こんにちは、のぶもんです。
さて、かなり間が空いてしまった「小さな街」シリーズですが、今回は「しおどめ」に行きます。
えっ、「しおどめ」と言えば、東京の「汐留」が有名ですよね。でも台湾にも「しおどめ」があるんです!ただし字は「汐止」ですが…(^_^;)
汐止(xi1 zhi3)は台北市の東側・南港の隣町です。基隆や宜蘭方面に鉄道で向かうとき、途中通過する町です。
ですが、通過するだけなので、この街を訪れたことがある日本人はとても少ないと思います。
それでは、汐止ショートトリップを始めましょうか。
【1】汐止は案外歴史がある!
汐止の歴史はかなり古く、明清の時代から、基隆河の水運で発展してきたそうです。基隆河はかつてこの町辺りまで海水が逆流することがあり(すごい…)、清代には水返腳と呼ばれました。
日本統治時代になると同じ意味を持つ「汐止」に改称されました。この時代にすでに鉄道は開通していましたが、当初は運賃・貨物料金が高すぎて、お茶などの一般的な産物は、水運に頼るのが一般的だったそうです。
ということは、この地名は日本名が先にできて、それが戦後、中国語読みされたということなんですね!(高雄などと同じタイプ)
えー、今まで通過ばかりしていた街に、こんな歴史があったなんて!いやあ、街歩きはしてみるものですね。
【2】100年以上の老舗が元気に営業中!
では、実際に街を歩いてみましょう。まずは老街の外側から。
茄苳路という小さな通りに入り、健順茶行という古いお茶屋さんへ。創業は何と清代末期の1885年。135年の歴史を誇る名店です。
ふ、古い・・・。この建物は流石に後に建てられたものだと思いますが、この地で生き抜いてきた店の月日がぎゅっと詰まった感じがします。
【健順茶行】
住所:新北市汐止區茄苳路12號
営業時間:8:00~17:00(原則無休)
そこから大通り(大同路)に戻ると、こんな古めかしい商店が。
こちらのお店「汐止紅龜店」は創業1897年、日本統治時代初期に始まった老舗です。
店内は新しくなっていますが、老舗の歴史をきちんと伝えるべく、お店の歴史が細かく展示されています。
僕も試しに、紅豆餅と緑豆糕を買い求めました。他にも、台湾の伝統的なお菓子がたくさん売られていて、どれもおいしそう!
もちろん、台湾の伝統菓子らしく、腹持ちは抜群に良かったです(^_^;)
【汐止紅龜店】
住所:新北市汐止區大同路二段599號
営業時間:8:00~21:00(原則無休)
まずは、予想外の歴史ポイントに出会って、いきなりテンションが上がりました。
次回は、老街の中にいよいよ入っていきます。