べてからね👍」

 

ちゃっかりお店の営業までされました。なるほど同じ街でも、時間帯によっては見せる表情が変わりそうですね。

 

今度は、賑やかな汐止を見に、頑張って午前中に来ます!

 

【Hygge Cafe(喝個咖啡)】

住所:新北市汐止區和平街40號

営業時間:8:30~18:00(火曜休み)

 

ということで、汐止を離れるときは、すっかり夜になってしまいました。


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台北市内はかなり歩いたよ、という方、是非一度汐止にもいらして下さい。

 

台鉄で気軽に来られるので、知らない街をちょっとプラつくにはなかなか良いスポットだと思いますよ。